今日は年末バージョンでお送りします!
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仕 事 の メ ー ル 作 法      < 2008年 ひとり語り
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今年一年を振り返って

2008年最後の配信です。

ここ数カ月、必要に迫られ、
このメールマガジンの創刊号からこれまでの号を
すべて見直してきました。

基本的に「前へ、前へ」という性格ゆえ、
これまで後ろを振り向かずやってきましたが、

900本あまりの原稿を一から「振り返る」作業をしてみて
次にこのメルマガで書いていきたいテーマが見つかったのは
私にとって大きな収穫でした。

言ってみれば、自分自身の棚卸しができたわけです。

ですから、今、行き詰ったり
次に打つ手が見つからないというかたは
一度、過去の仕事を“振り返り”“見直す”作業を
してみるといいかもしれません。

骨の折れる作業ですが
自分のいいところも悪いところも見えてきて
次にすべきことが浮かび上がってきます。

このメルマガに関して言えば
この一年は「続ける」ことがテーマでした。

ひたすら、ビジネスメールについて書き続けることに
専心してきましたが
それはどこまでも自分の都合。

来年からは、もっと本当の意味で
読者の役に立つ
実用的で、使えるメルマガにしていきたいと思っています。

▼ メールを取り巻く環境の変化
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
今年の後半、縁あって
地元のロータリークラブでの卓話のお話をいただき
「おじさんのためのメール講座」というタイトルで
話をしました。

そのとき、
一日に200通以上のメールのやりとりをするかたもいれば
今まで一度もメールをしたことがないというかたもいて
どこを基準に話すべきか、戸惑いました。

メール自体はビジネスの現場で
なくてはならないツールとして浸透していますが
取り扱う量、使用頻度は職場や仕事によって
実にさまざま。

一日に数十、数百のメールをやる取りする人にとっては
言葉遣いの配慮より、スピードや処理能力が優先するでしょうし
一週間に数通のメールのやり取りしかしない人には
言葉の重さや意味する内容への配慮が異なってきます。

正直な話、あらゆる状況や場面に即した「メール作法」を
提供することは私にはかないません。

ですが、日々のメールのやりとりを通じて
「こういう書き方をすれば、相手も気分を害さない。
自分も気分がいい」

そんなひと言、そんな一文を私自身が気に留め
このメルマガの読者に伝えられたらいいなと
考えています

そういう意味では
私も言葉に対する感度や関心を
もっと高めていかなくては。

来年で創刊4年目を迎える
【仕事美人のメール作法 】ですが
今一度、原点に返って書いていこうと
思いを新たにした年末でした。

あなたのメールライフに
ぴかっとヒントになる情報を
お届けしていきたい、2009年。

これからも、【仕事美人のメール作法 】に
お付き合いのほど、どうぞよろしくお願いいたします。

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2009年1月18日(日)までご注文を承っていま~す!

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今週は、読者のかたからいただいたお便りをご紹介します。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法            < 読者のお便りから(3)
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                       「させていただきます」

12月12日配信のVOL.954 < 適切な言い回し(5)>

の記事に次のメールをいただきました。

<読者のかたからのメール>—————————————-

わたしも、「なになにさせていただきます」が嫌いな一人です。
某地元放送局の、土曜日朝からやっている番組の、
がらがら声のパーソナリティが、「放送させていただいております」
と言っているのが耳についてしょうがありません。

(中略)

これからも耳障りな重複敬語をぶったぎってください。
応援いたします。               (読者 A.Mさん)

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< 適切な言い回し>の週では
「~させていただきます」について取りあげました。

この言い回しが書き言葉でもよく見られるようになった一因は
A.Mさんが書いておられるように、
テレビやラジオの放送の影響が大きいように感じます。

話の継ぎ目に言う「なので」も、
話し言葉としては、その場のノリで聞き流せる表現だと思うのですが、
書き言葉にすると、私は違和感を覚えます。

目で読むより、耳から入ってくる表現の方が記憶に残りやすいため

本来の意味や使い方を気に留めず

安易に「~させていただきます」を付ける風潮になっていくのかもしれません。

メールやブログの普及により、
書き言葉と話し言葉の境界が曖昧になってきているのも事実です。

話し言葉のように書くことで、親しみやすは感じられますが
改まった表現、丁寧な言い回しを知り
意識して使い分けることも必要ではないでしょうか。

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今週は、読者のかたからいただいたお便りをご紹介します。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法            < 読者のお便りから(2)>
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                        過去形か現在形か

 12月9日配信のVOL.951 < 適切な言い回し(2)>
「相手の返信に対するお礼メール」の記事で

 意識的に「ありがとうございます」を使うようにしている
 と述べたところ、次のメールをいただきました。

 <読者のかたからのメール>—————————————-

 私も無意識にメールでは文中に「〜ました」と書くのを
 避けていたように思います。
 (最後の締めに使うことは比較的ありますが)

 お礼とは違いますが、お詫びの文面でも
 学生の頃にバイトをしていた書店や現在の会社では
 「申し訳ございませんでした」と言ったり書いたりしないように
 と教えられました。

