今週は、気になる敬語の使い方について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 気になる敬語 >
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「さん」付けの謎

最近、とても気になる敬語の使い方があります。

それは「さん」付け。

彼女さん、彼氏さん。
農家さん、生産者さん、消費者さん。

会社や店舗の場所を示す図にも近所にある主な建物名として
「セブンイレブンさん」とか「吉野家さん」など、
「さん」付け表記がされています。

「さん」は人名や人を表す言葉に付いて、尊敬の意を表します。

人の名前を呼ぶとき、「田中さん」「佐藤さん」のように使うのが一般的
ですが、「お嬢さん」「お医者さん」のように親しみを込めて使われるこ
ともあります。

「山田さんの彼女さん」とか「白菜農家さん」というのは、親しみという
より、相手に対する敬意や丁寧に言おうとする気持ちから「さん」付けし
ていると思われます。

では、「山田さんの彼女」「白菜農家」という呼び方は、相手に対して失礼
なのでしょうか?

山田さんのガールフレンドの名前が分からなければ「山田さんの彼女」と
するしかなく、「白菜農家」という呼び方が丁寧さに欠けると思うのであれば
「白菜農家の方」「白菜の生産者」として差し支えないのでは?

店舗や建物は人名ではないので、「さん」を付けなかったからと言って
呼び捨てにしているわけではなく、呼称として当然のことと考えます。

「さん」を付ければ、とりあえず丁寧、「さん」を付けないと呼び捨てに
しているようで失礼、相手に悪い気がする、と人を指す言葉にやたらと
「さん」を付ける風潮に疑問を感じます。これも一種の過剰な敬語と思え
てなりません。

自分の娘や息子のことを人に言う時「娘ちゃん」「息子くん」と呼ぶのも
個人的に不思議に思っています。

人に対して自分の子のことは「娘」「息子」でよく、「ちゃん」「くん」
付けするのは本人を呼ぶときだけでよいのでは? と感じています。

今週は、こうした気になる敬語の使い方について取り上げていきます。

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