今週は、気になる敬語の使い方についてとりあげます。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法               < 気になる敬語(5)
◆─────────────────────────────────◆
 「つくりませんでしょうか?」

—————————————————-
もしよろしければ、電子書籍をつくりませんでしょうか
—————————————————-

上記は、ある会社からの勧誘メールにあった一文です。

「つくりませんでしょうか?」という表現
気持ちはわからなくもないですが
丁寧すぎるあまり、腰が引けて、
売り込みメールとしては弱々しい気がします。

「つくりませんでしょうか?」の
「でしょう」を取って「つくりませんか?」に
する方が文章としてはすっきりします。

この場合、尊敬語「お~になりませんか」を使って
「おつくりになりませんか?」
としても、文が回りくどくなるだけなので
無理に使う必要はないと考えます。

「つくる」の丁寧語が「つくります」なので
その疑問形「つくりませんか?」として
敬語表現としては十分ではないでしょうか。

—————————————————-
もしよろしければ、電子書籍をつくりませんか?
—————————————————-

冒頭の「もしよろしければ」を使わずに
「電子書籍に挑戦しませんか?」
「電子書籍のススメ」
と表現を変れば、より“引き”が強くなります。

このように、もとの文章をたどり
一度、文章を分解してみると、適切な表現が見つかります。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

メルマガ詳細
◆─────────────────────────────────◆
【しごび】 の お 知 ら せ
◆─────────────────────────────────◆

いよいよ、来週開催で~す!

☆————————————————–☆
第10回 【しごび トーク・カフェ】
————————————–
タグチ!ワークス (Web500)
田口 相さん
☆————————————————–☆

日 時  9月14日(土) 14:30~16:30

会 場  名鉄イン名古屋錦

定 員  10名(定員になり次第、締め切ります)

☆————————————————–☆

記事全文を読む

今週は、気になる敬語の使い方についてとりあげます。
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 の メ ー ル 作 法              < 気になる敬語(4)
◆─────────────────────────────────◆
                         お客様向けの文面

————————————————–
遠方に住まわれている方や店舗になかなか来れない方、
もしくはブログだけを見てくださっている方に向けて、
お知らせを書かせていただきます。
————————————————–

上記は、お客様に向けたブログの文面です。

来店できないお客様に向けたお知らせですが
「おしい」感じが否めないので、少し手直ししてみましょう。

・「遠方に住まわれている方」→「遠方にお住まいの方」
「お住まい」のほか「いらしゃる」でもよいでしょう。

・「店舗になかなか来れない方」→「店舗へお越しになれない方」
「店舗になかなか来れない」という点では「遠方の方」と同じなので
この場合、省いて「遠方にお住まいの方」に集約しても
よいかもしれません。

・「ブログだけを見てくださっている方」
→「ブログをお読みくださっている方」  
言いたいことをそのまま文章にしたのが  
「ブログだけを見てくださっている方」。  
お客様側に立って、言い回しを変えたのが  
「ブログをお読みくださっている方」  です。  
どのお客様も同列に扱うなら  「もしく」はも不要。

・「お知らせを書かせていただきます」
→「お知らせがございます」
お客様に許可を得る必要はないので
「~させていただきます」は不要。

上記の点を修正して書き換えた文面が下記です。
————————————————–
遠方お住まいの方や店舗へお越しになれない方、
ブログで応援してくださっている方に
お知らせがございます。
————————————————–

思ったことをそのまま書くと
言葉遣いがストレートになりすぎる傾向があるので
読み返し、お客様視点で書きなおすようにすると
すっきりスマートな文面になります。

 
ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

メルマガ詳細

記事全文を読む

今週は、気になる敬語の使い方についてとりあげます。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法       < 気になる敬語(3
◆─────────────────────────────────◆
 「おうかがいします」

————————————————–
それでは今週末、おうかがいします
————————————————–

ここで挙げた「おうかがいします」は
敬語として正しいでしょうか?
正しくないでしょうか?

「行く」の謙譲語は「うかがう」ですから
上記の文例は、「うかがいます」とすべきです。

「おうかがいします」は
謙譲語の「うかがう」に、さらに
謙譲語の「お~します」が重ねて使われるため
いわゆる二重敬語となります。

しかし、このように、一般に適切ではないとされる二重敬語の中には
習慣として定着しているものもあります。

この場合の「おうかがいします」がまさにそれに該当します。

ですから
・それでは今週末、うかがいます
・それでは今週末、おうかがいします
いずれも間違いではありません。

ほかにも
・それでは今週末、おうかがいいたします
・それでは今週末、おうかがい申し上げます
も、習慣として定着した二重敬語です。

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

メルマガ詳細

記事全文を読む
今週は、気になる敬語の使い方についてとりあげます。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法            < 気になる敬語(2)
◆─────────────────────────────────◆
                     「なるべく協力いたします」

