今週は、あいまいな依頼や返事への適切な対応について考えます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 対応に困るフレーズ(5)>
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「無理です」
最近、日常会話でもよく耳にするのが
「無理です」。
「ダメなことはダメ」という意思表示でもあり、
「できないことは最初から避ける」ということなのでしょうが、
仕事でこれを言ってしまうと身もふたもありません。
「無理です」と返答された方も困ります。
依頼に対して最初から「できない」と押し通すのではなく、
「どうしたらできるか」と考えて返してみてもいいのではないでしょうか。
依頼があれば、内容をひとまずひと通り聞く。そして…
⇒ 対応できるめどがつくものに対しては、
対策・方針を立て作業に取り掛かる。
⇒ 対応できそうにないものは、
代替策を考え、依頼者に提案する。
▼ 対応できないときにこそ、試される
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ポイントは、交渉力。自分では対応できない際にどう動くか、です。
たとえば、現在、作業中の案件があり、すぐに依頼の案件に
対応できない場合は、状況を話し、いつなら対応できるかを提示します。
相手がそれで了承すれば段取りがつきます。
「いや、急いでいる」ということであれば、
今の作業を後回しにできるか否か、
自分の代わりに対応できる人はいないかを確認し
対応できる方法にシフトします。
優先すべきは、自分の都合ではなく、仕事の遂行。
この観点さえあれば、仕事というのは回っていくものではないでしょうか。
「できません」「無理です」では、なんの解決にもなりません。、
例えば、初めての仕事でも、私は一度は受けるようにしています。
無理かも、と思うことでも、結果的に対応できれば
自分のスキルが一つあがったことになりますし、
ダメでも次はどうすべきか対策が立てられるようになります。
<追記>
もちろん、対応不可能なことを
無責任に「できます」と引き受けるのは
避けるべきです。
自分だけでなく、場合によっては
周囲を巻き込んでムダな仕事を増やすことに
なりかねません。
ただ、仕事を受ける際に「背伸び」することは
自分を成長させる、と思っていて
ちょっと頑張れば、できそう
と判断できる案件であれば
トライする価値はあります。
そうして経験を積んでいくと
依頼を受けた段階で
「できる・できない」、
自分が引き受けるべきか、
自分以外のふさわしい人に振るべきか
の判断が瞬時にできるようになります。
最初から「無理です」と突っぱねず
できる可能性を探ってみてもよい
のではないでしょうか。
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