今週は、迷いやすい同音異義語をご紹介します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法           < 変換ミスにご用心(4)
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慣用句の間違い

仕事には直接関係ありませんが、慣用句なども
文字を取り違えている場合が多くあります。例えば・・・

国敗れて山河あり。

ご存知、杜甫の詩の一節ですが、正しくは「国破れて山河あり」
なんですね。
国が戦いに敗れたのではなく、国家自体が崩壊してしまった状態が
「破れて」です。

一般的なところでは・・・

●効を奏す ⇒ 功を奏す
この場合、効能の「効」ではなく、成功の「功」です。

●歯に絹着せぬ ⇒ 歯に衣着せぬ
衣と書いて「きぬ」。衣服の意味です。

●実もふたもない ⇒ 身もふたもない
ふたのあるいれものの中身という意味合いから「身」。

混同しやすいのが次の二つです。

●是か否か ⇒ 是か非か
是(正しいと認められていること)の対になる言葉は、
不正を意味する「非」。打ち消しの「否」ではありません。

●否の打ちどころがない ⇒ 非の打ちどころがない
この場合も、不正や欠点がないという意味から「非」。

いずれも漢字クイズみたいですが、覚えていて損はありませんよ。

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今週は、迷いやすい同音異義語をご紹介します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法     < 変換ミスにご用心(3)
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意味の違いを知る

果たしてどちらを使っていいのか迷う言葉があります。

例えば「とくちょう」。
文字としては「特徴」と「特長」がありますが、この違いは?

特徴」は特に目立つ点を指します。 例)特徴のある建物
特長」は特に優れた点のことです。 例)部下の特長を生かす

ものづくりで使われる「せいけい」はどうでしょう。
成形、成型、整形とありますが、その違いは?

成形」は形を作ることです。    例)プラスチックの成形加工
成型」は型にはめて作ることです。 例)金型成型
整形」は形を整えることです。   例)整形外科
いずれも漢字の意味に即していることが分かります。

では、「時」と「とき」の使い分けは?

」は文字通り、時期・時間・時刻そのものを示すときに使います。
例)買い時 引け時 時と場合による

とき」は「~の場合」と言い換えられます。
例)いざというとき 社員を採用するときは 困ったときの神頼み

「時」も「とき」も頻繁に使う言葉ですが、
書き分けに迷った場合は「とき」と平仮名書きにするとよいでしょう。

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今週は、迷いやすい同音異義語をご紹介します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法           < 変換ミスにご用心(2)
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                        迷いやすい同音異義語

変換候補の中から、うっかり選んでしまいがちな同音異義語を
ピックアップしてみました。

● 一同に会する ⇒ 一堂に会する

その場にいる全員で、というときは「一同」。 例)社員一同
同じ建物や場所を指すときは「一堂」です。

● 受け負う ⇒ 請け負う

「授ける」の対語が「受ける」。
「請ける」には引き受ける、保障するという意味があります。

● 責任転化 ⇒ 責任転嫁

人に押し付けることを意味するのが「転嫁」
ほかの状態に変わることを「転化」。

● 通り一辺 ⇒ 通り一遍

形式的でおざなりな様が「通り一遍」。
「一遍」は一部始終を意味し、
「一辺」は一方の側のことです。
一方だけに偏ることを「一辺倒」と言います。

● 月始め ⇒ 月初め

開始を意味するのが「始め」。 例)仕事始め
最初を意味するのが「初め」。
その月の最初は「月初め」ですね。

入力するとき、漢字の意味を考えてみると判断がつきやすくなります。

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今週は、あいまいな依頼や返事への適切な対応について考えます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 対応に困るフレーズ(5)
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「無理です」

最近、日常会話でもよく耳にするのが
「無理です」。

「ダメなことはダメ」という意思表示でもあり、
「できないことは最初から避ける」ということなのでしょうが、
仕事でこれを言ってしまうと身もふたもありません。
「無理です」と返答された方も困ります。

依頼に対して最初から「できない」と押し通すのではなく、
「どうしたらできるか」と考えて返してみてもいいのではないでしょうか。

依頼があれば、内容をひとまずひと通り聞く。そして…

⇒ 対応できるめどがつくものに対しては、
対策・方針を立て作業に取り掛かる。

⇒ 対応できそうにないものは、
代替策を考え、依頼者に提案する。

▼ 対応できないときにこそ、試される
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ポイントは、交渉力。自分では対応できない際にどう動くか、です。

