今週は、慣用句の誤用についてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法 < 間違いやすい慣用句(3)>
◆─────────────────────────────────◆
似て非なる用語
混同しやすい慣用句に次のようなものがあります。
いやが上にも
いやが応でも
意味の区別としては・・・
いやが上にも = ますます、いっそう
※もとは「弥が上にも」と表記
例)いやが上にも人気が高まっています。
いやが応でも = 有無を言わせず
「いや応なく」も同じ意味です。
※もとは「否が応でも」と表記
例)否が応でも要請があります。
もともと、違う漢字で表現された言葉だったのですね。
▼ 「異存」と「異議」の違い
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
漢字で混同しやすいのが
「異存」と「異議」です。
異存 = まだ心の中に「考え」がある状態
例)おっしゃることに異存はありません
異議 = 心の中にあった「考え」を発表した
例)会議で異議は出なかった
その発言に異議なし
「会議で異存は出なかった」というのは誤った使い方になります。
※参考 朝日新聞の用語の手引