今週は、すっきりスリムなメールの書き方を伝授します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < メールのダイエット(3) >
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修飾語を抑える!
▼ 飾りはぜい肉
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言葉を飾ると文章が重たくなります。
ビジネスメールに修飾語を使いすぎると、文章に書き手の感情や主観とい
う「ぜい肉」がつき、事実が正確に伝わりにくくなるのです。
シャキッとスリムなメールにするには、修飾語は最低限に抑え、事実を冷
静に客観的に書くことが大切です。
たとえば、次の一文。
営業にすごくハンサムな山田さんという男性がいますので、
彼をお尋ねください。
「ハンサムな」は山田さんの特長を表してはいますが、あくまで書き手の
主観(好み)。他の人が見て必ずしも「ハンサム」であるとは限りません。
「すごく」に至っては、根拠のない「ハンサム」を強調していて、読み手
に余計な期待、先入観を与えかねません。
この場合、「山田さん」という名前がわかっていれば、名札を見るなり、
尋ねれば本人だと確認できます。「山田さん」にかかる「すごくハンサム
な」を取り払い
営業の山田さんという男性をお尋ねください。
という一文で十分、意味は通じます。
「すごく」「とても」「大変」という副詞は多用すると文章がどんどん大
げさになります。強調したい部分だけにピンポイントで使う方が効果的で
す。
▼ 数値に置き換え具体的に!
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人を紹介する際のメールも
小川さんはベテランのデザイナーで実績も数多くある人です。
と書くより
小川さんはデザイナーとして20年のキャリアがあり、3年連続広告賞
を受賞した実績の持ち主です。
と、具体的な年数や数値を示した方が相手の様子が明確になり、分かりや
すいです。
新聞記者に取材された知人が「やたらと数字を聞かれて答えるのに苦労し
た」と言っていました。
記者からすると「だいたい」「近々」「たくさんの」というあいまいな受
け答えでは、読者にイメージが伝わりません。新聞記事として具体的に伝
えるために「一日に約50枚」「1週間後には」「60冊の」という風に数値
で示す必要があり、細かく数字を聞き出すわけです。
メールや企画書も具体的に数字に置き換える習慣をつけるとよいでしょう。
修飾語の使用も仲間内で交わす私的なメールはこの限りではありません。
「すごくおいしいランチのお店」「とてもハンサムな美容師さんのいるヘ
アサロン」など、特に女性同士のクチコミメールは修飾語が多いほうが印
象に残りますよね。メールもTPOに合わせ、使い分けましょう。
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