今週は、慣用句の誤用についてです。
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法   < 間違いやすい慣用句(5)
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慣用句のトリビア

<間違いやすい慣用句>シリーズの最終回は、意外に知らない本来の意味
など、豆知識としてご紹介します。

▼漢字の取り違い

悪が強い性格 ⇒ あくが強い性格
「あく」とは、しぶとさ、しつこさを意味する

右へ習え ⇒ 右へ倣え
「習う」は教わる、「倣う」はまねるの意

▼意味の取り違い

里帰り
もともとは、嫁いだあと、初めて実家に帰る儀式を指していた言葉。
現在はそこまで形式ばらず、一時的に実家に帰る場合に使われます。
「国外に流出していた北斎の浮世絵が○○美術館に里帰りした」というの
は「一時的」に戻ることではないので、表現としては不適切。

本家帰り
正しくは「本卦還り」。還暦のことで、十干十二支が60年で一回りし、
生まれた年の干支に戻ることを指します。

還暦
数え年61歳の異称。再び生まれ年の干支に戻るという意味。
満60歳の誕生日に迎えるものではないので、「9月に還暦を迎えた」とは
言わず、「父は今年、還暦です」と表現するのが適切。

元旦
元旦の「旦」は、夜明け、朝という意味で、元旦とは元日の朝を指す。
「元旦の夜」とは言わない。

※参考「朝日新聞の用語の手引」

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