今週は、二重敬語と敬語連結について取り上げます。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法              < 敬語の問題
◆─────────────────────────────────◆
          「ご覧になっていただきました」についてお詫びと訂正

9月19日に配信した
「ご覧になっていただきました」< 気になる敬語 >VOL.2939

———————————————————-
「ご覧になっていただく」は、
「見る」の尊敬語「ご覧になる」に謙譲語「いただく」が付き、
敬語がミックスされています。

伝えようとしているのは、
「来場者に展示を見てもらった」
ということです。

展示会の主催者側である自分たちを主語にするのであれば、
自分たちをへりくだり、相手を立てる謙譲語を使い
—————————————-
ご来場の皆様に展示を見ていただきました。
—————————————-
とします。
———————————————————-

と書いたところ、読者の方から

———————————————————-
「ご覧になっていただきました」は
「尊敬語+謙譲語」であっても問題のない言い方とされています。
下記の資料でご確認ください。

文化庁「敬語の指針」(文化審議会答申)

30ページ (3) 「敬語連結」とその適否
【許容される敬語連結の例】として
「お読みになっていただく」という言い方について解説されています。
—————————————————————*-
という指摘を頂きました。

「敬語の指針」には、
——————————————————————–
「お読みになっていただく」は、
「読んでもらう」の「読む」を尊敬語に、「もらう」を謙譲語Iにしたもの。
尊敬語と謙譲語Iの連結であるが、
立てる対象が一致しているので、意味的に不合理はなく、許容される。
——————————————————————–
とあります。

「~なっていただく」は二重敬語では?
と思い、VOL.2939のメールマガジンでもそう書いたのですが、
二重敬語ではなく「敬語連結」の間違いでした。

間違いをお詫びし、訂正いたします。

「敬語連結」について、私自身が十分に理解していなかったので、
今週は二重敬語と敬語連結について取りあげたいと思います。

2005年創刊! ビジネスメールを書くときに役立つ無料メールマガジン配信中!
「まぐまぐ大賞 2016」キャリアアップ部門で2位に入賞しました!

広島の酒蔵取材を担当しました!「きもので酒さんぽ」絶賛発売中!

2015年に編集協力した単行本「一目置かれる大和言葉の言いまわし」が文庫化

THEプロフェッショナル広島

取材、ライティング、編集のお問い合わせは・・・
神垣あゆみ企画室