今週は、気になる敬語の使い方を取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 気になる敬語 >
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「ご覧になっていただきました」
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ご来場いただいた皆様に
展示をご覧になっていただきました。
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上記の文で気になるのは
「ご覧になっていただく」
という言い回しです。
「ご覧になっていただく」は、
「見る」の尊敬語「ご覧になる」に謙譲語「いただく」が付き、
敬語がミックスされています。
伝えようとしているのは、
「来場者に展示を見てもらった」
ということです。
展示会の主催者側である自分たちを主語にするのであれば、
自分たちをへりくだり、相手を立てる謙譲語を使い
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ご来場の皆様に展示を見ていただきました。
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とします。
「ご来場いただいた」の後、「見ていただきました」と
「いただく」が続くので、「ご来場の皆様に」としていますが、
この場合の主語は(例文には書いていませんが)
「主催者である私たち」です。
一方、相手、この場合は「来場者」が主語になる場合は
「見る」の尊敬語「ご覧になる」を用い、
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ご来場いただいた皆様は展示をご覧になりました。
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とします。
このように、
相手を主語にする場合は尊敬語「ご覧になる」
自分や自社を主語にする場合は「見ていただく」
と文が変わるので注意が必要です。
※上記は、二重敬語ではなく「敬語連結」の間違いでした。
「ご覧になっていただきました」についてお詫びと訂正< 敬語の問題 >VOL.2953
にて説明していますので、ご覧ください。
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【しごび】 の お 知 ら せ
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まぐまぐニュースに過去のメルマガ記事が紹介されました。
使い分けに注意が必要な言葉について取りあげています。
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