今週は、文章を読みづらくする要因についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 読みづらい文章(4)>
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ぼやけた文末
今週は、文章を読みづらくする要因について取りあげてきました。
文末の言い回しが回りくどくはっきりしない
文章も読みづらいです。例えば
「未経験者を採用し、一から教育するということを行います」
この一文の文末を
「ということを行います」から「教育しています」
とすれば文意は変わらず、スッキリします。
「就業規則の作成が強く推奨されるところではあります」
という文末の「推奨されるところではあります」という言い回しも
回りくどく感じられる上に、
ぼやかすことで責任逃れをしているような印象を与えています。
「就業規則の作成を強く推奨します」
とする方が「作成しなければ」という推進力になります。
「申請書を期日までに提出すべきとされている以上、
それに従うべきではあります」
という一文も回りくどい上に長いです。
何らかの制約がある場合は、それを述べたうえで
「提出する」ものとして文をまとめます。
「申請書は期日までに提出します。
ただし、○○の場合はこの限りではありません」
「○○の場合を除き、申請書は期日までに提出します」
といった具合です。
断言できることばかりではありませんが
どっちつかずのことを書いても混乱や誤解を招くことになるので
言い切ることも必要。
逃げ腰の言い回しではなく
きちんと対処できる範囲で伝えれば
文もスッキリまとまります
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