今週は、時として誤解のもとになる表現についてです。
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 の メ ー ル 作 法          < 不確かな表現(4)>
◆─────────────────────────────────◆
                       「思います・思われます」

明言を避ける場合や断定しきれない場合に使う「~と思います」「~と思
われます」。使いようによっては誤解を招きやすい表現の一つです。

▼ 憶測と誤解されないために…
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

たとえば、
「修正確認の件ですが、もう間違いはないですか?」
と尋ねられた場合

「間違いはないと思います」と答えると、
単なる主観的な思い込みで「ないと思います」と返答していると
誤解される可能性があります。

実際は、十分に確認作業を行い、間違いの可能性はない
と判断したうえで「ないと思います」と表現したにもかかわらず、
です。

この場合、
「二度読み返し、別のスタッフも目を通して確認したので、
 間違いはないはずです」
と「間違いはない」根拠を伝えることで、説得力が増します。

「思います」のほかに
「思われます」は、さらに断定を避けた受け身の表現、
聞き伝えの曖昧さを感じさせる表現です。

たとえば
「社長は明日、出社すると思われます」
と書いてしまうと、出社するのかどうか曖昧で
心もとない印象を与えます。
明言できる場合は言い切る方が説得力があります。

「思います」も「思われます」も判断に迷い、決めかねている場合、
つい使ってしまいがちです。
憶測や責任回避と誤解されないためには、
どこまで対応・理解・把握ができているかを具体的に示す
とよいでしょう。

<追記> 2022.02.28
「二度読み返し、別のスタッフも目を通して確認したので、間違いはありません」
 と自信をもって言い切れる対応を心掛けたいですね。

 
ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

記事全文を読む

今週は、時として誤解のもとになる表現についてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法       < 不確かな表現(3)
◆─────────────────────────────────◆
ビミョウ

「間に合うかどうかはビミョウですね」

どちらか判断しかねる場合に使われる感のある「ビミョウ」。

本来の意味は「何とも言い表しようがない状態」を表しますが、判断がつ
かないときの“逃げ”の言葉として流行している気がします。

負の状態を表すのに、難しい状況を「キビシイ」、目も当てられない状態
を「イタイ」とも。

今風の婉曲表現と言えますが、仲間内で使うくだけた表現の域を出ません。
仕事で多用するのは控えた方が無難でしょう。

▼ 数値で示して共通認識
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

流行り言葉や若者言葉でなく、一般に使われる言葉の中にもあいまいな表
現があります。たとえば、程度を表す「かなり」「十分な(に)」。

「予備はかなりあるので大丈夫でしょう」
「十分な量の見本を用意しています」

一瞬、安心感のある表現がですが、実はどこまでも主観的。人によって程
度の尺度が違うので、イメージの食い違いからトラブルになる危険性も。

メールでも話し言葉でも、数字を挙げて具体的に示すと、こうしたイメー
ジの食い違いを解消できます。

「予備は100個あるので大丈夫でしょう」
「10冊ほど見本を用意しています」

時期を表す場合も「近々」「今度」ではなく「水曜日に」「一週間後に」と
特定すると確実ですね。

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

記事全文を読む

今週は、時として誤解のもとになる表現についてです。
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 の メ ー ル 作 法          < 不確かな表現(2)
◆─────────────────────────────────◆
                       「失礼があったそうで」

「失礼があり、大変申し訳ございません」
「失礼があったそうで、大変申し訳ございません」

この「そうで」がくせもの。

▼ 自分のこととして詫びる姿勢
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

自分自身のミスではなくても、その会社の一員として謝罪しなければなら
ない場面もあります。

そんなとき「失礼があったそうで…」を使ってしまうと、しょせん他人事、
悪いのは自分ではない、と責任逃れをしているように相手には伝わってし
まいます。

謝罪に言い訳は無用。相手に迷惑をかえたり、失礼があった時は、まずは
きちっとお詫びすることが先決です。
この場合、言い換えるなら「失礼がありまして…」が適切でしょう。

トラブルがあって疎遠になってしまった相手とばったり再会。あるいは再
び接点ができた時。メールや対面で声をかける際

「いつぞやは失礼しました」よりも
「○○の件ではご迷惑をおかけしました」

のほうが感じはいいです。
「いつぞや」という表現も他人事のような印象を残してしまうからです。

たったひと言が、意に反し不本意な結果を招くことがある怖さを知ってお
きましょう。

 
ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

記事全文を読む

今週は、時として誤解のもとになる表現についてです。
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 の メ ー ル 作 法            < 不確かな表現 >
◆─────────────────────────────────◆
                       「いつか・近いうちに」

右か左か、上か下か、白か黒か…。
はっきりものを言う人が増えたと思いますが、それでも欧米に比べると日
本人の表現はあいまいな部分が多いように感じます。

人とのやりとりの中で摩擦を避けるため、差しさわりのない言葉でお茶を
濁す、白黒つけずにグレーのままにしておく、という場面があります。
今週は、そんな時につい使ってしまう、あいまいな表現について考察して
みたいと思います。

▼ 実現可能なら具体的に
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「いつか行きたいです」
「近いうちに会いましょう」

