今週は、メール文中の漢字とひらがな表記についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < 漢字とひらがなのバランス(3)
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副詞と接続詞

漢字よりもひらがなで表記する方がよい言葉とは何でしょうか。
文中で頻繁に使われる副詞や接続詞がそれに当たります。

よく使う副詞・接続詞を下記に挙げてみました。

(副詞)          (接続詞)
既に  → すでに     及び  → および
且つ  → かつ      並びに → ならびに
全て  → すべて     又   → また
尚   → なお      但し  → ただし
何卒  → 何とぞ     或いは → あるいは
先ず  → まず      従って → したがって
宜しく → よろしく
更に  → さらに

「および」は接続詞として使う場合はひらがなで表記しますが
「被害が及ぶ」「及び腰」のようぬ動詞として使う場合は漢字で
表記します。

「兎に角(とにかく)」「凡そ(おおよそ)」など
パソコンで自動変換されるままに入力すると、知らず知らずのうちに
漢字表記が増えていきます。

自動変換に頼らず、よく使う副詞や接続詞はひらがな表記を意識
してみましょう。

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今週は、メール文中の漢字とひらがな表記についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法      < 漢字とひらがなのバランス(2)
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                           見た目の印象

昨日取り上げた文例を比べてみましょう。

(漢字が多い)

各部長におかれましては、折に触れて部内御対応状況を御確認戴き、
適切に御指導戴きます様、宜しく御願い申し上げます。

(漢字が少ない)

各部長におかれましては、折に触れて部内ご対応状況をご確認いただき、
適切にご指導いただきますよう、よろしくお願い申しあげます。

比べると分かりやすいのですが、
漢字が多い文例の「部内御対応状況を御確認戴き」や
「御指導戴きます様、宜しく御願い」の箇所は、
四字熟語か漢文かといった趣で、ひと目で意味がとりにくいです。

メールは文と文の間の「行間」も、字と字の間の「字間」も
くっついているので
ひらがなよりも画数の多い漢字を多用すると、
文字の「詰まり」が助長され、堅苦しく、見た目にも圧迫感を与えます。

ですから、頻繁に使う「御」「頂き」「様」「宜しく」などの語は、
ひらがなで表記する方が読みやすく、
見た目の抵抗感が少ない分、内容も把握しやすいのです。

日本語の場合、漢字を使わずに文を作ることはできません。
ポイントとなる言葉を漢字で際立たせるためにも、
文全体の漢字とひらがなのバランスを意識してみましょう。

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今週は、メール文中の漢字とひらがな表記についてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法    < 漢字とひらがなのバランス
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                           「御」の多用

 下記の社内への連絡メールです。。

   各部長におかれましては、折に触れて部内御対応状況を御確認戴き、
   適切に御指導戴きます様、宜しく御願い申し上げます。

 ひどく硬い文面ですが、その硬さを助長しているのが漢字の多用です。
 例えば…

 「御対応」「御確認」「御指導」「御願い」と「御」が一文に4つも
 使われています。
 こうした「御」の多用は、ビジネスメールによく見られる傾向です。

 「確認戴き」「指導戴き」の「戴き」も一文に2つ。
 ほかにも「戴きます様」の「様」、「宜しく御願い」の「宜しく」も、
 ビジネスメールによく使われる漢字表記です。

 書く本人の癖というのもありますが、必要以上に漢字の使用率が高いメール
 は、硬くこ難しい印象を与えるだけでなく、
 見ためも読みづらく感じるものです。

 上記の文面をひらがなで書きなおしてみましょう。

   各部長におかれましては、折に触れて部内ご対応状況をご確認いただき、
   適切にご指導いただきますよう、よろしくお願い申しあげます。

 さらに言い回しを整えると…

   各部長におかれましては、折に触れて部内の対応状況をご確認いただき、
   適切なご指導をお願いいたします。

 「御」を使えば丁寧にはなりますが、多用は禁物。
 通常は「御」より「お」とひらがな表記する方が文面も易しく読みやすく
 なります。

 「戴く」も同様にひらがな表記を。「確認いただき」「指導いただき」
 のように動詞の後に付く「~いただき」は、ひらがな表記にする方が
 読みやすいです(これは新聞表記の統一事項でもあるので、ご参考まで)。

