今週は、印象を変えるひと言の違いについてご紹介します。

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仕 事 の メ ー ル 作 法       < ひと言の効用(3)
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「すみません」

▼ 謝罪か、感謝か
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「すみません」は便利な言葉です。

メールでも会話でも「すみません」と言っておけば、ひとまずその場は丸
くおさまる……気がします。ですが、謝罪の言葉として使っているのか、
感謝の言葉として使っているのか曖昧になりがち。

「すみません」は、動詞「済まない」の丁寧語。本来、相手の手を煩わせ
たり、不利益を与えた時に「申し訳ない」という気持ちを伝える際に使う
言葉でした。

謙譲を美徳とする日本人ならではの言葉ともいえますが、英語では相手の
親切や気遣いに対して使うのは「Thank you」や「Thanks」。日本の感覚
で「すみません」のつもりで「I’m sorry」「Excuse me」と言ったところ
で、怪訝な顔をされるだけです。

▼ 「すみません」からの脱却!
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十把ひとからげに「すみません」で片づけていると、相手に自分の真意は
伝わりません。状況に応じて「すみません」に代わる言葉に言い換えてみ
ませんか。たとえば…

●詫びる時
「申しわけございません」
「失礼いたしました」

●お礼を言う時
「ありがとうございます」
「恐れ入ります」
「助かりました」

●頼みごとをする時
「恐れ入りますが」
「よろしければ」
「できましたら」

人にご馳走になった時やおよばれした時も「すみません」より「ご馳走に
なりました」や「おいしかったです」のほうが気持ちは伝わりますよね。

人から言われて感じがいいなと思ったのが「恐れ入ります」です。言って
いる自分も気持ちが改まるし、言葉として丁寧に響くのです。以来、「す
みません」の代わりに私はよく使っています。

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