今週は、意味が同じ言葉を重ねていないか、についてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 ‎の メ ー ル 作 法               < ありがちな重言
◆─────────────────────────────────◆
                          「刷新」の重言

重言とは、「犯罪をおかす」のように、同じ意味を持つ言葉を重ねて使っ
てしまうことです。

話し言葉で使うと気がつかなくても、
書き言葉にすると「おや?」と思うことがあります。

知らず知らずのうちに使ってしまいそうになる重言を挙げ、
その言い換え例を示しました。

例)全く新しいものに刷新しなければなりません。

全く新しいものにすることが「刷新」なので、明らかに意味が重なって
います。
⇒ 全く新しくしなければなりません。
刷新しなければなりません。

例)工事は未だに未完成です。
⇒ 工事は未完成です。
工事は未だに完成していません

例)あらかじめ予約しています。
⇒ 予約しています。
あらかじめ確保(決めて・約束)しています。

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

★8冊目の著書「迷わず書けるメール術」発売中!

読んだら旅に出たくなる本「空飛ぶ野菜ソムリエ 世界の旅ごはん」
神垣が企画・編集を担当しました。

7冊目の著書「仕事で差がつく言葉の選び方」刊行。
ビジネスに使える大和言葉を紹介しています。

「まぐまぐ大賞 2017」ジャンル別賞の知識・ノウハウ部門で5位に入賞しました!

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

THEプロフェッショナル広島

取材、ライティング、編集のお問い合わせは・・・
神垣あゆみ企画室

記事全文を読む
今週は、すっきりしたメール文の書き方についてです。
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法   < メールのダイエット(5)
◆─────────────────────────────────◆
                      無駄な言い回しのある文

 今週は、メール文のダイエットについてとりあげてきました。

 不要な表現。これも文章の「ぜい肉」に相当します。例えば…

「支払い方法と上記の内容を入力して、
 ご注文フォームで当店に送信をよろしくお願いいたします。
 商品の取り置きも可能ですが、まず当店に連絡をよろしくお願いいたします。
 ご連絡をいただき次第、すぐにお客様の方に返信いたします」

 上記の文例の「ぜい肉」部分は…

 1)最初と2番目の文の最後に使われている「よろしくお願いいたします」。
   ⇒ 文末にありがちな、同一表現の連続使用

2)「連絡をよろしく」に続いて、次の文でも「ご連絡をいただき次第」とある
  ⇒ 文を整理すれば、使用は一度で済む

3)「まず当店に」の「まず」、「お客様の方に」の「方」
⇒ なくても意味が通じる

 書き終えた後、全文を読み返してみれば「おかしい」と思うはずなのですが
 一文、一文に注力したまま、読み返さずに送信してしまうと
 このようなまとまりのないメール文が相手に届くことになります。
 書き換えてみましょう。

「支払い方法と上記の内容を選択して、ご注文フォームから
 送信をお願いします。
 商品の取り置きも可能です。
 事前にお知らせいただければ、すぐに確認し、ご連絡いたします」

 同じ言葉や表現の連続使用を避け、
 敢えて書かなくても分かる記述を整理すれば
 言いたいことが端的に伝わるスリムな一文にできます。

 大切なことは、最初からうまく書こうとせず
 一度書いてみて、読み返し、整える
 というステップを踏んで、文を調整していくことです。

 最初は手までも、習慣づけることで
 さっと的確な一文が書けるようになります。

◆─────────────────────────────────◆
 【しごび】 の お 知 ら せ
◆─────────────────────────────────◆

 10月18日(火)に開催します!

