今週は、事例をもとに感じの良い書き方を考察します。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法      < 感じの良い表現(2)
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                           勧誘のメール

 あるセミナーの案内メールに次の一文がありました。

<事例-1>
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 ご愛顧いただいております△△△セミナーの開催が今週末と近づいて
 まいりました。現在、残席数が5席です。
 ご関心頂戴できます方、お申し込みお待ち申し上げておりますので、
 是非ご一報ください。
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 全体的に、とても丁寧に書かれているのですが、
 もう少しあっさりと書くとしたら…

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 ご好評をいただいております△△△セミナーの開催が今週末と近づいて
 まいりました。残席数が5席と、残りわずかです。
 お早めのお申し込みを(心より)お待ちしております。
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 セミナーの場合、「ご愛顧」より「ご好評」が適切な表現と思われます。

 後半の一文に「ご関心頂戴できます方」とあるのですが、
 ここまで丁寧に書かなくても前文の「残席数が5席である」ことを
 強調しつつ、「申し込みはお早めに」という文章の展開にすると
 すっきりします。

 「ご関心頂戴できます方」に替わる表現としては
 「心より」を添える言い方もあるのではないでしょうか。

 もう一点気になるのが、文章のアンバランスです。
 至極丁寧な表現が使われ、読み手に対して並ならぬ心遣いが感じられる
 のですが、文中に助詞が不足しているため、丁寧な表現の割には会話調で、 切羽詰った印象を受けるのです(会話に例えると早口な感じ)。

 「ご愛顧いただいております」⇒「ご愛顧をいただいております」

 「ご関心頂戴できます方」⇒「ご関心を頂戴できます方からの」

 「お申し込みお待ち申し上げております」
  ⇒「お申し込みをお待ち申し上げております」

 細かいことですが、助詞の有無で文章の印象も変ることも
 知っておきましょう。

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 【しごび】 の お す す め
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