たとえば、現在、作業中の案件があり、すぐに依頼の案件に
対応できない場合は、状況を話し、いつなら対応できるかを提示します。
相手がそれで了承すれば段取りがつきます。

「いや、急いでいる」ということであれば、
今の作業を後回しにできるか否か、
自分の代わりに対応できる人はいないかを確認し
対応できる方法にシフトします。

優先すべきは、自分の都合ではなく、仕事の遂行。
この観点さえあれば、仕事というのは回っていくものではないでしょうか。
「できません」「無理です」では、なんの解決にもなりません。、

例えば、初めての仕事でも、私は一度は受けるようにしています。
無理かも、と思うことでも、結果的に対応できれば
自分のスキルが一つあがったことになりますし、
ダメでも次はどうすべきか対策が立てられるようになります。

<追記>

もちろん、対応不可能なことを
無責任に「できます」と引き受けるのは
避けるべきです。
自分だけでなく、場合によっては
周囲を巻き込んでムダな仕事を増やすことに
なりかねません。

ただ、仕事を受ける際に「背伸び」することは
自分を成長させる、と思っていて
ちょっと頑張れば、できそう
と判断できる案件であれば
トライする価値はあります。

そうして経験を積んでいくと
依頼を受けた段階で
「できる・できない」、
自分が引き受けるべきか、
自分以外のふさわしい人に振るべきか
の判断が瞬時にできるようになります。

最初から「無理です」と突っぱねず
できる可能性を探ってみてもよい
のではないでしょうか。

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今週は、あいまいな依頼や返事への適切な対応について考えます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 対応に困るフレーズ(4)
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「どうすればいい」

指示や依頼をしたとき、困る返答に
「どうしたらいいですか」「どうやればいいですか」
というのがあります。

どこから手をつけていいのか分からない、という気持ちの表れ
ともいえますが、だからといって相手に全面的に依存してしまうのは
避けたいものです。

相手が何を求めているかをまず把握し、
次にその要求にどのように対応するか、手順を押さえてみましょう。

確認するポイントは次の4つです。
・いつまでに
・何を
・どのくらい
・どのような形式で

例えば、議事録を依頼されたとしたら、
提出の期日、ボリューム(要約でいいのか、詳細な記録か)、
提出する際はWordファイルなのか文書か、提出は手渡し、メール、FAXの
いずれか、などを確認します。

指示・依頼に対して、自分はどのように対処するつもりかを示し、
先に段取りを確認しておけば、後の作業がスムーズに流れていきます。

「どうすればいい」ではなく「こうしようと思う」という返答ができれば、
仕事が次の段階に進んでいきます。

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「どちらでもいい」

「AとB、どちらにしましょうか」と尋ねたとき
困るのが「どちらでもいい」という返答。

返答する側は「AでもBでも構わない、問題ない」ということなのでしょう
が、尋ねる側はどちらかに決めてもらう必要があり、確認をしています。

このような場合、その状況でどちらが適切かを問われているのですから、
たとえ些細なことでも尋ねられた側はAかBかの判断をしたいものです。

「どちらでも」という裏には、「相手に任せる」という意味合いも含まれ
ているのかもしれません。
ですが、別の観点からすると小さなことにもすぐに判断がくだせない、
というとり方もできます。

▼ 判断のための材料を提示する
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
一方、尋ねる側は、AかBかだけでなく、相手が判断しやすい情報を
付け加えるとよいでしょう。

AとB、それぞれの特徴を挙げて提示するのです。

例えば、上司の会食の席のセッティング。
「Aは個室のお座敷ですので、じっくりお話ができます。
Bはガラス張りのお席で、景色を眺めながら食事が楽しめます」
といった具合。

相手の志向や好み、自分のオススメ、人からの情報など、
事前に多方面から情報収集し、方向性・特徴の異なる案を提示すると
判断しやすくなります。

仕事に限らず、普段の人付き合いでも
「どちらでも」より、自分でさっと判断できる人の方が
付き合いやすいですし、話が前に進んでいくように思います。

日常生活も小さな決断、判断の積み重ねだと思いませんか?

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