今週は、読んでスッキリしない表現についての考察です。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法             < まどろこしい表現
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                          意味が重なる表現

読んでスッキリしない文章というのは、無駄な装飾や言い回しが多く、何
が言いたいのかがぼやけている場合にそう感じます。

例えば、同じ意味合いの言葉を重ねて表現している場合。

被害を被る
後で後悔する
広島に来広

※字を読むと意味の重なりがわかるのですが、
話し言葉ではつい使いがちです。

まず最初に
すべて一任する
すべて網羅されている

※「まず」は「最初」に、「すべて」は「一任」「網羅」に
意味が含まれます。

お中元(歳暮)の贈り物
思いがけないハプニング

※お中やお歳暮そのものが「贈り物」を、
「ハプニング」は「思いがけない」ことを表します。

私が今年初めのこのメルマガでしでかした失敗は
「新年明けましておめでとうございます」です。

読者からの指摘で気がついたのですが、「明ける」とは「旧年から新年に
なる」という意のため、「明けましておめでとうございます」に「新年」
は重ねて使わないのが一般的(諸説あるようですが)。

このように意味が重なったまま、うっかり使っている表現は意外とありま
す。自分では気づかないことも多いです。読み返して「ん? 何か変だ」
と感じたら、すぐに辞書や用語集で調べてみましょう。

 
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