今週は気になる敬語表現について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 敬語レッスン(3)>
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「お顔をのぞかせて」
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お近くにお越しの際は
お顔をのぞかせていただければうれしいです。
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上記の一文は
「近くに来たときは、顔を見せてください」あるいは
「顔を見せに寄ってください」
という気持ちを伝えようと書かれたものと思われます。
「顔を見せて」を敬語で表そうとして
「お顔をのぞかせていただければ」としたのでしょうが
少々無理があります。
しかも、相手の動作なのに
「~ていただければ」と謙譲語が使われていて
敬語の使い方も残念なことになっています。
このようなときは
「顔を見せて」という表現にこだわらず
同じ意味の「お立ち寄りください」
を使えば、文がスッキリまとまります。
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お近くにお越しの際はぜひ、お立ち寄りください。
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「ぜひ」を「お気軽に」に変えてもよいでしょう。
あるいは、文末の「うれしいです」を生かして
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お近くにお越しの際は、
お立ち寄りいただければうれしいです。
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とすることもできます。
思いついたままを文章にすると
言い回しが不自然に感じられる時があります。
読み返して、変だなと感じたら
別な表現に言い換えてみましょう。
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