今週は、気になる敬語の使い方を取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 気になる敬語
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                   「ご覧になっていただきました」

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ご来場いただいた皆様に
展示をご覧になっていただきました。
——————————–

上記の文で気になるのは
「ご覧になっていただく」
という言い回しです。

「ご覧になっていただく」は、
「見る」の尊敬語「ご覧になる」に謙譲語「いただく」が付き、
敬語がミックスされています。

伝えようとしているのは、
「来場者に展示を見てもらった」
ということです。

展示会の主催者側である自分たちを主語にするのであれば、
自分たちをへりくだり、相手を立てる謙譲語を使い
—————————————-
ご来場の皆様に展示を見ていただきました。
—————————————-
とします。

「ご来場いただいた」の後、「見ていただきました」と
「いただく」が続くので、「ご来場の皆様に」としていますが、

この場合の主語は(例文には書いていませんが)
「主催者である私たち」です。

一方、相手、この場合は「来場者」が主語になる場合は
「見る」の尊敬語「ご覧になる」を用い、
———————————————–
ご来場いただいた皆様は展示をご覧になりました。
———————————————–
とします。

このように、
相手を主語にする場合は尊敬語「ご覧になる」
自分や自社を主語にする場合は「見ていただく」
と文が変わるので注意が必要です。

※上記は、二重敬語ではなく「敬語連結」の間違いでした。
 「ご覧になっていただきました」についてお詫びと訂正< 敬語の問題 >VOL.2953
 にて説明していますので、ご覧ください。

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【しごび】 の お 知 ら せ
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使い分けに注意が必要な言葉について取りあげています。

▼代金 or 料金? 紛らわしくてイライラする漢字の使い分け3選

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