最近、注目を集めている
 大和言葉。

 漢語や外来語が入る前から
 使われていた日本古来の言葉(和語)を
 大和言葉と言います。

 例えば
 「恐縮です」の「恐縮」は漢語ですが
 「恐れ入ります」は大和言葉。

 漢字で表すと、堅苦しく形式ばってみえる言葉
 (良く言えば威厳があるわけですが)
 を、やさしくやわらかくほどいた表現が
 大和言葉と言えるでしょう。

 大和言葉は
 ビジネスメールにも使えます。

 ちょうど
 きもののコーディネートで
 鮮やかな色、華やかな色を
 帯揚げや帯締めに指し色として使うと
 ぱっと映えるように

 文章の中に
 スパイスのように大和言葉を効かせると
 人の気持ちを引き付ける文章になるのです。

 例えば
 お願い事をするときには「お差し支えなければ

 誘いを断らざるをえないときには「よんどころない事情で」

 いつも気に留めてくれる相手には「お心にかけていただき

 といった具合に大和言葉を使うと
 言い回しがやわらかくなり
 相手の心にすっと届きます。

 そんな大和言葉の言い回しを集めた本が
 『 一目置かれる大和言葉の言いまわし 』
 です。

 自分では、
 仕事のやりとりのメールにも
 大和言葉を意識して使ってきた方だと
 思っていたのですが

 本書には、まだまだわたしが知らない
 あるいは、使いこなせていない
 大和言葉がたくさんありました。

 本書は、「大和言葉とは」と厳密に定義するというより
 “後世に残したい美しい日本語”と捉え、
 メールや文書、日常会話に取り入れられる言い回しを
 紹介しています。

 特にメールの文章は、
 同じことを口で言うよりも
 きつく、冷たく感じられることが多いので
 大和言葉に言い換えて使うことをお勧めしたいです。

 実は、本書の編集のお手伝いを
 神垣がしておりまして

 遅ればせながらではありますが(←これも大和言葉)
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 本書の監修は、敬語指導や敬語・言葉遣いの著書も多数ある
 山岸弘子さん。大和言葉を身近に感じ、すぐ取り入れられる
 分かりやすい内容です。ぜひ、お手元に1冊!!


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今週は、読み方によって意味が異なる漢字についてです。
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法            < 言葉の雑学(5)
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                  「うわて」「かみて」「じょうず」

今週は、同じ漢字でも読みが異なる言葉を
取り上げてきました。

「上手」と書いて
「うわて」「かみて」「じょうず」
と3通りの読みと意味があります。

「うわて」は、他よりも優れていること、他より優れた人のこと。
「実務では佐藤さんの方が上手です」「彼の上手をいく腕前」
のように使います。

「かみて」と読むときは、上の方の位置や部分という意味で使います。
舞台に向かって右手のことを「舞台の上手」、
川の上流を「川の上手」と言います。

「じょうず」と読む場合は、
ものごとに優れていること、うまいことを指します。
「字を書くのが上手」「聞き上手」「時間の使い方が上手な人」
という使い方をします。

新聞表記では
「うわて」「かみて」「じょうず」
いずれを使う場合も特に区別はなく
「上手」の字を使うようになっています。

意味の違いは、文脈から判断するしかなさそうです。

文字をパソコンに入力する際
「読み」の違いをさほど意識することはありません。

ただ、同じ漢字でも
読みによる意味の違いを知っていないと
勘違いしたまま、深く考えずに使い続けてしまう恐れがあります。

このたびは、表記の仕方については
新聞表記を参考にしましたが

自分で文字を入力する際
「これは、相手が間違いそうだな」
と感じたときは、敢えて平仮名表記にする配慮があれば
誤解や勘違いを防ぐことができます。

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【しごび】 か ら お 知 ら せ
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児童書が好き、英語が好き、ネコが好きな人
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今週は、読み方によって意味が異なる漢字についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < 言葉の雑学(4)
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「人気」「最中」

今週は、同じ漢字でも読みが異なる言葉を
取り上げています。

「人気」と書いて
「にんき」「ひとけ」
と読み、意味も異なります。

「にんき」は、評判や世間のうけが良いこと。
例)人気が上がる、人気者、若い女性に人気

「ひとけ」は、人の気配のこと。
例)人気のない通り、人気がなく寂しい

新聞表記では
「にんき」は「人気」と書き
「ひとけ」は「人け」と書いて
区別しています。

「人気」にはもう1つ、「じんき」という読みがあり、
その地一帯の人々の気風を意味します。
例)人気のよい土地

「最中」は
「さいちゅう」と「さなか」と読み、多少意味も異なります。

「さいちゅう」は、ある行為や動作が行われている、ちょうどそのときを
表わす場合に用いられることが多いのに対し
例)会議の最中なので 今、考えている最中です

「さなか」は、ある状態が最も著しいとき、ピークにあることを
表わす場合に用いられます。
例)お忙しい最中に 激戦の最中

新聞表記では
「さいちゅう」は「最中」と漢字で、
「さなか」はそのまま平仮名で表記して
区別しています。

「最中」には、もう1つ読み方がありますね。

「もなか」です。
これも新聞表記では、平仮名書きとし、
「最中(さいちゅう)」と区別しています。

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今週は、読み方によって意味が異なる漢字についてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  < 言葉の雑学(2)
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                      「かたぎ」と「きしつ」

