今週は「メール作法アンケート」の結果についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法     < 返信のタイミング
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その都度判断派が約三割

『まぐネット!β 』に開設した
【仕事美人のメール作法】のコミュニティを使い、
【しごび】流「メール作法アンケート」を実施しています。

第二回のテーマは「返信のタイミング」についてでした。
本日までの集計結果は次の通りです。

優先順位を決めて、その都度判断して返信  (31%)
時間を空けずにすぐに返信         (24%)
メールチェックの時間を決めて、まとめて返信(16%)

その他                  (31%)

回答の多かった順に並べたのですが、
「優先順位を決めて、その都度判断して返信」が全体の約三分の一。
次いで多かったのが「時間を空けずにすぐに返信」の即答派でした。

回答者は13名と数としては少ないのですが
大半のかたがコメントしてくださっていて、興味深く読みました。

いずれも自分なりのルール、基準を設け、
メール対応されている姿がうかがえます。

第一回のアンケート結果のときにも述べたのですが、
当コミュニティのアンケートにご回答くださる読者のかたは、
少数ですが、メールに対する意識が高い人たちでもあり、
それぞれの対応法が参考になると思います。

今週は、【しごび】流「メール作法アンケート」から得た回答をもとに
返信のタイミングについて考察していきましょう。

▼結果の詳細はこちら
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今週は、すっきり的確な文章にするためのポイントをご紹介
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法     < 書き換える技術(5)
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                          配慮のある文章

 今回のシリーズは、
 一度書いた文章も、もう一度、読み手の視点で読み直し書き換えてみると
 文章として的確で、思いが伝わる文章になることを
 事例をもとにお伝えしてきました。

 仕事を含む普段のメールのやりとりでは
 うまい文章である必要はなく、
 「伝わる文章」
 であることが大切です。

 誤解を招かず気持ちよくやりとりできること
 それは、相手への配慮があるかどうかということです。

 私は、好きでネットオークションでよくものを買いますが
 商品や金額だけでなく
 入札者の文書もチェックして判断します。

 判断の基準は
 自分に都合のいい文章を書いているか
 相手に親切な文章を書いているか。

 個人と個人のやりとりですから
 そこまで深刻に考えなくてもいいのかもしれませんが

 文章から、その人となりが透けて見えるところがあり
 文書を読んで抵抗を感じた場合は
 私はスルーしてしまいます。

 ▼ 書いた文章の結果、影響まで考えて書く
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 文章のうまい下手、書き方のテクニックなどではなく
 相手への配慮。

 「このように書くことで、相手はどう感じるか」
 自分か書いた文章がもたらす結果に
 どこまで思いをめぐらせられるか。

 ネットオークションに限らず
 ふだんのメールのやりとりでも
 そんな配慮があれば
 感じのよい文章、トラブルを招かない文章
 が書けると思っています。

 それは、才能ではなく
 訓練すれば誰にでもできることなのです。

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今週は、すっきり的確な文章にするためのポイントをご紹介
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法     < 書き換える技術(4)
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                            依頼の文

 以前に私がいただいた取材依頼のメールです。
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 メールのマナーや活用法について、著書やメルマガを発行しています
 神垣さんにぜひ取材をお願いしたいと思いました。
 著書やメルマガで書いている内容で、
 特に重要な点などを聞きたいと思っています。
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 私自身も仕事で取材依頼文を書くことがあるのですが
 上記のような内容であれば、次のように書いています。

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 メールのマナーや活用法について、著書やメルマガを発行されている
 ○○さんにぜひ取材をお願いしたいと思いました。
 メールのやりとりにおいて○○さんが特に重要と思われる点などを
 お尋ね(お聞き)したいと考えています。
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 取材に限らず、何か依頼をする場合は
 「お願い」の姿勢を伝えるためにも丁寧な言い回しを考えます。

  発行しています ⇒ 発行されている
  聞きたい    ⇒ お聞きしたい

 と表記する方が依頼文としては丁寧に思います。

「著書やメルマガ」が続くので、二つめの文では
「著書やメルマガで書いている内容」を
「メールのやりとりにおいて」と言い換え
 重複を避けた言い回しにしました。

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 【しごび】 の お す す め
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 先般行われた
 平成19酒造年度 全国新酒鑑評会にて
 金賞を受賞!

