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今週は、読者のかたからいただいた質問にお答えします。
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仕 事 の メ ー ル 作 法              < 読者からの質問(4)
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                       「良い」と伝えるには

<読者からの質問>————————————————

例えば、取引の会社から、まず、報告書(案)等をメールでもらい、
それを確認後、その内容で良いので正式版を下さい というような場合、
「良い」にあたる言葉で適切な言葉が思い浮かびません。

「良いです ので」      (簡単すぎないか)
「よろしいかと思います ので」(なんか偉そうではないか)
「結構です ので」      (何でもけっこうですみたい)
「大丈夫です ので」     (なにが大丈夫か)
「問題ありません ので」   (否定的ないいかたか)
「申し分ありません ので」  (ほめすぎか)

適切な言い方があれば教えていただきたいのですが。
読者 T.Hさん
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T.Hさんが挙げられた文例の中では
「申し分ありません」が適切ではないでしょうか。

「この内容(案)で申し分ありませんので
正式な文書(書式・書類)をお送りいただけますか」

という書き方にするとおさまりがよいと思います。
「異存ありません」という表現もありますが、
状況によっては少し大げさな印象もあります。

私は「問題ありません」を使うことが多いです。例えば…

「いただいた内容(案)で問題ありません。
(つきましては)正式な文書をお送りいただけますか」

「確認いたしました。特に問題ありませんので
正式な文書をお送りいただけますか」

「結構です」は「~は結構です」だと「NO THANK YOU」の意味に、
「~で結構です」は「THANK YOU」や「YES」の意味に取れるので、
使うときは注意が必要です。

その他の表現として、懇意な相手には次のような一文にする
こともあります。

「ご対応いただき、ありがとうございます。 
 確認しましたので、この内容で正式な文書をお送りください」

「OKです。正式なものをお送りください」

「OKです」は便利な表現ですが、相手との距離感や間柄によっては
使えない場合もありますよね。

状況により、上記の文例を使い分けたり、アレンジして
お使いいただくとよいと思います。

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今週は、正しい敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法      < 敬語の練習(5)
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「ご存じですか

「ご存じですか」

読者のかたから質問がありました。

———————————————————–
相手を敬うつもりでいつも使われがちな
「ご存じでしょうか?」などの使い方は合っていますか。

「存じる」は謙譲語なので・・・と考えると
なかなか使えなくなっております。
(読者 J.Oさん)
———————————————————–

J.Oさんがお書きの通り「存じる」は「知る」の謙譲語です。

「御社のことはよく存じています」
「そうとは存じませんで失礼しました」
のように使います。

一方、「存じ」とは、知っていること、心得ていることを意味します。
「ご存じ」は「存じ」の尊敬語にあたり
「ご存じでしょうか」という表現を
立てる相手に対して使うのは問題ありません。

「先代をご存じですか?」
「この件についてはご存じでしょうか?」
このように「~をご存じですか」と問う相手に敬意を示すときに使います。

「存じる」は謙譲語、「ご存じ」は尊敬語と区別できます。

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今週は、感じよくやり返すための表現法についてです。
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  仕 事 の メ ー ル 作 法              < かわすメール(5)
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                            皮肉への対処

良いことでも悪いことでも、ストレートにばしっと言われる方が
私は好きなので、遠まわしな言い方や皮肉めいた表現が苦手です。

一見、相手を気遣うそぶりを見せながら、本音を小出しにちらつかせる
ような会話も好きになれません。

若いころはいちいちつっかかったり、傷ついていましたが、
年齢とともにさらっと受け流す術を覚えました。

明らかに嫌味、皮肉だな、ととれるメールには
「なるほど、そのような捉え方もあるのですね。参考になります」
と返します。

「参考になります」とは書いても「勉強になります」とは書きません。
「勉強になります」は親身な助言や心ある指摘をくれた人に、
とっておきたい言葉だからです。

自分の意見や視野を広げる上で参考になる情報はたくさんありますが、
糧になる情報は限られていると思うので、
自分にとって貴重な言葉を与えてれくれた人には
「勉強になります」「勉強になりました」と伝えるようにしています
(ささやかな区別ですが)。

▼ 相手がどう読むか想像してみる
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
メールの場合、書いた方は意識していなくても、
ちょっとした言葉の不足や行き違いで、
相手が不快な思いをしていることもあります。

