今週は、表現の書き換えを練習してみましょう。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法     < 書き換えレッスン(2)
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                        文を飾りすぎない

 今週は、「こうすれば、もっとよくなる!」という表現をブラッシュアッ
 プするポイントを紹介していきます。

 (例文)

  素材はシルクです。
  艶のある、なめらかで光沢が綺麗な、
  やや厚みがあり、重みのあるトロンとした柔らかい
  しなやかで大変手ざわりの良い生地です。

 上記は、生地の説明文です。

 特徴を並べたてた結果、結局、どんな特徴かが分かりにくくなっています。
 「伝えたい」気持ちが強すぎると、このように「あれもこれも」と要素を
 詰め込みすぎ、挙句の果てに「どれも必要だから…」と削るに削れなくなっ
 てしまうのです。

 整理して考えてみましょう。

 「艶のある、なめらかで光沢が綺麗な」
 「しなやかで大変手ざわりの良い」
 は、シルク素材の一般的な特徴であり、容易に想像できるものです。

 ここで強調したいのは
 「やや厚みがあり、重みのあるトロンとした柔らかい」生地
 であること。

 そうすると、最も強調したい点を先に述べる方が分かりやすいです。

 (書き換え文)

  素材はシルクですが、、
  やや厚み、重みのあるトロンとした生地で、
  特有の艶となめらかさがあります。

 「シルクですが」と打ち消すことで
 「シルクにしては」重みがある生地であることを伝えます。

 「厚み」と「重み」は、どちらか一つにしてもよいでしょう。

 例文にあった「艶」と「なめらか」という特徴に、あとの似通った表現も
 集約して、文をすっきりさせました。

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今週は、表現の書き換えを練習してみましょう。
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仕 事 の メ ー ル 作 法     < 書き換えレッスン
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「よろしくお願いたします」

使い慣れ、「そういうもの」と思いこんでいる表現を、もう一度、見直し
てみませんか?
今週は、「こうすれば、もっとよくなる!」という表現をブラッシュアッ
プするポイントを紹介していきます。

(例文)
文字数の制限により事務的な文章となりますが、
どうぞよろしくお願いたします。

上記の「よろしくお願いたします」は、ビジネスメールの文末でとてもよ
く使われている、定番フレーズ。
このフレーズさえ添えておけば収まりがよい、という印象があるせいか、
頻繁に使われています。

ただ、上記のように単に添えらているだけで、一体「何について」よろし
くお願いしたいのか分からない、という文面も多く見受けられます。

当メールマガジンでも、繰り返し述べてきたことですが、
「よろしくお願いたします」の前に「何をお願いしたいのか」が分かる言
葉を付け加えると、形式的な文で終わらず意味を持って相手に伝わります。

上記の例文であれば

文字の数制限により事務的な文章となりますが、
ご了承いただきますよう、よろしくお願いいたします。

とすると、「よろしくお願いいたします」が意味のある一文になります。

前文に「~いただきますよう」が来る場合、「よろしく」を取り
「ご了承いただきますようお願いいたします」としてもよいでしょう。

「よろしくお願いたします」の前に添える言葉としては
「ご確認のほど」
「ご検討のほど」
「ご対応のほど」
「ご相談のほど」
「ご協力のほど」
などが挙げられます。

「どうぞ宜しくお願い致します」という漢字書きもよく見かけます。
メールの文章は文字間・行間が詰まっていて、漢字のように画数が多い文
字が多くなるほど、見た目に圧迫感があります。

頻繁に使う表現なので「よろしくお願いたします」とひらがな表記にする
と、堅苦しい印象が和らぎます。

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今週は、相手が返信しやすいメールの書き方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法     < 返信しやすいメール(5)
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忘れさせない工夫

今週は相手が返信しやすいメールの書き方について、取り上げてきました。

すでに相手に届いているはずなのに、返信がない。返事待ちなのに、反応
がない。ということがあります。

この場合、相手にはメールが届いているのに、すぐに返信しなかったため
に、日が経つにつれ忘れられたという状況が考えられます。

返信し忘れを防ぐには、見た目で忘れられないようにアピールすることも
必要。例えば、件名に返信が必要なことを明記してしまうのです。

【要返信】○○懇親会の参加について

【10月5日締切】○○の申請について

【至急返信お願いします】10月3日のイベント対応の件

件名に「要返信」であることが明記されていれば、削除しない限り、目に
つくので意識するようになります。

本文では、件名でのアピールを受けて、文章で念押しを。

「準備の都合上、恐れ入りますが、
○月○日(月)15時までにご返信をお願いします」

あるいは、

「申込締切:○月○日(月)15:00」

のように箇条書きにする方法もあります。

最終的に、送信後に無反応だとか、期日を過ぎても返信がないという場合は、
相手にメールが届いてないことも考えられます。

返事が必要な場合は、メールよりも直接電話して確認する方が確実です。

相手からの返信が欲しいときは、送信する段階でひと手間かけて「すぐに返
信できる仕掛け」を件名や本文に仕込んでおくことが必要と言えそうです。

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今週は、相手が返信しやすいメールの書き方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法     < 返信しやすいメール(4)>
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返信しにくいメールとは?

