今週は、同じ意味の言葉の繰り返しについてです。
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仕 事 ‎の メ ー ル 作 法        < ありがちな重言(4)>
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捺印を押す

今週は、うっかり使ってしまいがちな「重言」を紹介しています。

「ここに捺印を押してください」

上記の「捺印」は、押印のこと。
判を押すことを意味するので、「押す」と一緒に使うと意味が重なります。

「ここに捺印(または押印)をお願いします」
とするのが適切です。

同様に
「ここに判を押捺してください」
も意味が重なっています。

「押捺」は押印、印を押すという意味なので
「ここに判を押してください」または
「ここに押捺をお願いします」とします。

ちなみに、新聞表記では
「捺印」「押捺」は「押印」に統一されています。

「ここに押印を押してください」
「ここに判を押印してください」
も重言になるので

「ここに押印をお願いします」
「ここに判を押してください」
とします。

バックナンバーでもその他の重言を取り上げているので、
参考にしてください。

▼「刷新」の重言< ありがちな重言 > VOL.1585

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【しごび】 の お す す め
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今週は、気になる敬語の使い方について取り上げます。
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仕 事 ‎Begin の メ ー ル 作 法          < 気になる敬語(5)>
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                       「取材させていただいた」

今週は、気になる敬語の使い方について取り上げてきました。

————————————————–
先日、○○○○に取材させていただいた。
△△な風格が漂う方だった。
お話を伺いながら、思ったことがある。
————————————————–

上記は、ある有名人を取材したことを伝える記事です。
取材時の相手の印象を導入に、その人が出演した作品について述べる、
という流れの記事でした。

取材した相手はキャリアも年齢も、書き手よりも上であることに配慮する
とともに、相手への敬意から敬語を使って記事を書いたものと思われます。

しかし、この書き手もプロ。
キャリア、年齢に差はあれど、取材される側と取材する側は仕事として相対
しているのだから、立場としては両者対等なはず。

相手に敬意を払って接することは大切と思うのですが、記事中でも取材相手
に敬語を使う必要があるのだろうか、と疑問に感じました。

「○○○○に取材させていただいた」の文には「さん」「氏」などは使わ
れていないのですが、その後に続く文には「取材させていただいた」と謙
譲語が使われていて、チグハグな印象があります。

相手を取材した経緯を導入で使い、文を展開するのであれば
——————————–
先日、○○○○を取材した。
△△な風格が漂う人物だった。
○○の話を聞き、思ったことがある。
——————————–
と、相手への敬語は使わず客観的な文章でも、違和感なく読み進められる
のに、と思いました。

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【しごび】 の お 知 ら せ
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昨日の第1回講座も楽しゅうございました。

ひろしまきもの遊びの拠点「和の学び舎」の大和言葉講座。
月1回、第2木曜日に開講です。

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日 時 3月8日(木)19:00~20:00

会 場 一社)ひろしまきもの遊び「和の学び舎」
(広島市中区幟町6-11 坂田ビル2F)

受講費 3,000円

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今週は、気になる敬語の使い方について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 気になる敬語 >
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「さん」付けの謎

最近、とても気になる敬語の使い方があります。

それは「さん」付け。

彼女さん、彼氏さん。
農家さん、生産者さん、消費者さん。

会社や店舗の場所を示す図にも近所にある主な建物名として
「セブンイレブンさん」とか「吉野家さん」など、
「さん」付け表記がされています。

「さん」は人名や人を表す言葉に付いて、尊敬の意を表します。

人の名前を呼ぶとき、「田中さん」「佐藤さん」のように使うのが一般的
ですが、「お嬢さん」「お医者さん」のように親しみを込めて使われるこ
ともあります。

「山田さんの彼女さん」とか「白菜農家さん」というのは、親しみという
より、相手に対する敬意や丁寧に言おうとする気持ちから「さん」付けし
ていると思われます。

では、「山田さんの彼女」「白菜農家」という呼び方は、相手に対して失礼
なのでしょうか?

山田さんのガールフレンドの名前が分からなければ「山田さんの彼女」と
するしかなく、「白菜農家」という呼び方が丁寧さに欠けると思うのであれば
「白菜農家の方」「白菜の生産者」として差し支えないのでは?

