今週は、気になる言い回しについてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 適切な言い回し(2)>
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相手の返信に対するお礼メール

VOL.950に引き続き、読者のかたからの質問にお答えします。

「正しいのか間違っているのか分からず、無意識に使用している書き言葉」
についての質問があり、幾つか文例を挙げてくださっているものから
順に回答していくことにします。

<Persianさんからの質問-2>—————————————

「ご丁寧なご対応をありがとうございました」
「ご丁寧なご返信をいただき、ありがとうございました」
「ご丁寧にご連絡をいただき、ありがとうございました」

——————————————————————

相手からの返信に対するお礼のメールです。

上記の三つの文の中では、真ん中の
「ご丁寧なご返信をいただき、ありがとうございました」
が適切ではないでしょうか。

ただ、「ご丁寧な」「ご返信」と「ご」が続くので
このような場合、「ご丁寧な」は敢えて使わず「丁寧なご返信をいただき」としてよいでしょう。

私は「ありがとうございました」を
「ありがとうございます」と現在形に書き換えて返信することが多いです。

状況にもよりますが、「ご丁寧な」に代わる言葉として
「早速ご返信をいただき、ありがとうございます」

相手が何かしらの行動をとってくれた場合には
「ご対応いただき、ありがとうございます」

時間が経過したことに対するお礼や、
お礼の言葉を述べることでそのメールを結びとする場合は
「ありがとうございました」がふさわしいと思うのですが

私自身は、意識的に「ありがとうございます」を使うようにしています
(パソコンの辞書登録にも「ありがとうございます」だけ登録し、
「ありがとうございました」は未登録)。

現在形の方が臨場感があるというか、
ダイレクトに感謝の気持ちが伝わる気がするからです。

ただ、これは人によって感じ方が違うと思うので、
あくまで参考までに。

上記の解説も、「これが正しい」ということで挙げているのではなく
文章の書き方の一例、書き方のバリエーションの一つとして
ご覧いただければ幸いです。

 
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今週は、気になる言い回しについてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法             < 適切な言い回し
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                      「~させていただきます」

昨日、メルマガ読者のPersian(ペルシャ)さんから、
日常使う言葉の表現の仕方について複数の質問をいただきました。

<Persianさんからの質問-1>—————————————

「~いたします」よりも、「~させていただきます」の方が、
「~いたします」よりも丁寧な言葉遣いに感じてしまい、
手紙やメールでの使用頻度がつい多くなってしまいます。

「~させていただきます」以外に、
相手にやさしく、やわらかな印象を与える・伝わる
言い回しがありましたら、ご教示いただければ幸いです。

——————————————————————

「~させていただきます」については、これまで何度か
当メルマガでも取りあげてきました。

Persianさんも書いておられますが、
「~いたします」よりも「~させていただきます」の方が
丁寧な言葉遣いに感じる…

これは私自身もそう思っていましたし、
一般にもよく使われているので、迷うことが多くありました。

なぜ、そう思うのか、調べてみたところ
行き着いた答えが
「敬語は長くなるほど、丁寧に感じられる」
ということです。

実際、言葉の長さからすると
「~いたします」よりも「~させていただきます」の方が
長いので、より言葉を尽くした丁寧な言い回しという印象があります。

確かに「~させていただきます」も敬語の一つですが
ことさら、相手に許可を得る必要がなければ
「~いたします」に置き換えてもよい、と考えます。

なぜなら、「~させていただきます」の多用は
少々くどく、慇懃無礼な印象を与えるからです。

例えば、目上の人に先立ち何かするような場合は
「お先に発表させていただきます」
と相手にへりくだって許可を得るという意味で
「~させていただきます」を使うのは自然な表現です。

ですが、仕事の依頼などは「依頼させていただきます」では
却ってまどろこしく
「○○の制作をお願いいたします」という言い回しで
すっきりまとまり、相手に失礼にもなりません。

丁寧に感じるから、とりあえず「~させていただきます」を使うのではなく
もっとシンプル言い換えるには? と意識して
ほかの言い回しを検討してみてもよいのではないでしょうか。

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