今週は、ぼかし言葉やバイト語についての考察です。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 今どきの言葉(2)>
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「~のほう」
「お名前のほうをお聞かせください」
「資料のほうをご覧ください」
「営業のほうがご説明します」
「名詞+のほう」は頻繁に耳にする「ぼかし言葉」です。
もともとは「~の方」と方向や方角を指し示すのに使われていた表現です。
AとBがあり、どちらか一方を指すようなときにも使います。
しかし、最近では本来の意味とは別に、合いの手のように言葉にさしはさ
んで使われることが多いようです。言い切るより「~のほう」をつけると
丁寧な表現になるという勘違いもあるのかもしれません。
上記の例文から「~のほう」をとってみましょう。
「お名前をお聞かせください」
「資料をご覧ください」
「営業(担当者)がご説明します」
「~のほう」がなくても意味は通じ、キツイ感じもしません。むしろ、
あいまいさが消え、文章としてもきちんとした印象が残ります。
書き言葉やメールでは特に、「~のほう」のようなぼかし言葉は避け、
はっきりと表記するほうが好ましいです。
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