 今週は、同じ漢字でも読みが異なる言葉を
 取り上げています。

 「気質」と書いて
 「かたぎ」「きしつ」
 という2通りの読み方、意味の違いがあります。

 「かたぎ」は、その職業やグループなどに特有な気風・性質。
 伝統性のあるものや古風なものに使われることが多いです。

  例)昔気質(むかしかたぎ)、職人気質(しょくにんかたぎ)

 「きしつ」は、一般的に性格や気立てを指します。

  例)激しい気質(きしつ)、学生気質(がくせいきしつ)

 ちなみに、
 新聞表記では「かたぎ」は平仮名で
 「きしつ」は「気質」と漢字で
 それぞれ表記して、区別しています。

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 【しごび】 の お す す め
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 あとで読み返し、支離滅裂感を隠せませんが……!

 思い切って書いてみたテーマ
 「大人の恋についての考察」。
 
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     男子禁制! 違いの分かる女子だけに贈る
 —————————————————–
           【 オ ト コ の 話 】
 —————————————————–

 本文最後の「おれでも」は
 「それでも」と脳内変換してお読みください。
 

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今週は、読み方によって意味が異なる漢字についてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  < 言葉の雑学
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                      「いちば」と「しじょう」

 「明日」と書いて
 「あした」と読むほかに
 「あす」「みょうにち」という読み方もします。

 一般的には「あした」と読み、使っていますが
 テレビやラジオのニュースとか、天気予報では
 簡潔な「あす」が使われていることが多いです。

 「みょうにち」は普段使うというよりも
 式典のような改まった席で使われることが
 多いように思います。

 新聞表記では
 「あした」「あす」と
 平仮名で書き分けています
 (もっとも、新聞の場合は
  「3月3日」のように日時を特定した書き方を
  することの方が多いですが)。

 このように、
 同じ漢字でも読み方が異なり
 場合によっては意味も変わってくるものもあります。

 例えば、「市場」。

 「いちば」とも「しじょう」とも読み
 それぞれ意味が異なります。

 「いちば」と読む場合は
 場所を表し、「魚市場」「青物市場」のように使います。

 「しじょう」と読むときは
 経済的な機能を表し、
 「売り手市場」「卸売市場」「市場価格」
 のうように使います。

 ただ、これまで「いちば」としてきたものを
 「しじょう」と呼ぶことも増えており
 ごく小規模の場を「いちば」とするケースも
 あるようです。

 今週はこのように
 同じ漢字でも読みが異なる言葉を
 取り上げていくことにしましょう。


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       今週は、「書く力」を上達させる日々の訓練についてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  < 「書く」ための基礎訓練(5)>
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                       「調べる」ひと手間

 「書く」ための基礎訓練として
 覚えておいてほしいこと
 最後の一つは「調べる」ことです。

 「この言葉、どの漢字?」とか
 「同音異義語、どっち?」とか
 メールを書くときも
 迷ったり、分からなかったりする言葉が
 あると思います。

 パソコンの変換候補で
 「それっぽい」文字が候補に挙がってきますが
 それに頼らず、自分で調べるという
 ひと手間を惜しまず、実践してほしいです。

 わざわざ図書館へ足を運ばずとも
 インタ─ネットを活用すれば
 即時に言葉の意味を調べることができます。

 パソコンの文字変換に頼って、それを鵜呑みにしたりせず
 疑問に思った言葉は
 辞書などを使って自分で調べて
 正しい使い方や用法を自分で確認しましょう。

 自分で「調べる」という行為なくして
 語彙を増やすことはできません。

 「これでいいのかな」
 と感じた時点で、調べて確かめる習慣をつけましょう。

 繰り返し当メルマガで述べていることですが
 ひとつ、基準になるものを持っておくといいですね。

 辞書でもいいし
 もっとコンパクトな
 「記者ハンドブック」のような
 基準となるものを持っておくことをお勧めします。

 自分が判断に迷った時に指針になる
 「基準」を持っておくと
 誰に対しても説明することができます。

 なんとなくとか、あいまいな基準でなく
 「わたしは(当社では)これを基準に表記を統一しています」
 と相手を説得できる材料を手元に置き
 社内や部署内で共有しておいてほしいと思います。

 ▼参考
 「記者ハンドブック 第12版 新聞用字用語集」
 


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