 ————————————————–
     ☆☆お客様の心をつかんで離さない☆☆
 ————————————————–
    【 マイ・メディア 育成&活用術セミナー
 ————————————————–

 [第1部]
 『ブログ・メルマガ・情報誌など、個人発信によってマイメディアを育てる
  神垣あゆみ

 [第2部]
 『売上アップにつながる! 個人発信の紙媒体「情報誌・広報誌」』
  有限会社 楽まうく 代表取締役 森本琢磨氏

 ●日 時 : 10月18日(火)13:30~17:00
 ●場 所 : 株式会社 弘法 様 3階セミナールーム

 【参加無料】です。

 地方で情報発信していくための「自分メディアの“育て方”」
 についてお話しします。
 
 ぜひ、ご参加を!

 ▼詳しくはこちら
 

記事全文を読む
今週は、すっきりしたメール文の書き方についてです。
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法   < メールのダイエット(4)
◆─────────────────────────────────◆
                        敬語を使いすぎる文

 今週は、メール文のダイエットについてとりあげています。

 敬語がやたらと使われているメールも
 うっとうしいものです。次のメール文がそうです。

「この度、弊社が計画しております事業につきまして、
 貴社が提供されています○○サービスをご利用させていただきたく
 検討させていただいておりますが、詳細な内容につきまして
 ご教授いただければ幸いと存じます」

 上記の文例の問題点は…
 1)ちぐはぐな敬語
   ⇒「貴社が提供されています」
 2)「(させて)いただく」の多用
 3)一文がくどい、長い
   ⇒「ご利用させていただきたく検討させていただいて」
    「ご教授いただければ幸いと存じます」

 敬語は使えばよいというものではなく、適切に使ってこそ
 相手への敬意が伝わるものです。

 上記のような「敬語過多」な文は慇懃無礼な印象を与えるだけ。
 書き換えてみましょう。

「この度、弊社が計画中の事業で
 貴社提供の○○サービスの利用を検討しております。
 詳細な内容が知りたいので、資料をお送りいただけますか?」

「詳細な内容につきましてご教授いただければ」では
 何を要求しているのか分からないので、
「詳細が分かる資料を請求したい」という意の文にしました。

 文を書きながら、一語一語に敬語を足していくより
 伝えたいことをまず、普通の一文にしてから
 部分的に敬語に変換すると、「敬語過多」な文になるのを
 避けられます。

◆─────────────────────────────────◆
 【しごび】 の お す す め
◆─────────────────────────────────◆

 昨日、配信しました…

 —————————————————–
     男子禁制! 違いの分かる女子だけに贈る
 —————————————————–
  【 オ ト コ の 話 】
 —————————————————–

 今回のテーマは
 「ツッカケのオトコ」の話。

 あなたの職場にもいませんか? 
 社内でツッカケに履きかえるオ・ト・コ。

 毎月、「5」の付く日に配信します(5日・15日・25日)。
 購読料 1,050円。
 初めての購読者の中から抽選で、amazonギフト券をプレゼント!

記事全文を読む
今週は、すっきりしたメール文の書き方についてです。
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法   < メールのダイエット(3)
◆─────────────────────────────────◆
                          ダラダラした文

 今週は、メール文のダイエットについてとりあげています。

 ダラダラとつながった文も読みにくく、
 何を伝えたいのかがわかりにくいものです。

 「今回、選考に残ったAさんは業務経験も豊富で、○○にも精通し、
  人柄も申し分ないのですが、本人に△△の意向があるので、
  採用を見合わせようと思います」

 上記の文は、接続助詞「で」「し」「が」「ので」で、
 文がつながれています。

 しかも、「採用を見合わせる」という結論が最後に来ているので、
 最後まで読まなければ何が伝えたいのかがわかりません。

 このように長い一文は、最初に結論を述べ、まずそこで一度、
 文を切ります。
 その後に、理由を述べる流れにすると、だらだらした印象が一変して、
 すっきりとわかりやすくなります。

