今週は、表記の違いについて取り上げます。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法            < 漢字か、平仮名か(3)
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                         繰り返す言葉の表記

「近々」「点々」のように、同じ漢字が二つ重なる熟語は、新聞表記では繰
り返し符号「々」を使ってよいとされています。
(例)近々 点々 人々 大々的 三々五々 戦々恐々

繰り返し符号を使う言葉としてはほかに、次のような言葉もあります。
(例)先々週 前々回 先々代 翌々週

ただ、「先々週の打ち合わせ」とするより「5月2日の打ち合わせ」、
「前々回の定例会」とするより「第3回の定例会」と、
具体的な日にちや回数を書く方が誤解や混乱を避けられます。

繰り返し符号を使う言葉の中でも「色々」「各々」「様々」は、
新聞表記では「いろいろ」「おのおの」「さまざま」と平仮名書きに統一されています。
比較的、文書で使うことの多い言葉だからかもしれません。

また、新聞表記では同じ単語や熟語を重ねた「畳語」の2語目が濁る場合は、
その部分を平仮名で書いてもよいとしています。

(例)返す返す・返すがえす 
   重ね重ね・重ねがさね 
   好き好き・好きずき
   離れ離れ・離ればなれ

2語目を平仮名で表記する方が濁って読むことが分かりやすい
というのはあります。

上記の表記の違いは「記者ハンドブック」に基づくものです。
上記に挙げたことが絶対的なルールというわけではありません。
ただ、表記する際に迷ったら、こうした新聞の統一表記は一つの基準として
参考になるので、お勧めする次第です。

▼記者ハンドブック 第14版: 新聞用字用語集

 
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