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今週は、読者からいただいた質問や意見をご紹介します。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法                        < 読者からのお便り
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                         「さすが」の使い方

「感謝を伝えるとき」のひと言として、
VOL.786でご紹介した「さすが」について
次のメールをいただきました。

<読者からの質問>————————————————

仕事美人のメール作法で「さすが」をどんどん使ってみると
いいかもしれません、とありました。

敬語を扱った本に「さすが」は相手を評価することになるので、
目上の方には使わない方がいいと書いてあったのを覚えています。
どの本かは忘れてしまいました。

ぼくが部下の仕事を助けたときに、「さすが、Oさん」と言われると、
君に言われたくないと内心思ってしまいます。

その代わりに、「おかげさまで助かりました。ありがとうございました」
と言われた方が、気分がいいです。

そのため、僕はあまり「さすが、○○さん」とは言わないように
気をつけています。

今回の例のように、さすがのあとに、
「うまくまとめてくださり、感謝しています」と付け加えれば
いいのでしょうか。神垣さんはどのように思われますか。

読者 H.Oさん
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H.Oさんのおっしゃるとおり、
「さすがですね」と部下に言われて、
同じような受け止め方をする人は少なくないでしょう。

上下関係のある社内では、
「さすが」は目上の人からかける言葉であり
目下の者から目上の相手には「評価」ではなく「感謝」の言葉を
伝える方が好ましいと感じました。

私の場合は、仕事の発注先から「さすが」と言われるとうれしいです。
君に頼んで正解だった、というニュアンスを感じるからです。
ですから、逆に私から仕事を依頼した相手にも「さすが」を使います。

いずれも相手を評価する意味合いの言葉ですが、
私は「賞賛」の気持ちを表す言葉として受け止め、使っています。

これは、社内と私のように個人で仕事をしている場合とでは
使い方に注意が必要ということでしょう。

目上の相手には、H.Oさんが書かれているように
「おかげさまで助かりました。ありがとうございました」
と感謝の言葉を伝える方が感じがよく、適切だと思います。

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