今週は、読者からの質問にお答えします。
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法 < 読者からの質問(4)>
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良い文章を書くには
<質問:良い文章を書くための訓練>——————————–
よりよいメール(文章)を書く鍛錬・訓練はどのようにできるのか、
神垣さんのご経験を含めてご教示戴けると、参考になります。
—————————————— 読者 Y.F 様からの質問
▼ 伝えたいことは何かをはっきりさせる
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質問をくださった読者のかたは、親しい男性に「君の言うことは話が飛ん
だり、話題がすり替わってしまい疲れる」と指摘されたのだとか。
私も言われます、夫から。親しい相手、気を許している相手には、思いつ
くままにあれもこれもと話題を広げて話してしまうのは私も同じ。女性は
男性より、そういう傾向が強いのではないでしょうか。
話変わって、私が駆け出しのコピーライターだった頃の話。
師匠からよく指摘されたのが「感覚で書くな」ということでした。思いつ
くまま感じたままに書くのが広告のコピーと思っていた私は、ことあるご
とに注意されたものです。
その広告で誰に、何を伝えるのか、コンセプトをはっきりさせ、ビジュア
ルとともにメッセージをどう伝えていくか組み立てていくものだというこ
とを叩き込まれました。
文章の書き方も感覚で書かず、伝えたいことは何かをはっきりさせること
が、最初の一歩という気がします。
▼ 想像力と客観性
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良いメールや文章というのは、難しく書いたり、華麗な表現を使うことで
はありません。伝えたいことが誰にでもきちんと分かること、これに尽き
ます。
問われた時、相手が何を知ろうとしているのか、をまず考えてみる。
逆に伝える時は、一番言いたいことは何で、どうしたら分かりやすく相手
に伝わるか考える。そのために必要となってくるのが、一つは想像力。
もう一つは、客観性です。
想像力を養うには読書が一番の近道です。客観性を養う有効な手段は書く
ことです。暇を見つけて小説を読む、毎日数行でも日記をつける、という
作業を繰り返し、続けていくことです。続けることが力になります。
ただ書くのではなく、読まれることを意識して書く。これが重要で、ブロ
グは読み手を意識して書くにはいいツールだと思います。
▼ 困ったチャンにならないための自衛策
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大切なポイントをもう一つ。
あなたを客観的に見てちゃんと意見してくれる異性を持つこと。
自分で自分のことは案外見えてません。耳の痛いことでもきちっと指摘し
てくれる異性の存在はとても貴重。年齢を重ねるほど、陰で笑われること
はあっても、面と向かっては誰も何も言ってくれなくなります。
「ちょっと間違ってるんじゃない?」「もっと言い方があるでしょ」と指
摘してくれる身近な異性を大切にし、聞く耳を持つこと。勘違い女、裸の
王様にならないための予防線です。