今週は、メールで好印象を残す言い回しについてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法              < 添えるひと言(5)
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                          感謝を伝えるとき

相手を誉めたり、賞賛するときに使うフレーズに
「さすが」
があります。

こう言われて悪い気がする人はいないのではないでしょうか。

急ぎの依頼に対応してくれた相手、
無理難題に挑んでくれた相手に
感謝の気持ちを伝えるとき

「ご対応、ありがとうございます。
さすが、○○さん。うまくまとめてくださり、感謝しています」

もっと懇意な相手なら

「さすがですね。バッチリです!」

という伝え方もあります。

この「さすが」には「期待通りのでき」「お願いしてよかった」という
安堵と信頼の気持ちが込められています。

相手に一目置くフレーズでもあるので
“良い仕事”をしてくれた相手にはどんどん使ってみると
いいかもしれません。

相手を認めるフレーズとしては
「確かに」
もあります。

「確かに○○さんのおっしゃるとおりです」
「確かにご指摘の通りですね」
などと使います。

「確かに」と相手の言い分を認めた上で、
こちらの意向を伝えるときは「ただ」「ですが」と続けることもできます。

はなから否定するより、一度「確かに」と受け入れてから
持論を述べるようにすると、
相手との摩擦が少なくて済むのではないでしょうか。

→ 関連記事
【仕事のメール心得帖】「さすが」の使い方< 読者からのお便り >VOL.807

<追記> 私は相手への賞賛や感謝を伝えたいときに 「さすが」を使っていました。 しかし、読者のかたから 「部下や後輩など、年下の相手に 『さすが』と言われるのは良い気持ちがしない」 という感想を頂戴し、そういう受け止め方もあるのか、 と考えさせられました。 「さすが」の意味は 評判や期待のとおりの事実を確認し、改めて感心するさま と辞書にはあります。 感想をくださった読者の方は 年下の相手から感心されるのは嫌という感情を 抱いたのかもしれません。 この読者の感想をきっかけに 目上の相手へのメールで 「さすが」という言葉を使うことは控えるようにしています。
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