昨日同様、あるPRメールにあった一文です。

————————————————–
何か御社様のお役に立つことがあれば
仰っていただければ、検討後なるべく協力いたします。
————————————————–

全体的な印象として、
へりくだった丁寧な言い回しのわりには
上から目線なものいいです。

2行目の
「仰っていただければ、検討後なるべく協力いたします」

「言ってくれたら、検討してなるべく協力するから」
という内容。

「なるべく協力」してもらう筋合いはないのですが……。

この文例の場合、敬語の使い方もいまひとつですが
× 御社様 → ○ 御社
× 協力いたします → ○ ご協力いたします
もとの文章に難ありと言えそうです。

自社のサービスをアピールするのであれば
次のような書き方もあります。

————————————————–
ご紹介いたしました弊社のサービスが
御社のお役に立つようでしたら、ぜひお声掛けください。
————————————————–

——————————————————
御社のお役に立つ情報を今後も提案してまいりますので、
ご検討をお願いいたします。
——————————————————

強引に自社のことばかりアピールするのではなく
相手の都合、要望を聞き入れる姿勢が
文章にも必要ではないでしょうか。

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

◆─────────────────────────────────◆
【しごび】 の お す す め
◆─────────────────────────────────◆

★8冊目の著書「迷わず書けるメール術」発売中!

読んだら旅に出たくなる本「空飛ぶ野菜ソムリエ 世界の旅ごはん」
神垣が企画・編集を担当しました。

7冊目の著書「仕事で差がつく言葉の選び方」刊行。
ビジネスに使える大和言葉を紹介しています。


「まぐまぐ大賞 2017」ジャンル別賞の知識・ノウハウ部門で5位に入賞しました!

THEプロフェッショナル広島

取材、ライティング、編集のお問い合わせは・・・
神垣あゆみ企画室
メルマガ詳細

記事全文を読む

今週は、気になる敬語の使い方についてとりあげます。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法       < 気になる敬語
◆─────────────────────────────────◆
 「御社様」

——————————————–
もし、今回ご縁がなかったとしても
御社様がビジネスをされている場合は
私共にお役に立てることがあるかと思いますので、
何でもお気軽におっしゃってください。
——————————————–

上記は、あるPRメールにあった一文です。

気になったのは「御社様」という表記。

相手の会社に敬意を示す表記としては
「御社」「貴社」
と書きますが、その後に「様」は不要です。

「社長」「部長」がそのまま敬称となるので
「社長殿」「部長様」と書かないのと同様
「御社様」「貴社様」とは書きません。

それにしても、この文章
「今回ご縁がなかったとしても
御社様がビジネスをされている場合は
私共にお役に立てることがあるかと思います」
という一文、よく読むとなんだか失礼な気がします。

「御社様がビジネスをされている場合は」は
「今回はだめでも、おたくがビジネスを続けている間は……」
というふうにとれ、余計なお世話だ!
と思ってしまいました。

一見、丁寧でへりくだった表現をしていても
建前だけの文章とか、失礼な文章は
印象を悪くして逆効果になりかねませんので
気をつけましょう。

今週は、このように
気になる敬語表現を取り上げていきます。

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

メルマガ詳細

記事全文を読む

今週は、読者の方からの質問にお答えします
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法    < 読者からの質問(5)
◆─────────────────────────────────◆
CCの際の書き出し

<読者からの質問>————————————————

仕事の内容により、お客様へ送信するメールを
CCにて上司や仕入先にも発信することがあります。

その複数の方へメールを送信する際の、
宛先の書き方や 最初の挨拶の言葉や書き出しを
いつも考えてしまいます。
メインは 送信する相手なのは分かるのですが、
CCの方をメインの送信相手宛先の下に
(CC:~)という形で記入していますが、よいのでしょうか?
(読者 30代男性読者さん)
——————————————————————

何のために、誰に同報しているかを
メールの冒頭に書いておくとよいと思います。
例えば……

▼社内の上司にCCする場合
————————————
ABC商事 佐藤様

お世話になっております。神垣です。

情報共有のため弊社の田中にも
本メールを同報しております。
————————————

▼仕入れ先にCCする場合
————————————
ABC商事 佐藤様

お世話になっております。神垣です。

表題の件について、B社木村さんへも
お知らせしたいので同報します。
————————————

このように、本題に入る前に
誰に、何のために同報(CC)するかを
ひと言入れておくと
送信された相手も、CCされた人も
「なぜ、このメールがCCされているのか」
を知ることができます。

メールのCC欄の名前を見れば
この人たちと内容を共有するのだな
ということは分かるのですが

社外の相手へは、こうしたひと言を添えておくと
好ましいと思います。

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

記事全文を読む