今週は、敬語の誤った用法についてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法 < 敬語レッスン(3)>
◆─────────────────────────────────◆
「召し上がられますよう」
今週は、気になる敬語の使い方をチェックしていきましょう。
———————————————
1週間以内に召し上がられますようお願いします。
———————————————
この一文で気になる敬語の使い方は
「召し上がられますようお願いします」です。
元の文は「食べてください」ですが敬語を重ねた結果
このような表現になったと思われます。
「召し上がる」+「られる」+「ます」+「ようお願いします」
文を分解してみると、いかに追加された言葉が多いか
分かりますね。
「食べる」の尊敬語は「召し上がる」に尊敬語の「られる」、
さらに丁寧語の「ます」に、「ようお願いします」が加わって
丁寧すぎて回りくどい一文になっています。
この場合、文意をそのまま反映すれば
———————————
1週間以内に召し上がってください。
———————————
ですが
———————————
1週間以内にお召し上がりください。
———————————
とすれば、スッキリまとまります。
「お召し上がりになる」は、
習慣として定着した二重敬語の一つですが
ここでは「お召し上がりになってください」とするより
習慣として定着した二重敬語の応用形として
尊敬語「召し上がる」に
依頼の尊敬表現「お(ご)~ください」を付けた
「お召し上がりください」としました。
依頼の文では「お願いします」がよく使われますが
「1週間以内」という賞味期限を示すような場合は
端的に「~ください」と言い切る方が説得力があります。
仕事実績、著書、お問い合わせは・・・
神垣あゆみ企画室