今週は、間違いやすい言葉を取り上げます。
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仕 事 ‎Begin の メ ー ル 作 法         < 紛らわしい言葉(3)
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                         「移譲」と「委譲」

同じ読みなのに、表記が異なっていて意味も違う……
うっかりタイプミスしたまま、間違いに気づかず使いそうになる言葉を、
今週は取り上げています。

「移譲」と「委譲」。

「移譲」は、他に移し、譲ること。
「委譲」は、権限などを他にまかせて譲ること。

この2語、ほとんど意味は同じ。
しかし、次のような違いがあります。

「移譲」は、権限などを対等の間で移し、譲ること。
例)所有権を夫から妻に移譲する
土地を移譲する

「委譲」は、権限などを下級ものに任せ譲ること。
例)社長権限の一部を副社長に委譲する
執行権を委譲する

このように、
対等の立場の人から人、右から左へ権限を移すイメージが「移譲」
立場が異なる人の間で、上から下へ権限をゆだねるイメージが「委譲」
という感じでしょうか。

漢字が意味する
「移」と「委」から
想像して、使い分けるとよいと思います。

 

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今週は、尊敬語と謙譲語の使い分けについてです。
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仕 事 ‎Begin の メ ー ル 作 法         < 間違えやすい敬語(2)
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                         「ご拝読いただき」

尊敬語を使うべき相手に謙譲語を使ってしまう
という間違いが多くあります。

例えば、得意先の担当者に対し、渡した資料について述べるとき
「資料をご拝読いただき、ありがとうございます」
と書くのは間違い。
本来、謙譲語である「拝読」を尊敬語と取り違えた例です。

「拝読」は「読む」の謙譲語です。
相手から受け取った資料を自分が読んで
「拝読しました」と書くのは差し支えありませんが、
相手の動作に「拝読」を使うのは適切ではありません。
「ご~いただき」も、この場合は不要です。

正しく書き換える場合は
「資料をご覧いただき、ありがとうございます」
「資料をお読みいただき(くださり)、ありがとうございます」
となります。

▼ 拝読いたしました?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ちなみに「拝読」「拝見」「拝聴」の「拝」そのものに
「謹んで~する」という謙譲の意味合いが含まれます。

ですから、謙譲語として「拝読」を使う場合
「拝読いたしました」と謙譲の「いたしました」を
「拝読」の後に付ける必要はありません。

「資料を拝読しました。ご送付いただき、ありがとうございます」
拝読したところ、2点ほど確認したいことがあります」
このように使用します。

 

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今週は、本来の言葉の意味にスポットを当ててみたいと思います。
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仕 事 ‎Begin の メ ー ル 作 法    < 誤りやすい慣用句(5)
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その他もろもろ
▼ うっかり使っている慣用句
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
気になる言葉を下記に挙げます。

■「青田刈り」
正しくは「青田買い」。卒業より前に学生の採用を決めることを指しますが、
もともとは収穫前のまだ田が青い時期に米を「買う」契約をすることから来て
います。ちなみに、作物が未成熟のうちに刈り取ってしまうことを「青刈り」
と言います。

■「小春日和」
「春」という字がつきますが、「小春」は陰暦10月の異称。11月から12月上旬
頃の穏やかな天候を指します。

■「怒り心頭に達する」
正しくは「怒り心頭に発する」。怒りの感情が心の中にあらわになる、という
意味なので、「達する」ではなく「発する」なんですね。

■「古式豊かに」
これもうっかり使っていませんか? 正しくは「古式ゆかしく」。「古式」と
は「古来のやり方」の意。「古式ゆかしく」とは、古来のやり方に懐かしさを
感じ、昔を偲ぶ様を表しています。

■「従来から、従来より」
「従来」はそれだけで「以前から今まで」を指すため、「から」「より」は不
要。同様に「古来から」「かねてから」も「から」は不要です。正しくは「古
来」「かねて」。

▼ 個人的に気になる
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
最後に、個人的に気になる言葉を。

■「のたまわる」
正しくは「のたまう(=おっしゃる)」。本来、「言う」の尊敬語にあたります
が、今ではちょっと冗談めかして相手の言動を指すような時に使われています。
意味そのものを取り違え、雰囲気で誤用されているケースが多く見られます。

面倒でも、今一度、辞書をひいて言葉の意味を確認してみることはとても大切。
使い慣れている言葉ほど、見直してみませんか?

※参考資料「朝日新聞の用語の手引」

 

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今週は、本来の言葉の意味にスポットを当ててみたいと思います。
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仕 事 ‎Begin の メ ー ル 作 法    < 誤りやすい慣用句(3)
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                          重言

▼ 重なっていませんか? その言葉
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
重言と書いて「じゅうげん」。

「違和感を感じる」「馬から落馬する」など、同じ意味の語を重ねた言い方を
メールにも書いていませんか? 例えば…
1) 沿岸沿い
2) 炎天下のもと
3) 貯金を蓄える
4) 犯罪を犯す
5) 平均アベレージ

いずれも漢字の意味を理解していれば、重言ということに気づきます。
順に解説していきましょう。

▼ 意外と使っています
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
1)沿岸沿い
「沿岸」は、海・川・湖などに沿った部分を指すので「沿い」は不要。