 ありがとうございました、も申し訳ございませんでした、も
 過去のこととして済ませてしまっているような感じが
 するからだと私は思っています。

 ありがとうございます(今後ともよろしくお願いいたします)
 申し訳ございません(今後はこのようなことがないよう・・・)

 という、あとに続く前向きなニュアンスを表現できるのかな?
 と思いました。             (読者 R.Fさん)

 ————————

 私も「ありがとうございます」派です。

 そうし始めたのは、女優の岸恵子さんが
 テレビで語っていたのを見てからです。

 パリでの生活の長い彼女は、フランス語にも英語にも
 「ありがとうございました」という表現はないと語っていました。

 感謝に過去形はないのですね。        (読者 K.Nさん)

—————————————————————–

 「ありがとうございました」と過去形で使う場面も
 確かにあるのですが

 現在形と過去形では、その言葉を発する気持ちに
 微妙な違いがあるように思います。

 特に書き言葉では、過去の事柄に対する感謝を伝える場合も
 「ありがとうございます」とすると
 気持ちが響きます。

 日常的によく使う言葉だからこそ
 「ます」と「ました」と違いを
 意識してみてもいいのかもしれません。

 「感謝に過去形はない」って
 良い言葉ですよね。

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今週は、読者のかたからいただいたお便りをご紹介します。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法              < 読者のお便りから
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                           世の中の趨勢

11月11日配信のVOL.932 < 思い込みの敬語(2)>「おっしゃられる」

の記事に、次のメールをいただきました。

<読者のかたからのメール>—————————————-

>   ×「課長がそうおっしゃられました」
>   ○「課長がそうおっしゃいました」
>
>  同様の例としては…
>   ×「昼食はお召し上がりになられましたか」
>   ○「昼食は召し上がりましたか」
>
>   ×「昨日、おいでになられました」
>   ○「昨日、おいでになりました」

世の中の趨勢がどうも×の方ではないかと感じております。
正しいと意固地になると今度はぶしつけな印象を与えるのではないかと
悩んでしまいます。

どうお考えでしょうか?              (読者 Hさん)

—————————————————————–

言葉はその時々で変わっていくものなので
上記の例文の×の方を使う人が多数を占めれば
それに違和感を覚える人もいなくなり
そういうものとして使われていくのかもしれません。

ただ、敬語が重複していると、私自身は
言うのも書くのもまどろこしくて
違和感を覚えます。

メールや文書で書くときは、考えたり調べることができるのですが
話し言葉の場合は、つい勢いで
「おっしゃられました」「お召し上がりになられましたか」
「おいでになられました」と口にしてしまうことがあります。

そんなときは、言った後で「あれ? 今の言葉遣いで正しかったっけ?」
と気になるのです。

一般に重複した敬語の方が多く使われているから
自分もそれに従うというのも一つだとは思います。

言葉が長い方が丁寧に感じられるということも
あるでしょう。

ですが、本来の言い方、書き方を知っておいても損はないはず。
違いを知ったうえで、どのように言葉を使うかを
判断しても遅くはないのではないでしょうか。

自分が違和感を覚えた時点で、調べてみることも大切だと思っています。

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今週は、意味が重複している表現についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法        < 重なる言葉(5)>
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「懸案」と「内定」

「かねてからの懸案事項」

この一文には、三つの言葉が重なっています。
「かねて」は「予て」と書き、この言葉そのものに「以前から」
という意味が含まれるので、後に「から」は不要です。

さらに「懸案」も「前から問題になっていながら、まだ解決されて
いない事柄」を指すので、この言葉の前に「かねて」は不要。

「懸案事項について述べます」という使い方が適切です。

「内定が決まる」

「内定」は「正式の発表の前に内々で決まること」を意味するので、
「内定」の後に「決まる」が続くと意味が重複します。

「就任が内定しました」
「正式な発表前ですが、就任が決まりました」
と表現します。

ここで取りあげた「懸案」も「内定」も、
本来の意味を知らないと表現の重複にも気づきません。
使い慣れた言葉も、その意味を今一度確かめてみることも
必要ではないでしょうか。

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仕 事 の メ ー ル 作 法               < 重なる言葉(4)>
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                             「従来から」

ある時点から今まで、という意味を表すとき
「従来から」「従来より」
と言ってしまうものですが…。

「従来」という言葉そのものに「以前から今まで」という意味があるので、
「従来」には「から」「より」を付ける必要はありません。
「以前から」と言い換えることもできます。

従来からある機能ですが ⇒ 従来の機能ですが
以前からある機能ですが

従来より保守的な土地柄で ⇒ 従来、保守的な土地柄で
以前から保守的な土地柄で

同様に「から」「より」が不要な言葉としては
「古来」「かねて」があります。
古来は「古くから」、かねては「以前から」という意味があります。

古来からの慣わし ⇒ 古来の慣わし

以前からお聞きしていました。 ⇒ 以前、お聞きしていました。
かねがねお聞きしていました。

ちなみに・・・
「より」は、「から」と同じ意味合いで使われる場合と、
「AよりB」のように比較の意味で使われることがあります。
紛らわしいので、場所や時間の起点を示す場合は「から」を使うのが
好ましいです。

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