店舗や建物は人名ではないので、「さん」を付けなかったからと言って
呼び捨てにしているわけではなく、呼称として当然のことと考えます。

「さん」を付ければ、とりあえず丁寧、「さん」を付けないと呼び捨てに
しているようで失礼、相手に悪い気がする、と人を指す言葉にやたらと
「さん」を付ける風潮に疑問を感じます。これも一種の過剰な敬語と思え
てなりません。

自分の娘や息子のことを人に言う時「娘ちゃん」「息子くん」と呼ぶのも
個人的に不思議に思っています。

人に対して自分の子のことは「娘」「息子」でよく、「ちゃん」「くん」
付けするのは本人を呼ぶときだけでよいのでは? と感じています。

今週は、こうした気になる敬語の使い方について取り上げていきます。

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今週は、メールで使える気の利いた言い回しを紹介します。
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仕 事 ‎の メ ー ル 作 法            < 仕事に使える大和言葉
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                        伝えそびれたときに
「遅ればせ」

遅れて馳せ参じること。「遅ればせながら」は、肝心なときに人より遅れ
て駆けつけることを意味します。

最も良いタイミングは逃してしまったけれど、相手に気持ちを伝えたいと
きに用いるとよい言い回しです。

例えば、年賀状を出しそびれた相手に今年最初のメールを送るとき
————————————————
遅ればせながら、新年のごあいさつを申しあげます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
————————————————
といった具合に使います。

お祝いを相手に直接言うタイミングを逃してしまったときも、メールでやり
とりする際に
————————————–
このたびはご結婚おめでとうございます。
遅ればせながら、お祝い申しあげます。
————————————–
と、ひと言添えておくこともできます。

お礼を伝えそびれた場合も、相手への感謝の意をメールやはがきに書き、
結びに「遅ればせながらお礼まで」として送れば、たとえ短い文でも相手に
伝わります。

今週はこのように、
仕事に使える気の利いた言い回しを
大和言葉を元に紹介していきたいと思います。

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2018年1月に7冊目の著書

「仕事で差がつく言葉の選び方」

がフォレスト出版から刊行されます。

見本が届いたのが12月22日。
編集者から「紀伊国屋と丸善で先行出版されます」
というメモが添えられていました。

Amazon では2018年1月7日の発売になっていたので
先行といっても1月3日くらいかなぁと思っていたら……。

大分県にある
紀伊國屋書店アミュプラザおおいた店では 12月25日に店頭に並んでいるではありませんか。

著者も先行発売日を知らなかったというのに
ありがたい限りです。

そんなわけで
紀伊国屋と丸善のみ先行し、
「仕事で差がつく言葉の選び方」
店頭でご購入いただけます。

年が明けてから、告知するつもりでいましたが
先行販売してくださっている書店があるので
号外にてお知らせする次第です。

どのような内容の本かと申しますと……

ビジネスメールや電話のやりとりで
「気の利いた言い回しを使いたい」
というときに役立つ

大和言葉をベースにした言葉を
文例とともに紹介しています。

NHK学園講師の山岸弘子さんに監修をしていただいています。

中には
広島、大阪、東京、名古屋で開催した
「人づきあいのたおやか大和言葉講座」で取りあげた
大和言葉も。

【仕事‎Beginのメール作法】3000号記念 読者アンケートでも
「ビジネスに使える大和言葉」を興味のあるテーマとして挙げてくださる
読者はとても多いので、タイムリーな内容かと思っています。

もし、お近くに
紀伊國屋書店や丸善書店がありましたら
「仕事で差がつく言葉の選び方」
を探してみてください。

ちなみに、神垣のこれまでの著書はこちら

★8冊目の著書「迷わず書けるメール術」5月20日発売!

読んだら旅に出たくなる本「空飛ぶ野菜ソムリエ 世界の旅ごはん」5月13日刊行
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7冊目の著書「仕事で差がつく言葉の選び方」刊行。
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今週は、気をつけたいメールの敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法                                   < うっかり敬語 >
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「研修させていただく」

現場で実地研修を受けた
新入社員の研修レポートに

「○○○で研修させていただきました」
という一文がありました。

○○○はその会社が管理している施設名です。

自社の研修を、会社が管理する施設で受けたことを
丁寧に言おうとして
「研修させていただく」を使っていますが、

研修は会社が新人教育のために行うもので
社員が研修を受けるのは当然のことでもあり、
会社に提出するレポートで
自分をへりくだって言う必要はありません。

レポートに書くとしたら

「○○○で研修がありました」
「○○○の研修を受けました」

と、事実を述べる文にして
問題ありません。

入社早々の新人からすると
自分が会社の一員であるという認識より
会社を自分より一段上に見てしまうために
不要な敬語を使ってしまったのかもしれません。

今週はこのように
うっかり間違えて使いやすい敬語について
取り上げていきます。

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