今週は、相手が返信しやすいメールの書き方について、取り上げています。

「返信しやすいメール」を知るうえで、考えてみたいのが「返信しにくい
メール」です。では、どんなメールが「返信しにくい」のでしょうか?

・本文が長い

・内容が重い(悩み相談など)

・一方的

上記3つが挙げられます。これは携帯メールにも共通することでしょう。

<本文が長い>

メールに限らず、長い話は聞く側には負担を強いるものです。

長文のメールを受け取った側は、それと同じくらい長文のメールを返さ
なければ…という気持ちになり、余計に返信する気が萎えることもあり
ます。

相手の負担にならない適度なボリュームのメールを心がけましょう。

<内容が重い>

悩み相談や、暗い内容のメールも返信しづらいです。

送る側はメールを書くことで気が晴れることもありますが、プライベー
トなことや、解決策が容易に見つからない内容を面々と綴ったメールも
また、読む側に大きな負担をかけます。

主観的なことを長々と書き綴るのではなく、仕事や生活に役立つ情報、
生産的な内容を伝えたいものです。

<一方的>

主語が「私が」「私は」が多いほど、読む側は辟易します。

自分の主張ばかりのメールに対しては、返信の際も「そうですか…」と
しか返しようがないことも。

自分の主張を一方的に送りつけるのではなく、まずは事実を客観的に、
冷静かつ正確に伝えることが重要。そのうえで、判断を相手にゆだねたり、
自分はこう思うが相手はどうかと意見を求めたり、というスタンスのやり
とりであれば、返信しやすいです。

内容が相手にとって返信しづらいメールになってないか、送信前に今一度
確認してみましょう。

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今週は、相手が返信しやすいメールの書き方についてです。
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仕 事 ‎の メ ー ル 作 法            < 返信しやすいメール(3)
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                         期日や候補を挙げる

今週は、相手が返信しやすいメールの書き方について、取り上げています。

前回の配信でも最後に触れましたが、返信の期日や、調整の際の候補日を
明示しておくと返信の確率はアップします。

逆に「返事はいつでもいいです」というメールは、返信を忘れられがち。

日程調整などで、自分はいつでもよい、相手の都合に合わせるという場合
も、先に「私は都合をつけやすいので、あなたに合わせて調整しますよ」
とはっきり伝える方が、相手も「では、この日時ではいかが?」と指定し
やすいです。

あるいは、下記のように相手に候補日を挙げてもらう方法もあります。
———————————–
10月1日に○○の件でお会いする前に
一度ランチでもいかがですか?

幾つか候補日を挙げてくだされば
調整いたします。
———————————–

はっきり日程を明示する場合は、このような文面も。
————————————————-
10月1日か2日、あるいは4日の週であれば、
対応できます。

準備の都合があるので、できれば9月29日までに
日程のご連絡をいただけるとうれしいです。

もし、都合がつかなくても
別の日程で調整しますので、ご無理なさいませんように。
————————————————-

上記のポイントは3つ。

・対応可能な日程を挙げる
・都合がつく場合は、返信の期日を指定
・都合がつかない場合でも、別日程で調整の旨を知らせフォロー

相手は都合の良い日を選ぶだけでよく、都合がつかない場合もあきらめず
に済む内容です。

何度もやり取りしなくて済むよう、想定される状況を考えたうえでメール
文をまとめるとよいのは、ビジネスメールでもプライベートメールでも変
わりありません。

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今週は、相手が返信しやすいメールの書き方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法        < 返信しやすいメール(2)
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                          返信票を付ける

今週は、相手が返信しやすいメールの書き方について、取り上げています。

返信しやすくする工夫の一つとして、メールに「返信票」を付ける方法が
あります。出欠確認などで使う、返信用のフォームです。

▼例-1
※下記をコピーしてご返信ください。
———————————————————
■ゴルフコンペのご案内

<部署名> (           )

<お名前> (           )

・コンペの参加
ご参加(  )  不参加(  )

・懇親会の参加
ご参加(  )  不参加(  )

※9月30日(木)までに suzuki@XXX.co.jp 宛てに
ご返信をお願いします。
———————————————————

▼例-2
○○研究会ご参加のかたは、下記のフォームに必要事項を
ご記入のうえ、9月30日(木)までに事務局へご返信ください。
———————————————————-
氏 名:

所 属:

懇親会: 参加   不参加  (どちらかを削除してください)

連絡事項:

———————————————————-

日程調整の場合は、候補日を列挙して、都合のよい日程を返信してもらう
という方法もあります。

▼例-3
—————————————————
○○についての打ち合わせをお願いしたいのですが
来週以降のご都合をお知らせください。
調整のうえ、改めてご連絡いたします。

1)9月30日(木) 10:00
2)10月1日(金) 14:00
3)10月4日(月) 15:00

以上、9月22日(水)17時までに
ご返信をお願いいたします。
—————————————————

書面ではよく使うフォーマットですが、メールにも応用してみましょう。
上記のような「返信票」を付けることで、相手からの返信の確率が高まり
ます。返信の期日を記載しておくと、より効果的です。

 

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