今週は、間違いではないが、もっと丁寧な敬語表現について
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 仕 事 の メ ー ル 作 法            < より丁寧な敬語表現 >
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                      「召し上がってください」

その敬語、間違いではないけれど
より丁寧に書くと……というケースを
今週は取り上げていきたいと思います。

——————————————————
昼食を用意しましたので、会場でお食べになってください
——————————————————

上記の文例の「お食べになってください」は
「食べてください」の尊敬表現です。

間違いではありませんが
もっと丁寧な表現をすると、次のようになります。

食べてください → 「召し上がってください」

————————————————–
昼食を用意しましたので、会場で召し上がってださい
————————————————–

「食べてください」の尊敬表現として
「お召し上がりになってください」。
という言い回しもあります。

これは
食べるの尊敬語「召し上がる」に、
尊敬語「お~になる」を重ねた二重敬語ですが、
慣習として定着した言い回しです。

よくある敬語の間違いには
「食べられてください」
があります。

「食べられる」は「食べる」の尊敬語ではありますが
それに「ください」をくっつけても
敬語にはなりません。

同様の使い方としては
× 見られてください → ○ ご覧になってください
× 行かれてください → ○ いらっしゃってください

「~れてください」「~られてください」とう表現には
要注意です。

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今週は、気になる敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 気になる敬語(5)
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おられますか

—————————–
明日は事務所におられますか
—————————–

上記の一文を見て
「何が間違いなの?」
と思うかもしれません。

でも、敬語の使い方としては
「おられますか」は
「いらっしゃいますか」
とするのが適切です。

「おる」は「いる」の謙譲語です。
その「おる」に「られる」を付けても尊敬語にはなりません。

「いる」の尊敬語は
「いらっしゃる」と覚えておきましょう。

したがって、上記の文例は次のように書き換えます。

———————————-
明日は事務所にいらっしゃいますか
———————————-

◇  ◇  ◇

読者のかたから、
VOL.1946 「やられる」< 気になる敬語 >  
について、下記の質問がありました。

———————————————
さて、本日の内容で、不安な敬語が出てきました。

「部長は、釣をなさるんですか?」

こちらの利用は間違いでしょうか?
今まであまり意識しないで使用していました。
———————————————

「する」の尊敬語は「なさる」なので
「なさるんですか?」
と目上の相手に尋ねるのは間違いではありません。

ただ、書き言葉にする場合は
「なさるんですか」の「ん」を「の」にすると
良いと思います。

一文字の違いですが、話し言葉と書き言葉の違いとして
私は意識するようにしています。

—————————–
部長は、釣をなさるのですか
—————————–

でも、このように書くと文としてはすっきりしないので
「なさるのですか」は「なさいますか
とする方が書き言葉としては自然かもしれません。

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今週は、気になる敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 気になる敬語(2)
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ご覧になられた

——————————————————
・すでにご覧になられた方もいらっしゃると思います。

・もう、お試しになられましたでしょうか。
——————————————————

上記の文例の問題点は
「ご覧になられた」の「られ」
「お試しになられました」の「られ」
です。

「見る」の尊敬語は「ご覧になる」
「試す」の尊敬語は「お試しになる」
でよく、さらに尊敬語の「られる」をつける必要はありません。

ところが、書くときに
物足りないと感じるのか
不要な「られる」を付けたケースが見受けられます。

正しくは次のように書きます。

——————————————————
・すでにご覧になった方もいらっしゃると思います。

・もう、お試しになりましたか。
——————————————————

では、「見る」の謙譲語は?

拝見する」ですね。

「先日、掲載誌を拝見しました」のように使います。

「拝見させていただく」のような過剰な敬語表現に気をつけましょう。

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今週は、気になる敬語の使い方についてです。
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仕 事 ‎の メ ー ル 作 法            < 気になる敬語
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・来週、おうかがいさせていただきたいと思っております。

・次回はお店へうかがわせていただきますね。
——————————————————

上記の文例のように
「おうかがいさせていただく」とか
「うかがわせていただく」といった使い方を
目にします。

「うかがう」は「行く」の謙譲語。

「うかがいたい」
「うかがいますね」
だけで、敬語として十分機能するので
「お」や「させていただく」を付け加える必要はありません。

従って、上記の文例は下記のように書き換えることができます。

——————————————————
・来週、うかがいたいと思っております。

・次回はお店へうかがいますね。
——————————————————

では、「行く」の尊敬語は何でしょうか?

「いらっしゃる」
「おいでになる」
「お越しになる」ですね。

「先週、支店長がいらっしゃいました
「お店へはおいでになりましたか?」
のように使います。

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今週は、使い方が気になる敬語について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 気になる敬語(5)
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「お目にかかってください」

——————————————
ぜひ一度、所長にもお目にかかってください。
——————————————

上記の一文で言いたいことは
「所長にも会ってほしい」
ということです。

ここで問題となるのが
「お目にかかって」
です。

「お目にかかる」は「会う」の謙譲語。
謙譲語は、主語が自分で、自分をへりくだって相手を高める敬語です。

ここでは、相手に対して
「所長に会ってほしい」と述べているので

使う敬語は
自分が主語の謙譲語ではなく
相手が主語となる尊敬語です。

「会う」の尊敬語は「お会いになる」。
従って、上記の文は次のようになります。

——————————————
ぜひ一度、所長にもお会いになってください。
——————————————

尊敬語と謙譲語の混同をしないためには…
尊敬語:相手の行為に使う → 主語は「相手」
謙譲語:自分の行為に使う → 主語は「自分」

という違いを押さえ
「誰が」「誰に対して」伝えるかを考えてみましょう。

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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 気になる敬語(4)
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 「お店をお休み頂いて」

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昨日はお店をお休み頂いて、月に一度の勉強会でした。
————————————————–

上記の一文で言いたいことは
「昨日は店を休んで月に一度の勉強会をした」
ということなのですが

「店を休む」が
「お店をお休み頂いて」と
なっているところに問題があります。

「お休みを頂戴して」という意味で
「お店をお休み頂いて」を使っているのはくみ取れるのですが

自分の店を休むのに
相手(ここでは読み手=お客様)から「頂く」
という記述になっています。

店の休みを決めるのも、休みを取るのも
書き手(自分=店主)ですから
「お休み頂いて」「お休みを頂いて」
という書き方は適切ではありません。

「お店を休んで」というよりは
「定休日で」として差し支えないと思います。

従って、文意は冒頭の文例と同じで
次のように書き換えることができます。

———————————————-
昨日は定休日で、月に一度の勉強会を行いました。
———————————————-

「定休日で」は「定休日だったので」としてもよいでしょう。

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