今週は、メールで使える気の利いた言い回しを紹介します。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法 < 仕事に使える大和言葉(2)>
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                決して特別ではない、と伝えるときに
 
 「ご多分に漏れず」

 「例に漏れず」と言い換えることができるように、ほかと同様に、例外で
 なく、という意で使う言い回し。

 例えば、他社と同様の課題や問題を抱え、自社も同じ状況である、と伝え
 たい場合
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 ご多分に漏れず、当社も人手不足に悩まされています。
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 のように使います。

 自分の例を挙げ、それが特別なことではないと伝える場合も
 「ご多分に漏れず」を下記のように使うと説得力が増します。
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 私もご多分に漏れず、仕事のストレスから体調を崩した時期があります。
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 私もご多分に漏れず、メタボと診断されてから運動を始めました。
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 「ご多分に漏れず」は、思わしくない状況が他と同様である
 というときに用いる言い回しです。

 「カープ人気の影響でご多分に漏れず、関連グッズがよく売れる」
 といった好調で、良い状況のときには使いません。

 また、表記するときは
 「ご多聞」ではなく「ご多分」と書くので、注意が必要です。

 ※参考
 ▼「ごたぶん」< 間違いやすい漢字(4)>VOL.1920
 

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 あ と が き
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