今日は、入力するとき間違いやすい同音異義語についてです。
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間 違 え や す い 言 葉           「正当」と「正統」
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読みは同じでも、意味が異なる言葉があります(同音異義語)。

文字を入力するとき、
迷ったり間違って使ったりすることを避けるためにも
意味の違いを知っておきましょう。

バックナンバーからの再掲ではなく、
新たに間違えやすい同音異義語を紹介します。それは……

「正当」と「正統」です。

この2つの言葉の違いは
「正当」は、道理にかなうという意。対語は「不当」
「正統」は、正しい系統という意。対語は「異端」
という違いがあります。対語と合わせて覚えると、
字や意味の違いを理解しやすいです。

正当 … 正当な理由  正当化する 正当防衛
正統 … 正統な後継者 正統派

「正当派」ではなく「正統派」なので、注意を。

では「新政権のせいとうせい」は
「正当性」と「正統性」のどちらだと思いますか?

新聞用語では、正しく継承された、という意味から
「正統性」で統一されています。
一方、「正当性」は理にかなう、という意で、
「主張の正当性」といった使い方をします。

「せいとう」の同音異義語はほかに
「製糖」と「精糖」もあります。

「製糖」は、文字通り、砂糖を製造すること。
「精糖」は、粗糖から精製した白砂糖や、精製の工程を
指します。

製糖 … 製糖業 製糖工場
精糖 … 精製糖 精糖の原価

このように使い分けます。

※参考
共同通信社「記者ハンドブック」
朝日新聞の用語の手引

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今日は、読者のかたからの質問にお答えします。
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    読 者 か ら の 質 問        パートナーの呼び方、書き方
◆────────────────────────────◆

先日、読者のかたからいただいた質問に回答します。

<読者からの質問>—————————————

自分のパートナーのことを「旦那」とか「主人」と呼ぶのは
ちょっと違う、と言っている友人がいます。

友人は、自分から話す時は「夫」とか、名前を呼んでいます。
逆に、こちらから話す時に良い呼び方、書き方などは
あるのでしょうか?

友人夫婦がどちらとも顔見知りだった場合は、
名前で呼ぶのが自然かな、と思いますが、
友人しか知らない場合、「ご主人」とか「奥様」とかしか
使ってこなかったので、当たり障りなく、自然に使える
パートナーの呼び方やメールでの書き方など
教えていただけるとありがたいです。
(読者 K.Kさん)
———————————————————

相手のパートナーをどのように呼ぶか、書くか、は
相手との関係性によって変わると思います。

友人同士であれば
○○さんの旦那さん(ご主人)
○○さんの奥さん(奥様)
と呼べますが、

まだ付き合いの浅い相手や、職場や客先に対して使う場合は
どのように呼んでいいのか、迷いますよね。

一般的には
「○○さんのご主人」
「○○さんの奥様」
でしょうか。

相手のパートナーの名前を知っている場合は
太郎さん
花子さん
のように呼ぶこともできるでしょう。
ただ、親しい間柄でないと、
下の名前までは分からないことが多いです。

夫、妻と特定せず
「○○さんのご家族」
「○○さんのお連れ合い」
という呼び方はあります。

会社など、オフィシャルな場で身内のことを話したり、
書いたりするのは
相手のプライベートに触れることでもあるので
「○○さんのご家族」
あるいは
「○○さんのご主人」
「○○さんの奥様」
とするのが無難かもしれません。

参考になる記事を紹介します。
▼人前でパートナーどう呼ぶ? 「夫」50%「主人」9%

▼中村桃子 パートナーの呼び方に「1つの正解」はない

 
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       メール対応や言葉について神垣が日々思うこと
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 言 葉 コ ラ ム             < 新年の挨拶に思う >
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年初に、企業などの年頭所感をチェックしてみました。
新聞や各社のWebサイトで冒頭の挨拶文を読み比べてみたのです。

当メールマガジンでは、2007年から
「新年明けましておめでとう」は
「新年」と「明けまして」が重複するので,
「新年おめでとう」あるいは「明けましておめでとう」
としましょう、と述べてきました。

VOL.508 意味が重なる表現< まどろこしい表現 >

ですから、各社の年頭所感にどの程度「新年明けまして」が
使われているかに興味があり、チェックしてみたくなったのです。
幾つか挙げてみましょう。

「2022年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます」
(KDDI株式会社)

「令和4年の新春を迎え、謹んでお慶び申し上げます」
(生命保険協会)

「明けまして御目出度う御座います」
(SBIホールディングス)

比較的多かったのが
「謹んで新年のご挨拶を申し上げます」。

個人的に株を持っている某社の年頭所感も
「あけましておめでとうございます」
と、ごくシンプルでした。

ふむふむ。やはり上場企業のトップはわきまえている、と
感心していたのですが、意外な人の年頭所感が
「新年あけましておめでとうございます」
で、驚きを隠せませんでした。その人の名は……

岸田内閣総理大臣。
岸田内閣総理大臣 令和4年 年頭所感

自民党のサイトでも、岸田文雄総裁の年頭所感
「新年あけましておめでとうございます」
で始まっていました。

同じ自民党でも、茂木敏充幹事長は
「あけましておめでとうございます」。

閣僚では萩生田光一経済産業大臣も
「令和4年の新春を迎え、謹んでお慶び申し上げます」。

岸田さんだけが、重複表現と思われる「新年あけまして」を
使っているではありませんか。
これはぜひともメルマガネタにしなくては!
しめしめと一人ほくそえんでいたのですが……。

1月4日にメルマガ読者からのメールを読んで愕然。
そのメールにはこう書かれていました。

▼メルマガ読者 H.Iさんからのメール
年始からNHK TVで「新年あけましておめでとうございます」が乱発
されていて、これは重ね言葉の間違いでは? と思ったのですが、
NHKから『広く一般に使われているので、誤りとはいえないでしょう』
と公式ホームページに出ていて意外でした。

「新年あけましておめでとうございます」は重複表現?

確かに。
わたし自身も15年前に、メルマガに
「新年明けまして」と書いていたのを何人かの読者から指摘を受け、
改めた経緯があり、以来「新年明けまして」は重言だから、
気をつけましょうね、とメルマガで伝え続けてきたのですが、
完全な間違いではない、というNHKの見解。

え~っ、そうなの!? というのが正直な感想です。

わたしは長年、言葉の使い方について放送文化研究所(NHK文研)のサイトや
「NHK ことばのハンドブック 第2版」を参考にしてきたので、
上記のNHK文研の見解は意外でもあり、軽くショックでもありました。

放送文化研究所(NHK文研)

NHK ことばのハンドブック 第2版

年々、民放テレビやラジオなどで「新年明けまして」が頻繁に
使われていることを忌々しく思っていたのですが、
それでも問題ないとは……。

ただ、個人的には「新年明けまして」は意味が重なると思うので、
これからもわたし自身は使うのは避けるつもりです。

ちなみに、日本放送協会 前田晃伸会長の年頭所感の冒頭は
「あけましておめでとうございます」でした。

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 昨日、「まぐまぐ大賞2021」の結果発表がありました。

 ▼まぐまぐ大賞2021 結果発表ページ
 

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 部門賞「ビジネス」の 6位 でした。
 

 昨年の5位からワンランク後退しましたが
 入賞できてうれしいです。
 応援してくださった読者の皆様に心から感謝いたします。

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