今週は、ぼかし言葉やバイト語についての考察です。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法   < 今どきの言葉(2)
◆─────────────────────────────────◆
「~のほう」

「お名前のほうをお聞かせください」
「資料のほうをご覧ください」
「営業のほうがご説明します」

「名詞+のほう」は頻繁に耳にする「ぼかし言葉」です。

もともとは「~の方」と方向や方角を指し示すのに使われていた表現です。
AとBがあり、どちらか一方を指すようなときにも使います。

しかし、最近では本来の意味とは別に、合いの手のように言葉にさしはさ
んで使われることが多いようです。言い切るより「~のほう」をつけると
丁寧な表現になるという勘違いもあるのかもしれません。

上記の例文から「~のほう」をとってみましょう。

「お名前をお聞かせください」
「資料をご覧ください」
「営業(担当者)がご説明します」

「~のほう」がなくても意味は通じ、キツイ感じもしません。むしろ、
あいまいさが消え、文章としてもきちんとした印象が残ります。

書き言葉やメールでは特に、「~のほう」のようなぼかし言葉は避け、
はっきりと表記するほうが好ましいです。

ビジネスメールを書くときのコツを7000人以上が愛読。
2005年から配信してい る無料メールマガジン
【仕事のメール心得帖】登録はこちらから

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】
記事全文を読む