 兵庫県にある山陽盃酒造の『播州一献』

 鉱山に貯蔵庫を持つユニークな蔵でもあります。
 山陽盃酒造が配信するメルマガはこちら
 

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今週は、すっきり的確な文章にするためのポイントをご紹介
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仕 事 の メ ー ル 作 法     < 書き換える技術(3)
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長い一文をすっきりと

ある会社の説明文です。
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●●●(社名)は、システムプロデューサーとして、30年にわたる長年の
ノウハウと経験をベースにした数多くのソリューションに加え、グループ
各社や多くのアライアンスパートナーの製品やサービスを組み合わせた、
お客様にとってのベストプラクティスをご提供いたします。
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一文が長いうえに、カタカナ用語がやたらと出てくるため
読みづらさを感じます。
読みやすく上記の文章を書き換えてみましょう。

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●●●は、システムプロデューサーとして、30年にわたるノウハウと
経験をもとに数多くのソリューションを提供してまいりました。
グループ各社や多くの業務提携先の製品やサービスを組み合わせ、
お客様にとってより効率的で効果のある業務システムをご提案いたします。
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まず、長い一文を途中で切ります。
「30年にわたる長年の」は意味が重複しているので
「30年にわたる」にカット。

最初の一文の文末は「提供」と体言止めにしてもテンポよく
文章が展開します。

次の文章の文末は「提供」が重ならないように「提案」に書き換えました。

カタカナ用語は次のように書き換えています。
ベース ⇒ もとに
アライアンスパートナー ⇒ 業務提携先
ベストプラクティス ⇒ より効率的で効果のある業務システム

カタカナ用語を減らすことで、企業の特徴でもあり、強調したい
キーワード「システムプロデューサー」や「ソリューション」が際立ちます。

専門用語やカタカナ用語を多用すると意味がわかりづらくなるので、
文章全体のバランスを考え、強調したい部分を絞って使うと効果的です。

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【しごび】 の お す す め
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「端座位」ってご存知ですか?

介護用語のひとつで「たんざい」と読みます。
ベッドの端に腰をかけ、横に足を下ろした体位
のことです。

寝たきりの状態から
少しでも座れる状態をつくることは
とても大切。

ベッドに座れる状態を補助してくれるのが
これです。

介護職のかた、介護をされているかた
ぜひ、お試しください!

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今週は、すっきり的確な文章にするためのポイントをご紹介
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仕 事 の メ ー ル 作 法     < 書き換える技術(2)
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否定か肯定か

前回に引き続き、ネットオークションに出品された商品の説明文です。
次の二つの文を比較してみましょう。

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中古品です。一度着たきり&自宅保存になります。
美品だと思いますが、usedということで、
見落としがあるかもしれませんことをご了承の上、ご入札下さい。
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新品ではありませんが、美品です。
これからの季節にちょうどいい、とっても春らしい綺麗なお色です。
この値段でオークションに出ることはないと思います。
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いずれも「中古品」であることを述べているのですが
その表現の仕方に違いがあるのが分かります。

上の文の「美品だと思いますが、usedということで・・・」より
下の文の「新品ではありませんが、美品です」という書き方のほうが
商品の印象はよく感じられます。

キーワードとなる「美品」の使い方が
上の文は「~だと思いますが」と打ち消しているのに対し

下の文は「新品ではない(つまり、中古品)」ことを先に挙げ、
「美品」である点がメリットとして強調されています。

ちょとした書き方の違いですが
「美品」というアピールポイントをうまく前面に出せば
同じ商品でも印象がアップするという一例です。

打ち消しでなく肯定的に表現することが大切です。

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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法     < 書き換える技術
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                        書き落としを防ぐ

 ネットオークションに出品された商品の説明文です。
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 「定価7万! ●●●(ブランド名)の最高級ラインのジャケット」

  路面店でしか扱っていない、●●●の【MADE in Italy】のラインで、
  青山店で購入致しました。●●●の最高級ラインのものなので、
  生地や裁縫にとても品があります。生地は細いストライプの紺色で・・・

 (中略)
 
  今の時期なら、上に羽織る感覚で着るといいと思います。
  未使用で、ポケットの仮どめもそのままです。
  が、個人保管なので、格安でお譲りします。
  この機会にいかがでしょうか? 他にも●●●のトレンチを出品中です。
  発送はゆうパック着払いで、土日となります。よろしくお願い致します。

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 あるブランドのジャケットが写真と上記の説明文で紹介されていました。
 ご覧の通り、途中で省略するほど、説明文が長く詳細に書かれています。

 生地やステッチ、裏地の様子にとどまらず、
 どんなコーディネートがよいかまで言及。

 確かにユニークなデザインで興味をそそるのですが、
 上記の説明文には落札者にとって重要な情報が足りません。

 それは……

 サイズの表記です。

 このように、特徴など、ある部分に焦点を当て力を入れて書き込んでいると、
 サイズや発送方法など、ほかの大事なポイントを書き忘れてしまう、
 ということがビジネスメールでもよくあります。

 こうしたミスを防ぐには、
 必要項目(この場合は、商品説明、サイズ、色、発送方法など)を
 先に箇条書きにして、順次詳細を書いていく方法があります。

 書く項目が決まっている場合は、必要項目を挙げたフォーマット(雛形)
 を事前に用意しておくのもよいでしょう。

 メールでも長い文章を書くような場合は、
 先にいくつか「見出し」を先に挙げて詳細を述べるようにすると
 書き落としがなくなります。

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