今週は、気になる敬語の使い方について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法             < 気になる敬語(3)>
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                      「お勧めされましたか?」

今週は、気になる敬語の使い方について取り上げています。

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山田さんからどのようにこの商品をお勧めされましたか?
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上記は、すでに商品を購入している山田さんから、商品の良さをどのように
勧められたか、相手に尋ねる一文です。
主語を誰にするかで、下記の2通りの文が考えられます。

1)相手が主語(佐藤さんとします)の場合
佐藤さんは、山田さんからこの商品のどのような点が良いと
勧められましたか?

2)山田さんが主語
山田さんは、佐藤さんにこの商品をどのようにお勧めになりましたか?

冒頭の文例は、1)相手が主語 ですが、「お勧めされましたか?」という
敬語の使い方がしっくりきません。
知りたいのは商品の感想なので、商品にフォーカスした文にしてみましょう。

3)相手が主語
この商品について、佐藤さんは山田さんからどのような点が良いと
勧められましたか?

4)山田さんが主語
この商品について、山田さんが佐藤さんに勧めたのは、
どのような点でしたか?

3)と4)なら、3)の方が文の通りが良いので、相手が主語で、言い回しを変えた
文にすると…

5)この商品を、山田さんから勧められたとき、
佐藤さんが購入する決め手になったのは何ですか?

5)の文章を整理して短くすると

6)佐藤さんがこの商品を購入するうえで決め手になったのは何ですか?

6)を丁寧にすると……
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佐藤さんがこの商品を購入するうえで決め手になった点をお聞かせください。
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または
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佐藤さんがこの商品をお買い上げになった理由をお聞かせください。
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「山田さんのお勧め」という言葉を使わずに文章を組み立ててみました。
佐藤さんに購入理由を答えてもらう場合、山田さんの「お勧め」のどんな
ところが良かったかを尋ねなくても、佐藤さんの口から自然に出てくる、
と考えたからです。

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あ と が き
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3月からは月2回のペースで次の講座が始まります。

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★ 大人のたしなみ「大和言葉で書く一筆箋」講座 ★ 
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お礼、お祝い、お見舞いなど
日頃の人づきあいで一筆書いて伝えたいときの
大和言葉を使った一文を神垣が紹介。

文例を万年筆を使って一筆箋に書く指導は、
書道サロン「優書会」代表の松田朗子さん。

一筆箋にさらりと「書ける女」になりませんか?

■開催日 いずれも火曜日19時から
3月13日・20日
4月 3日・17日
5月 8日・22日

※1回のみの受講も、連続受講も承ります。

■場 所 書道サロン 優書会
(広島市中区本川町2丁目4-8 田室ビル303)

■参加費 4000円(材料費・税込み)※前納、2回目以降は3000円
※持ち物不要

▼お申し込み方法は・・・

件名「一筆箋講座」として
・お名前
・当日連絡がつくメールアドレス
・希望受講日
をメールにてお送りください。
kamigakiss@gmail.com

こちらから申し込み受付のメールの送付で、正式受付完了です。

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以前から、万年筆で一筆箋を美しく書けたら……という思いが
松田さんの「もっと万年筆で書く機会を増やしましょうよ」という思いと
重なり、今回のコラボ企画がまとまりました。

実は一番参加したかったのは、わたしだったりして。

手で書く機会が減っている昨今。
だからこそ、手で書く楽しさを一緒に味わえたら、うれしいです。

ご参加、お待ちしていま~す。

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