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今週は、「?」と思う言葉の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法               < 疑問な言葉(2)
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                          距離感を感じる

「距離感を感じさせない対応を心がけています」

この一文のように「~感を感じる」という表現が意外と多く使われています。
この例でいうと「距離感」は「距離を感じる」ことを意味するので、
「距離感を感じ」というのは意味の繰り返しになります。

「距離感のない対応を心がけています」
「距離を感じさせない対応を心がけています」

とするのが適切です。

ほかに「違和感を感じる」「嫌悪感を感じる」「充実感を感じる」なども、
ついそのまま使ってしまいがちです。

「~感を感じる」を「~感を覚える」「~感がある」と書き換えると
意味が重複しません。

これに関連して要注意なのが、「自覚を覚える」。

「自覚」は自分自身の立場・状態・能力などをよく知ること。
感じるを意味する「覚える」が続くと重複表現になります。

「役者という仕事に自覚を覚え、熱を入れて取り組んでいる」という一文は
「役者という仕事を自覚し、熱を入れて取り組んでいる」となります。

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今週は、「?」と思う言葉の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法                 < 疑問な言葉
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                             立場に立つ

「後で後悔する」
「犯罪を犯す」
「募金を募る」
これらは、意味が重複して使われている言葉です。

「後悔」は「後で悔やむ」ことなので、「後で」は不要。
「犯罪」は「罪を犯す」ことなので、「犯」を取って「罪を犯す」に。
「募金」は「寄付金などを募る」ことなので、「募金を行う」
「寄付金を募る」という表現が適切です。

このように同じ意味の言葉を繰り返して使っていることがあります。
メールなどでよく見かけるのが「立場に立って」。例えば

お客様の立場に立って運営方法を考えています

という一文。この場合の「立場」は「その人が置かれている、境遇・条件・
地位など」を指しますが、もともとの意味は、その字の通り「立つ場所」。

お客様の立場になって運営方法を考えています
お客様の立場で運営方法を考えています

「立場に立つ」を「立場になる」「立場で」と書き換えられます。

今週は、このようによく考えると「ちょっと変」な言葉をピックアップ
してみましょう。

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