一番大切なのは、その一文を書いた後、
相手はどのような気持ちでその一文を読むだろうか、受け止めるだろうか
と、考えてみることです。

相手との関係が良好なときはやりすごせても、
ネガティブな内容や相手との関係が嫌悪になっているときほど、
感情を抑え、冷静に客観的に文章を書くことが重要です。

対立や仕返しではなく、一歩でも相手に近づき、
理解の糸口を見つけられる表現を意識したいですね。

 
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今週は、感じよくやり返すための表現法についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法      < かわすメール(4)
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干渉への対処

本人に悪気はないのですが、ひと言多いメール、
おせっかいが過ぎるメールを受け取ることがあります。

相手は少しでも役に立てばとか参考までに、と先回りして
いろいろ教えてくれるのですが、
受ける側にとって分かりきった内容だと、少々つらいときもあります。

そんなときは「分かってますから」「余計なお世話です」と突っぱね
たくなりますが、スマートに相手をかわすなら、まず次のひと言を。

「お気遣いいただき、ありがとうございます」。

「お気遣い」を「ご助言」や「アドバイス」に置き換えてもいいでしょう。

続いて、相手の言い分に合わせ
「○○の経験がありますので、ご心配には及びません」
「気をつけますので、お任せください」
「当方で対応できるので大丈夫です」
と続けます。

相手の厚意を無にせず受け入れつつ、
自分で対処できることをアピールするのです。

気にかけてもらえるうちが花。
おせっかいなメールも邪険に退けず、
感謝の念を伝えることで、良好な関係を維持できるのではないでしょうか。

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今週は、感じよくやり返すための表現法についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法      < かわすメール(2)
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受け入れるひと言

「あなたの書いていることは間違いじゃないですか?」
「この件は○○すべきと思います」
と強い調子で責めたてられると、誰だっていい気持ちはしません。

このようなメールを受け取ったときは
「ですが」「しかし」と相手の言うことに反論すると火に油。
両者がヒートアップしてしまい、収拾がつかない事態に陥る危険が
あります。

では、どうするか?
「反論する前に、受け入れる」ことです。

このようなとき有効なのが「ありがとうございます」のひと言。

「ご指摘(ご意見)ありがとうございます」
「そのような見方(考え方)もあるのですね。ありがとうございます」

と、まずは相手が問題を提示してくれたことに対して
感謝の気持ちを伝えます。

このひと言があるだけで、カッカした感情もひとまずクールダウン。
クレーム対応でも応用できますね。

▼ 「すみません」で逃げない
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ここでその場しのぎに
「すみません」「申し訳ありません」と対応すると
相手につけ入るすきを与えてしまうことになるのでご用心。
安易に謝るのは、相手の申し立てを認めたことになってしまいます。

特にメールの場合は
一文、一文を積み重ねて説得する、理解してもらうという作業が
ポイントになります。

相手のいいなりにならず、かといって対立せず、
まずは受け入れて対等なところから話を進めていきましょう。

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今週は、感じよくやり返すための表現法についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法       < かわすメール
◆─────────────────────────────────◆
心構え

「そんなこと書かなくてもいいじゃない!」という内容のメール
受け取ったことありませんか?

メール以外でも、対面したときや電話でのやり取りで
相手の心無い言葉に「もう少し言い方があるのでは?」と
思うことがあります。

若いころは、嫌味や皮肉を言われるたび、いちいち腹を立てていた
ものですが、年齢を重ねるとともに「かわす技術」も身につきました。

今週は、マイナスな感情をぶつけてくるメールに対する
上手なかわし方を考えていきたいと思います。

▼ 負の感情を負のまま受け止めない
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
最近つくづく思うのは、メールが普及・浸透してきたせいか、
メールの文章の質も向上してきたということ。

当メルマガにいただくお便りも、わけのわからないクレームや
不躾な質問がなくなりました。

引き換えに、このメルマガでお手本として紹介したいような、
美しい言葉遣い、配慮のあるメールが増えています。
メールを利用することにより書く機会が増え、
自分の文章に心を配る人が増えた証拠でしょう。

感情に任せて書いたネガティブなメールは、
後で書いた本人が読んでも不快な気持ちになるはず。

そうした負のパワーをまともに受けとめるのではなく、
返す側がユーモアややさしさに換えて返信することで、
諍いに発展させずにすみます。

そんな言い回しを一緒に考えていきましょう。

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