今週は、【しごび】読者からの質問にお答えします。
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仕 事 の メ ー ル 作 法       < 読者からの質問(5)
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使い分けの基準

質問というよりご意見としていただきました。

<質問:送り仮名の統一>——————————————-

「割引き」「割引」、「取締り」「取り締り」など、どれが正しいかの
判断は実務的には難しいですが、少なくとも、送り仮名を統一する努力
が必要と思う言葉です。ほかにもありますよね。

—————————————– 読者 K.Iさんからの質問

慣用に従い、送り仮名を付けない言葉としては、主に次のようなものがあ
ります。

■地位、身分、役職、法令、書式などの名
覚書 肩書 事務取扱 欠席届 取締役・取締本部 退職願 社員見習
など

■工芸品やそれに準ずるもの
博多織 鎌倉彫 備前焼 など

■経済関係分野で慣用されている語
貸付金 借入金 売上高 支払総額 申込期間 割増料金 振替手数料
など
※ただし、動作・方法・状態を表す場合は仮名を送る
貸し付け 売り上げ 借り入れ条件 貸し付け基準 振込み方法
など

▼ 語頭に合・浮・貸・敷・建 が付くと…
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
一般に慣用が固定し、送り仮名不要とされる言葉には次のものがあります。

■語頭に「合」が付く言葉
合鍵 合言葉 合図 合服 合間 など

■語頭に「浮」「貸」「敷」「建」が付く、主に具象名詞
浮世 浮輪 貸衣装 貸金庫 貸家 敷金 敷物 建売 建具 など

これらもパソコンで入力すると、送り仮名がついたり、ついていない候
補が出てきます。一つの基準として覚えておくとよいでしょう。

(参考:共同通信社「記者ハンドブック」第10版)

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今週は、【しごび】読者からの質問にお答えします
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仕 事 の メ ー ル 作 法       < 読者からの質問(4)
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どれを使うか?
漢字表記について下記の質問をいただきました。

<質問:「わかる」の表記>—————————————-

いつも気になる言葉ですが、もしアドバイスを頂けるなら幸いです。
それは「わかる」です。

理解する意のことですが、分かる、解る、判る、と三つの選び方があり、
いつもは、「分かる」を選ぶものの、これも「分る」もあり、これだと
行く先が分かれるようでもあり、文を打つたびに、ちょっと気になる言
葉でした。適切な言葉を御指南いただければと思います。

——————————————- 読者 Sさんからの質問

パソコンで「わかる」と入力すると、候補として挙がるのが

分かる  解かる  分る  解る  判る

です。これ以外の候補が挙がる場合もあるでしょう。

「朝日新聞の用語の手引き」「記者ハンドブック」では、いずれも「分か
る」で統一されています。「解る」「判る」は新聞漢字表にない音訓とし
て挙げられています。

新聞表記では「分かる」で統一表記されていますが、辞書によっては「分
る」としているものもあるかもしれません。

この場合、どれが正しいというよりも、Sさんがしっくりくる表記にされ
てよいと思います。

▼ 文書・文章内で表記を統一
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
大切なのは、表記の統一ができているということ。

同じ文章内で「分かる」と「分る」が混同されたり、「解る」や「判る」
が乱用しないよう気をつけましょう。

通常は「分かる」と表記していても、別の意味を持たせたり強調したいと
きに敢えて「解る」や「判る」を使うような場合は、“解る”“判る”と
いうふうに“”で違いを表す方法もあります。

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今週は、【しごび】読者からの質問にお答えします
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仕 事 の メ ー ル 作 法             < 読者からの質問(3)
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                            会社の敬称

荷物送付時の業務文書について下記の質問をいただきました。

<質問:会社宛に送るとき>—————————————-

業務文書の書き方で、こないだ迷ったことがあったので、教えてくだ
さい。
「○○様宛にお送りいたしました」といったような書き方をしますが、
会社宛の場合はどうしたらいいでしょうね。
「○○会社御中でお送りしました」でいいのか、
「○○会社様宛でお送りしました」とすればいいのか、迷ってしまう
ところです。何かいいお考えがありますか?