 今週は、このようにメールによく使われる漢字とひらがなのバランスに
 ついてとりあげていきます。

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今週は、省略する前の文・後の文を比較します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法      < 略さずに書くと…(5)
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 「目からうろこ」

「目からうろこでした」
「たなぼたの売上」

よく目にする言い回しですが、「目からうろこ」も「たなぼた」も
略した語です。

「目からうろこ」 ⇒ 目からうろこが落ちる
何かがきっかけになり、急に物事の実態などがよく見え、
理解できるようになることの例え

「たなぼた」   ⇒ 棚からぼた餅
思いがけない好運を得ることの例え

「目からうろこ」は、本来の「目からうろこが落ちる」よりも一般化
している感があります。

ある会社の社内報で、社長のあいさつ文に「目からうろこでした」とあり、
「目からうろこが落ちる思いでした」と訂正したことがあります。

「目からうろこ」が普及しているとはいえ、略したまま表記すると
場合によっては、教養を疑われることもあるので注意が必要です。

若者言葉と言われる「キモイ」「きしょい」なども略語の一種ですが、
若い人に合わせて、無理に使っている年長者の姿は、「痛い」ものです
(少なくともビジネスメールには使わない方が無難)。

本来の意味を知っていて略して使うのと、
知らないまま略しているのとでは、大きな違いがあります。

TPOに合わせた使い分けを意識したいですね

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今週は、省略する前の文・後の文を比較します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法      < 略さずに書くと…(4)
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 「~いただきたく。」

違和感を覚えるか否か。感じ方が異なる言葉に
「~いただきたく。」
で終わる文があります。

社内メールでよく使われる言葉と思われますが
日常的に使っている場合には違和感がないようで
社外の相手に対しても「~いただきたく。」を使っているケースも。

私は「~いただきたく。」で終わる文章には違和感を覚えるので、
懇意な相手にも自分から使うことはありません。

「○○についてのご意見をいただきたく」
「添付の資料をお読みいただきたく」
「ご出席をお願いいたしたく」

上記のように「いただきたく。」で終わっている一文を読むと
文としての収まりの悪さを感じるとともに、
「だから、どうしたいのだろう?」とつい、後に続く述語を
求めてしまうのです。

「いただきたく」の後に続く言葉が省かれていても
何を伝えたいのかは想像できますが……

「○○についてのご意見をいただきたく存じます」
「添付の資料をお読みいただけますか(にお目通しください)」
「ご出席をお願いいたします」

このように述語を添える方が、文としては収まりがよく
丁寧に感じられます。

<追記>
「いただきたく。」で終わることについて
 私は上記の理由で使わない、
 という考え、方針で文章を書いています。

 一方で、
 社内で定着しているので、違和感を覚えないという
 読者の意見もありました。

 気になるかどうか、使うか否かは感覚的な問題なので
 すでに社内に定着し、違和感がないということであれば
 それでよいと思いますし、
 それが誤りということでもありません。

 ただ、私のセミナーや講座では
「いただきたく。」で終わらず、述語を書いて終わりましょう
 とお伝えしています。

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今週は、省略する前の文・後の文を比較します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法          < 略さずに書くと…(3)
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                          「突然のメール

「突然のメール、失礼いたします」

ファーストコンタクトの際のメールの書き出しの一文です。
上記でも意味は通じますが、もう少しきちんと書くとしたら…

「突然メールをお送りして、失礼いたします」
「メールにて失礼いたします。突然で恐縮ですが…」

といったところでしょうか。

「突然のメール、申し訳ありません」
は、なぜ「申し訳ありません」なのか、言葉足らず。

「突然、メールをお送りする失礼をお許しください」
は、上記の文例よりは改まった書き方ではありますが、
仰々しい感じがします。

「メール」を「連絡」とした場合は、次のようになります。

「突然ではございますが、ご連絡申しあげます」
「急ぎの連絡(用件)につき、失礼いたします」
「ご連絡したいことがあり、急ぎお伝えいたします」

または、用件を先に述べ、結びの文で次のように締めくくることも
できます。

突然のご連絡となりますが、どうぞよろしくお願い申しあげます

いずれにせよ「突然のメール、」「突然の連絡、」のように
読点で切ってしまうと、唐突で言葉足らずの一文になりがちです。
省かれた部分の言葉を書き添え、恐縮する気持ちが伝わる丁寧な表現を
意識してみましょう。

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