今週は、よく使う言葉の改まった言い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法   < 改まった言い方(3)>
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程度を表すとき

今週は、くだけた普段着の表現を
改まった書き言葉に変換する例を紹介しています。

程度を尋ねるときに使う
「どのくらい」「どれくらい」。

言い換える場合は
分量や値段を尋ねるときに使う大和言葉として
「いかほど」
を使います。

「どのくらいの量になりますか?」
と分量を尋ねる場合は
「いかほどになりますか?」
「いかほどでしょうか?」。

「いくらですか?」
と値段を聞くときも
「いかほどですか?」
「いかほどでしょうか?」
とすると上品です。

「いかほど」には、どんなんに、どれほど
と程度が多いこと、はなはだしいという意味もあります。

「どんなにうれしかったことか」
「どれほど悲しんだことでしょう」」
と喜怒哀楽の程度を示すとき、

「喜び(悲しみ)はいかほどのものでしょう」
のように使います。
書き言葉に使うと、丁寧さが際立つ言い回しです。

同様に程度を示す言葉には
「いかばかり」
もあります。

「その場に居合わせた人の落胆は、いかばかりかとお察しします」
のように使います。

「どんだけ~」という流行り言葉がありましたが、
書き言葉では
「いかほど」「いかばかりか」を使いこなせると
いいですね。

バックナンバーで
程度を表す丁寧語として「いかほど」を取り上げています。
参考にしてください。

▼VOL.481 程度を表す丁寧語< 丁寧な表現(3) >

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