————————————— 読者 八兵衛さんからの質問

送り先の担当者名が分かっている場合は、宛名を名前にできますが、そう
でない時は会社宛になりますよね。

この場合は業務文書ですから、「貴社宛てにお送りしました」が適切でしょ
う。

事務的な連絡として「会社宛てにお送りしました」でも失礼には当たらな
いと思いますが、会社の敬称である「貴社」「御社」を使うほうが一層丁
寧な印象を与えます。

書き言葉の場合は「貴社」、話し言葉の場合は「御社」と使い分けること
も覚えておくといいですね。

意味合いは同じですが、話し言葉で「貴社」と言うと同音異義の「記者、
帰社」と紛らわしいため、「御社」を使用します。

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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法       < 読者からの質問(2)
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                          感じ方の問題?
 男性読者のかたから下記の質問をいただきました。

 <質問:「ませ」>————————————————-

  たとえば業務のメール(内向け・外向けで)

  「~してくださいませ」

  といったように、「ませ」という表現を私の所属している会社では
  よく使うようです。
  しかし、これがどうも私には馴染まず(命令形の一歩手前で人を馬
  鹿にしているようなニュアンスに取れてしまうのですが・・・)、
  一般的にはどのようなものかと、日々思っております。

 —————————————— 読者 T.M 様からの質問

 「ませ」は丁寧を表す助動詞「ます」の未然形・命令形です。T.Mさんが
 「命令形の一歩手前」と感じるのも自然なことかもしれません。

 ただ、「ませ」は敬語性のある動詞に付く丁寧な言葉でもあり、本来の命
 令形とは少しニュアンスが変わってくるかと思います。

 「いらっしゃい」より「いらっしゃいませ」
 「~してください」より「~してくださいませ」
 の方が一層丁寧な感じがしませんか。

 ですから、接客業では比較的頻繁に使われている言葉ではないでしょうか。
 会社では、男性より女性が使う頻度が高いように思いますが、いかがでしょ
 う。

 ▼ 男性と女性で感じ方が異なる?
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 私自身も依頼やお願いの用件を書くときは、「ませ」を使っていますね。
 「~してください」と書くより「~してくださいませ」の方がおさまりが
 よく丁寧でやわらかく伝わるように思うからです。

 「ませ」に対する印象は、文法的な意味合いよりも各人の感じ方に拠ると
 ころが大きいのではないでしょうか。私の周囲では、「ませ」にT.Mさん同
 様の違和感を覚えるという感想は男性に多かったです。しかし、女性は日
 常的に使っているという人が多かったです。

 使う方と使われる方、口で言うのとメールなどに書く場合とでも受ける感
 じが異なる言葉なのかもしれません。

 「ませ」の感じ方について、このようなデータがありました。
  好感を持つ人そうでない人、いろいろですね。ご参考まで。
  http://pro.tok2.com/~nhg/reserch-2/reserch1-94.htm

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今週は、【しごび】読者からの質問にお答えします
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法          < 読者からの質問
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業界用語?

読者のかたからの質問が増えてきましたので、誌上でお答えします。
4月11日配信のVOL.318 でご紹介した「『了解』の怪」には多くの反応
をいただきました。

http://blog.mag2.com/m/log/0000146166/107155393?page=1#107155393

そこから発生した質問にお答えしましょう。

<質問:「お疲れ様でございます」>——————————–

「了解」と「承知」、私も以前は「了解しました」を使用していまし
たが、同僚が使っていた「承知しました」がとても感じがよいな、と
思い、それ以来こちらを使用しています。