 「今回、選考に残ったAさんの採用は見合わようと思います。
  業務経験も豊富で、○○にも精通し、人柄も申し分ないのですが、
  本人に△△の意向があるためです」

 「A社の営業担当には、佐藤または鈴木および高橋の2名を考えています」

 このように、並列の接続詞が続く文も分かりにくいです。
 上記の文では、「佐藤さんか、鈴木さんのうち1名と高橋さん」なのか
 「佐藤さんの代わりが鈴木さんで、高橋さんが加わる」のか
 あやふやです。

 「A社の営業担当には、佐藤と鈴木の2名を考えています。
  サブには高橋をつけます」

 このように、接続詞をとりはらって
 文を分けるとわかりやすくなります。

◆─────────────────────────────────◆
 【しごび】 の お す す め
◆─────────────────────────────────◆

 メールをさらっと返すために・・・

 ******************************************************************
   『さらりと返せる、大人のメール表現334』好評発売中!
 ******************************************************************

記事全文を読む
今週は、すっきりしたメール文の書き方についてです。
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法   < メールのダイエット(2)
◆─────────────────────────────────◆
                           飾りを減らす

 今週は、メール文のダイエットについてとりあげています。

 昨日紹介した「同じ表現の繰り返し」のほかに
 「飾り過ぎる文」もダイエットが必要。

 「AからBに移し替える作業を極めて簡単にした、
  これまでにない画期的な装置です」

 特長を強調したい、という思いが強いと、
 上記のように修飾語がいくつも並ぶ文になりがちです。

 「極めて」「これまでにない」「画期的な」は、ぜい肉にあたる表現。
 こうした“飾り”を取り払う方が、読み手には特長が
 ダイレクトに伝わります。
 書き換えてみましょう。

 「AからBに移し替える作業を簡単にした装置です。
  本装置の画期的な点は・・・」

 このように、端的に特長を述べた後に、
 どのように「画期的」であるかを具体的に後述する方が、
 「すごさ」が相手に伝わります。

 こだわりやアピールポイントを一文に詰め込んでしまうと
 結局、どこが特長かわからなくなってしまいます。

 ごてごてと文を飾り立てるより、
 結論を先に述べることに注意しましょう。

◆─────────────────────────────────◆
 【しごび】 の お 知 ら せ
◆─────────────────────────────────◆

 企業の人事、労務の実務に役立つツールと情報満載のWebマガジン
「ジンジュール」での連載、再開です!

  ————————————————————-
         【ビジネスパーソン メール術】(11)
  ————————————————————-
   メールも表現のぜい肉を落として、すっきり簡潔に!
  ————————————————————-

  コピー&ペーストしてすぐに使えるメール文例集はこちら
  

記事全文を読む
今週は、すっきりしたメール文の書き方についてです。
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  < メールのダイエット
◆─────────────────────────────────◆
                        くどい表現を減らす

 メールに限りませんが、文章にもダイエットが必要な時があります。

 同じ表現の繰り返しもそのひとつ。
 例えば、こんな感じです。

「一連の発言とおっしゃいますけども、
 具体的に何を発言してお辞めになられるのか、
 具体的におっしゃっていただかないと、
 なぜお辞めになるのかわかりません」

 感情が高まると上記のような文章になりがちです。

 「仰る」「具体的に」「お辞めになる」という言葉がそれぞれ
 2回ずつ登場しているため、なんだか絡まれている気がしてきます。
 おまけに「お辞めになられるのか」という表現は二重敬語。

 ここでは、相手が「なぜ、辞めるのか」が「具体的に」知りたいのですから
 もっと冷静に要点を絞って書いてみましょう。

 「一連の発言とおっしゃいますが、
  なぜ、お辞めになるのか、
  その理由を具体的に示していただけますか」

 感情的になっている時は一度クールダウンしてから
 文章を書きだす方が賢明です。

 もしくは、
 ひとまずわっと書いてみて、時間をおいてから
 冷静に読みなおし、書きなおしてみましょう。

 書きなぐったメールをそのまま相手に送りつけることは
 避けましょう。後にしこりを残すだけです。

記事全文を読む