今週は、表現の書き換えを練習してみましょう。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法 < 書き換えレッスン(2)>
◆─────────────────────────────────◆
文を飾りすぎない
今週は、「こうすれば、もっとよくなる!」という表現をブラッシュアッ
プするポイントを紹介していきます。
(例文)
素材はシルクです。
艶のある、なめらかで光沢が綺麗な、
やや厚みがあり、重みのあるトロンとした柔らかい
しなやかで大変手ざわりの良い生地です。
上記は、生地の説明文です。
特徴を並べたてた結果、結局、どんな特徴かが分かりにくくなっています。
「伝えたい」気持ちが強すぎると、このように「あれもこれも」と要素を
詰め込みすぎ、挙句の果てに「どれも必要だから…」と削るに削れなくなっ
てしまうのです。
整理して考えてみましょう。
「艶のある、なめらかで光沢が綺麗な」
「しなやかで大変手ざわりの良い」
は、シルク素材の一般的な特徴であり、容易に想像できるものです。
ここで強調したいのは
「やや厚みがあり、重みのあるトロンとした柔らかい」生地
であること。
そうすると、最も強調したい点を先に述べる方が分かりやすいです。
(書き換え文)
素材はシルクですが、、
やや厚み、重みのあるトロンとした生地で、
特有の艶となめらかさがあります。
「シルクですが」と打ち消すことで
「シルクにしては」重みがある生地であることを伝えます。
「厚み」と「重み」は、どちらか一つにしてもよいでしょう。
例文にあった「艶」と「なめらか」という特徴に、あとの似通った表現も
集約して、文をすっきりさせました。