2)炎天下のもと
そもそも「炎天下」が「炎天(夏の焼けつくような天気)のもと」という意味
なので「もと」は不要。

3)貯金を蓄える
金銭をためるのが「貯金」。意味が重なる「蓄える(貯える)」は不要。この
場合、「貯金する」と表記。

4)犯罪を犯す
罪をおかすことが「犯罪」なので「犯す」は不要。「罪を犯す」と表記。
「~の立場に立って」という表記も違和感を覚えます。

5)平均アベレージ
「平均」も「アベレージ」も同じ意味なので、どちらか一つを使用すればよい。
「一番ベスト」とか「川沿いのリバーサイド」とかも同類ですね。

「射程距離に入る」というのも実は重言。
射程の「程」は「距離」を意味し、「射程」と「距離」は意味が重なるため、
「射程内に入る」と表記します(「朝日新聞の用語の手引」から)。

ちなみに、重言には「堂々」「各々」など、同じ字を重ねた熟語(畳語)とい
う意味もあります。

※参考資料「朝日新聞の用語の手引」「デジタル大辞泉」

 

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今週は、本来の言葉の意味にスポットを当ててみたいと思います。
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仕 事 ‎Begin の メ ー ル 作 法    < 誤りやすい慣用句(2)
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                       漢字の間違い

▼ その漢字でいいですか?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
突然ですが、クイズです。下記の言葉の間違いはどこでしょう?

1) 袖すり合うも多少の縁
2) 激を飛ばす
3) ぬれ手で泡
4) 歯に絹着せぬ
おまけ) フリーの客

メールでも使うことのある慣用句ですが、案外、文字の間違いに気づかないま
ま使用していませんか? 正しくは次のようになります。

1) 袖すり合うも多生の縁
2) 檄を飛ばす
3) ぬれ手で粟
4) 歯に衣着せぬ
おまけ) ふりの客

▼ 本来の意味を要チェック!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
1) 袖すり合うも多生の縁
「多生」とは、仏教用語で「多くの生を経ること」。道で人と袖を触れあうよ
うなちょっとしたことでも、多生、すなわち前世からの因縁によるものだ、と
いうのが本来の意味。ちなみに「多生」は「他生」、「袖すり合うも」は「袖
振り合うも」「袖触れ合う」とも書きます。

2) を飛ばす
「檄」は檄文の檄。「自分の主張や強く訴え、広く決起や同意を促す文書」を
意味します。「激励」の「激」ではありません。

3) ぬれ手で
「濡れた手で粟をつかめば粟粒がたくさんついてくるように、骨を折らずに多
くの利益を得ること。やすやすと金もうけをすること」が本来の意味。バブル
の「泡」ではなく「粟」なんですね。ちなみに漢字の栗と間違えないように。

4) 歯に着せぬ
「きぬ」はシルクの「絹」ではなく、衣服を指す「衣」。歯にころもをまとう
ことなく「思ったとおりをずけずけと言う」意味です。

おまけ) ふりの客
本来、「ふり」とは「紹介や予約なしで来る、なじみでない客」を意味します。
似たような音のフリー(自由な)と混同しやすいですが、別物です。

今さら……という感もなきにしもあらずな常識的な慣用句をピックアップして
みました。PCで入力すれば自動変換されるので、間違うことも少ないのかもし
れませんが、言葉からくるイメージでつい思い違いをしているということも…。
気になる言葉は辞書をめくって今一度確認してみましょう。

※参考資料 共同通信社「記者ハンドブック」「デジタル大辞泉」

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【しごび】 の お 知 ら せ-1
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上記の記事がまぐまぐニュースで紹介されました。

▼【クイズ】「ぬれ手で泡」「激を飛ばす」間違いが分かりますか?

 

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                    言葉にまつわる誤解

▼ エピソード1:おあつらえむき
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
パンフレット用のコピーを提出した際、若い担当者から投げかけられた質問。

「おあつらえむきって、一般的な言葉ですか?」

「えっ?」と一瞬言葉につまりましたが、私より15歳は若いその担当者の
“辞書”には「おあつらえむき」という言葉はなかったようです。

「おあつらえむき・あつらえむき」とは、注文どおり、希望どおりであること
や、そのさまを指します。

「あつらえる」という言葉を知っていれば、イメージできる言葉ですが、もは
や若い世代には「あつらえる」という行為自体がすでに未知のもの? そう実
感した出来事でした。

▼ エピソード2:大部
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
次は、私が言葉を知らなかったケース。

社内報の仕事で、先方から受け取った原稿に「大部なので読むのも大変だが…」
という一文がありました。

紙数が非常に多い本なので、読了するのに時間を要す、という意味で使われて
いたのですが、私はてっきりは「大部」はタイプミスと思い込んでいました。
それまで「大部」という言葉を知らなかったのです。

先方に「ここは“厚い本”の間違いでは?」と何度かメールしても返事はなし。
辞書で調べて、初めて言葉の意味を知ったときは穴があったら入りたい心境で
した

言葉の本来の意味や用法。知らないよりは知っておくほうがいい。普段何げな
く使っている言葉に「ちょっと待った」をかけ、今一度見直してみましょう。

 

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