確約できないけれど、可能なら…というニュアンスで使われる「いつか」
「近いうちに」という表現。

メールでも話し言葉でも、相手がこの言葉を使うとき、私は真に受けず読
み流す、聞き流すことにしています。

自分に置きかえた時、「いつか」「近いうちに」と使うときは「気持ちは
あっても行動に移せるかどうか分からない」場合に使っていることが多い
からです。

本気で「行ってみたい」「また会いたい」と思うときは

「12月10日に東京へ行くので、そのときに立ち寄らせてください」
「年内には伺えそうです」
「来週は手がすくので、水曜か木曜に会いましょう」

と確定した日時やおおよその予定を具体的に伝えることができます。

相手の言う「いつか」「近いうちに」を本気で受け止め、しばらくして
「あれは社交辞令だったのだ」と気づくという経験を幾度となくしてきま
した。しかし、相手に罪はなく、過度に期待してしまった自分を反省。

以来、人が「いつか」「近いうちに」を使うときは気持ちだけ受け取るこ
とにし、自分から相手との関わりを次につなげたい時は、実現可能な具体
的な日時を示すようにしてます。

 
ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

記事全文を読む

今週は余計なお節介メールについて考察します。
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 の メ ー ル 作 法          < 後悔、先に立たずなメール >
◆─────────────────────────────────◆
                        情報提供の際の注意点

元来、感情過多で思い込みが激しい私は、余計な気を回しすぎて失敗する
ことがいい歳をした今でもよくあります。

▼ 最初の情報提供は控えめに、という教訓
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

きっと相手は知らないだろうから、教えてあげよう。

この「知らないだろうから」という根拠のない親切心があだになるのです。
「知らないだろうから」というのは私の勝手な憶測。相手が必ずしもそう
とは限りません。

いや、むしろ、私以上に知っていることがあり、あとで冷や汗をかくこと
も…。そういうときほど自慢げに説明しているもので、そこには「私のほ
うが知っている」という奢りがなきにしもあらず。

こういう失敗を何度か経験し、何か人に知らせるときや紹介するときは
「相手はすでに知っているかもしれない」という前提で、最初の情報提供
は控えめにすることを心がけています。

特に、メールではその点を意識しています。つい、書き過ぎてしまうから
です。

先回りして人からとやかく言われるのが嫌いなのに、自分ではつい余計な
お節介メールを出している…この矛盾。

今週は、私の失敗談を交えながらお節介メールの予防策を考えてみたいと
思います。

 
ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

◆─────────────────────────────────◆
【しごび】か ら お 知 ら せ
◆─────────────────────────────────◆

サイトができました!

******************************************************************
書家・ヤマモトテルミによる筆文字カレンダー2007
《 美 し い 文 様 》
******************************************************************

2007年のテーマは「日本の伝統文様」です。
書家ヤマモトテルミとわくわくしながら制作しました。

記事全文を読む

今週はお客様に向けて送るメールについてです。
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 の メ ー ル 作 法         < お客様への応対メール(4)>
◆─────────────────────────────────◆
                         感じの良い結びの句

メールでの結びの言葉。私信でよく見かけるのが

「では」

「じゃあね」「じゃあまた」というニュアンスで使われているのはわかる
のですが、「では」で言い切ってしまうと「それっきり」という突き放し
た感がして味気ない。そんな気がして、自分から出すメールには使ってい
ませんでした。

親しい相手に送るメールほど、「では」で終わるのは素っ気ない気がして
「ではまた」とか「ではでは」と書いてお茶を濁していました。

▼ 「では」より「それでは」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

ビジネスメールでも最後の結びの言葉に窮することがあります。

通常、「ご検討よろしくお願いいたします」「以上、ご確認をお願いしま
す」というフレーズで終わることが多いのですが、これら以外に何かひと
言添えたいとき

「では、失礼します」

と結ぶと、私信の「では」と似て素っ気ない感じもします。

もっと感じのいい表現はないものかと思っていたところ、ある日、読者の
かたからいただいたメールに

「それでは失礼いたします」

とあり、これだ! と思いました。女性読者からのメールでしたが、終わ
り方が自然で丁寧。以来、私も「それでは失礼いたします」を結びの句と
して使っています。

頭に「それ」が付くか付かないかの違いですが、ひとつのフレーズとして
みた時「では、失礼いたします」より「それでは失礼いたします」のほう
が収まりが良いように感じます。

辞書で調べてみたところ、「では」は「それでは」の略とありました。

ちょとした言葉の違いですが、自分が読んだとき快く、相手にも感じ良く
伝わる言い方を選んで使うようにしています。

 
ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

◆─────────────────────────────────◆
【しごび】か ら お 知 ら せ
◆─────────────────────────────────◆

予約好評受付中!

******************************************************************
書家・ヤマモトテルミによる筆文字カレンダー2007
《 美 し い 文 様 》
******************************************************************

2007年のテーマは「日本の伝統文様」です。
きものや風呂敷、手ぬぐいに見られる
日本古来の文様を表す言葉をモチーフに
書家ヤマモトテルミの書で綴る12カ月をお楽しみください。

☆☆☆ 【しごび】先行予約 11月5日(日)まで! ☆☆☆
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
【仕 様】 218×100ミリ 2色刷り タント紙
※「長3」封筒に入る大きさです

【しごび】先行予約価格 1冊 900円
(通常 1冊 1000円 ※税・送料込み)

【お申込み方法】
メールの件名【先行予約】にて、下記の必要事項をお書きのうえ
1)氏名
2)住所
3)電話番号
4)申込み冊数
5)『次年度販売案内希望』の有無

※すでに予約されているお客様は申込不要です。
※このカレンダーの売上の一部はユニセフに寄付します。

★予約受付締切間近。お申込はお早めに!

記事全文を読む