今週は、意味が重複している表現についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法        < 重なる言葉(3)
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「準備」と「楽観視」

「前もって準備する」「事前に準備しておく」

「準備」は、物事をする前にあらかじめ必要なものを揃えたり、
態勢を整えて用意をすることを意味します。

「準備」という言葉自体に「前もって」「事前に」用意する
という意味合いがあるので、
上記の文例も「準備する」「準備しておく」で意味をなします。

「用意」も、前もって必要なものを取り揃えておくという意味なので、
「準備」同様「前もって用意」「事前に用意」は意味の重複になります。

ただ、これは話し言葉ではつい使ってしまう表現ではありますが…。

「楽観視できない」

「視」は、名詞の下に付いて「~と見なす」「~として取り扱う」の意を
表します。重要視、危険視、同一視と使います。

「楽観」は、先の成り行きについて明るい見通しをもつことを指します。
「楽観視」には「ものを見る」という意味の「視」と「観」が
重なっており、本来、「楽観」だけで意味は通じます。

ただ、この言葉もニュースサイトなどでは見出しに多く使われており、
“疑問視”されなくなっているようです。

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