もうひとつ社内メールで気になる言葉があります。
それは、「お疲れ様です」と「お疲れ様でございます」です。

ちなみに私はこの言葉を使うと一行増えてしまうので、社内ではめっ
たなことでは使用しません。最近、「お疲れ様でございます」という
挨拶を目にすると、違和感を覚えます。この言葉は、正しい表現なの
でしょうか。

私の勤務する会社は、上司と言われる人々がさむらい業と呼ばれる
(呼ばれないかもしれません)専門家達なので、変にへりくだってい
る感覚を受けてしまい、余計に妙な感じがします。

—————————————— 読者 N.O 様からの質問

「お疲れ様です」と「お疲れ様でございます」。

「です」より「ございます」の方が丁寧な言い方ではありますが、どち
らが正しいというものではないと思います。

ただ、使う場面によっては、N.Oさんのように違和感を覚えることもあ
るでしょうね。

▼ 業界特有の言い方もある
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
通常は「お疲れ様です」が一般的ですが、業界によって独特の言い回し
や慣習化されたフレーズもあるでしょう。N.O さんが職場で目にする
「お疲れ様でございます」もその一つと言えるのではないでしょうか。

士業の世界では「お疲れ様でございます」という表現が多く使われるの
かも知れません。士業の読者のかた、いかがですか?

ねぎらいの気持ちは「お疲れ様です」で十分伝わります。とはいえ、
「お疲れ様でございます」が間違っているわけでもありません。その場
に応じて、自分がしっくりくる表現を使うということでよいのではない
でしょうか。

「お疲れ様です」について、参考になる記事を見つけました。
http://www.nhk.or.jp/a-room/kininaru/2004/04/0416.html

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今週は、メールを使ったミーティングの可否について考察します。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法    < メールでミーティング(5)
◆─────────────────────────────────◆
私のネットミーティング考

▼ 会わないより会ってからのほうが…
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
利点もあり、不利な点もある文字で進めるミーティング。

一年以上、会うことなくメールか電話、FAXで打ち合わせしながら仕事をし
たこと、やはり一年以上顔を合わせずメーリングリストの打ち合わせだけ
で、グループでメルマガを配信した経験が私にもあります。

一度も会うことなく、メールのやりとりだけでミーティングすることはネッ
ト社会では、すでに日常化していると言えるでしょう。互いが近くにいな
い場合は、これほど便利な手段はありません。

ただ、私自身は過去の経験も踏まえた上で「対面が基本」と考えています。
なぜなら、会わずに一年やりとりした以上に、会ってからの一年の方が効
率も理解度もアップしたからです。もちろん、親密度も。

▼ 対面で確認できる人となり
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
相手の文章を読めば、ある程度、その人となりは分かります。ですが、会
えばさらにその人が深く見えてきます。文章で虚勢を張っている人、文章
どおりの人、文章以上に魅力的な人、会って初めて確認できるのです。

だから、私はネットを通じて知り合った人、仕事の依頼を受けた時も、早
い時期に一度は対面してから事を運ぶようにしています。

仕事の対応範囲もトラブルがあったときにすぐに駆けつけられるエリアに
絞っています。ネットだけでトラブルが処理できると思えないからです。

▼ 本番は「会ってから」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
インターネットを使えば世界に情報は発信でき、世界の人と繋がることは
できますが、実際に会える人には限界があります。

ネットで知り合った人はたくさんいますが、それは知り合ったに過ぎず、
単なるきっかけ。公私共に付き合いの本番は「会ってから」。

ネットで共感し合える相手に出会ったとしても、私は過信しません。会っ
て、話して、初めてリアルにそれが確かめられるのであって、ネットの上
での共感は、所詮、絵に書いた餅とそう変わらないと感じるからです。

会えば100%付き合いが続いていくとも思いませんが、会って、何かしら
の接点が持てた人とは長く続いていく可能性も高いです。

インターネットは道具。ネットを介したミーティングも手段の一つに過ぎ
ず、むしろ二次的なものと思っています。リアルな対面に勝るものはない
からです。

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