今週は、相手が返信しやすいメールの書き方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法                    < 返信しやすいメール
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即決・選択を促す

相手からの返信が欲しい。これはビジネスメールだけでなく、プライベー
トなメールにも当てはまる関心事ではないでしょうか?

早く返信が欲しいから、と急かしたり、催促したりするのは逆効果。
むしろ、相手が返信しやすいように仕向ける心遣いや工夫が必要です。

基本的なポイントとしては「はい」「いいえ」で答えられるメールにする
ことが挙げられます。

「今回の担当はAさんにお願いしてよろしいですか?」
「Aを優先して配送しますが、差し支えありませんか?」
「○○については、お聞き及びですか?」

上記のいずれの一文も「はい」「いいえ」で答えられる内容です。

「AとB、どちらになさいますか?」
「調整可能なのは10日、13日、15日ですが、ご都合はいかがでしょうか?」

上記のように、いくつか列挙して、相手は選ぶだけでよい尋ね方も、返信
がしやすいです。

「どうしたらいいですか?」と相手に考えさせる問い方では返答にも時間
がかかりますが、即時に決断・選択できる材料を並べてから尋ねるように
すると相手の返答も得やすくなります。

今週は、こうした返信しやすいメールの書き方について、取り上げていき
ましょう。

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今週は、うっかり間違えやすい表現について取り上げます。

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仕 事 の メ ー ル 作 法     < 間違えやすい表現(5)
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あまりにもの?

今週はうっかり見逃してしまう、間違えやすい表現を取り上げてきました。

「あまりにもの美しさに感動」

タイプミスと思えなくもない、この表現。
「あまりの美しさに感動」
「あまりにも美しくて感動」
おそらく、このどちらかで表現しようとして混同されたものと思われます。

この例も、昨日取り上げた
「メールに身に覚えのない」
「難なきを得た」
同様、うろ覚えからくる間違いです。

「あなたは○○のことをお悩みになられているのですね」

「お悩みになられている」は「悩んでおられる」とする方が収まりが良い
です。「悩み」に「お」をつけるより、「悩んでいる」状態を敬語に言い
換える方が自然だからです。

メールでも文章でも、頭に浮かんだ言葉をそのまま入力した後、もう一度
読み返すだけで、こうした思い違いや表現の誤りに気づくことができます。

打ちっぱなしですぐ送信ではなく、読み返してチェックし、修正したり整
えてから送信ボタンを押す習慣をつけましょう。

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今週は、うっかり間違えやすい表現について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法     < 間違えやすい表現(4)
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身に覚え? 見た覚え?

今週は、うっかり見逃してしまう、間違えやすい表現を取り上げています。

「このメールに身に覚えのない方は、その旨をご連絡ください」

「身に覚えのない」とは、自分自身でそんなことをしたという記憶がない、
という意。行為に対する記憶がない、という意味なので、メールに身に覚
えがないのではなく「メールを送った覚えがない」というのが上記の状況。

見た覚えがない、という意味を伝える場合は「身に覚え」ではなく「心当
たり」とするのが適切です。上記の一文は、「見た覚え」を「身に覚え」
と混同して使ってしまったケースです。

似たような間違いとしては
「難なきを得ました」
という表現もあります。

意味するところは分からないでもないのですが、「難なきを得る」という
表現はなく、正しくは「事なきを得る」。

「事なき」の「事」は大事を意味し、大事にならなくて済んだというのが
「事なきを得る」の意味ですが、「事」が災難の「難」と結びついて使わ
れたものと思われます。

このように、その言葉からくるイメージが先に思い浮かび、本来使われて
いる言葉とは違う言葉を当てはめてしまうことがあります。

自分の思いこみで使っているので、人に指摘されるまで間違いに気づかな
いことが多いのが難点。注意が必要です。

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今週は、うっかり間違えやすい表現について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法     < 間違えやすい表現(3)
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自覚を覚える?

今週は、うっかり見逃してしまう、間違えやすい表現を取り上げています。

1)○○という役割に自覚を覚え、取り組んでいる。
2)お客様との距離感を感じさせない対応。
3)良い知らせを期待して待っています。

上記はいずれも、意味が重なった「重言」です。

1)「自覚を覚え」→「○○という役割を自覚し」
「自覚」の「覚」と「覚える」が重複。
いずれも「はっきり知る、意識する」の意

2)「距離感を感じさせない」→「距離を感じさせない」
「距離感」は対象までの距離を把握する感覚の意。
「感」と「感じさせない」が重複

3)「期待して待つ」→「期待しています」「心待ちにしています」
「期待」という言葉自体に「待ち受ける、心待ちにする」意が含まれる

こうした重言は、会話ではうっかり使ってしまいがちですが、文字にすると
同じ漢字が続くので重複に気づきやすいです。

記憶を定着させるためにも、気づいたときに辞書で意味を確認しておく習慣
をつけたいですね。

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今週は、うっかり間違えやすい表現について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法                                 < 間違えやすい表現(2)
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間違いやすい? 間違えやすい?

今週は、うっかり見逃してしまう、間違えやすい表現を取り上げています。

昨日、この本文の記事に対して読者のかたから質問がありました。

<読者からの質問>————————————————

今週の表題「間違いやすい表現」。
本文中には、「間違えやすい表現」
とあり、いったいどちらが正しいのだろう? と疑問に思いました。

(中略)

ネット辞書の「大辞林」によると、
「~やすい」という言葉は、動詞の連用形に続く、とありますので、
やはり正解は「間違えやすい」なのかな、
と考えています。

本当はどちらが正しいのでしょうか?
(読者 I.Uさん)
——————————————————————-

「間違いやすい」「間違えやすい」の表記について
ご指摘、ありがとうございます。

「間違う」「間違える」と動詞としては2種あるのですが、
「やすい」はご指摘の通り、動詞の連用形に付きます。

「間違う」は、ワ行五段活用で連用形は「間違い」。
「間違える」は、ア行下一段活用で連用形は「間違え」。

したがって、それぞれの連用形の後に「やすい」を付けると
「間違う」は「間違いやすい」、
「間違える」は「間違えやすい」
ということになります。

では、「間違う」と「間違える」の意味の違いは……

もともと「間違う」は自動詞、「間違える」は他動詞という違いが
ありましたが、現在はその区別なく使われていることが多いようです。

意味としては、
「間違う」が正しくない状態を指すのに対し、
「間違える」は取り違える、
という違いがみられます。

こちらに違いが詳しく述べられているので、ご参照ください。

NHK放送文化研究所・ことばQ&A
▼「間違う」と「間違える 」とは、どう違うのでしょうか。


当メールマガジンでは、
とりちがえることの多い言葉を紹介しているので、
間違えることの多い言葉ということで
「間違えやすい」で表記を統一したいと思います。

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「新しい新天地」?

さっと読み流してしまうけれど、意味を考えると「あれ?」と感じる表現
があります。例えば…

「新しい新天地を求めて」

これは「新しい」と「新天地」の意味が重なるため
「新天地を求めて」としてよい文です。

同様の間違いとしては
「提出が必ず必要です」

「必ず」と「必要」の意味が重複
(書き換え例)
「提出が必要です」
「提出を必ずお願いします」

「○○の件で伝言をお伝えください」

「伝言」と「伝える」の意味の重複
(書き換え例)
「○○の件で伝言をお願いします」
「○○の件をお伝えください」

「水の節水に努める」

「節水」に「水を節約する」意が込められている
(書き換え例)
「節水に努める」
「水の節約に努める」

このようにうっかり見逃してしまう、間違えやすい表現を今週は取り上げ
ていきたいと思います。

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