今週は、助詞「が」を多用しない文章の書き方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法             < 助詞「が」の多用
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                       読者のかたからの質問

読者のかたから次のような質問がありましたので、ご紹介します。

<読者からの質問>————————————————

日本語を使って仕事をしている中国人に聞かれたのですが、
うまく回答できないので、アドバイスいただきたくメールしました。

中国人で勤勉な人は、留学経験もないのに上手に日本語を話します。
日本語が上達してくれることは嬉しいのですが、
日本人との接触は勉強の好い機会とばかりに、
くだらない日本人同士の会話もしっかり聞いて覚えてしまうのが、
こちらとしては悩みどころです・笑

そのためか、日本語上級者ほど「が」を多用してしまう傾向にある
と感じます。

しかし違和感は感じているようで、
『「が」を多用しない文章を書くコツを教えてください』
と質問されました。

私自身も感じていることですが、
逆説や前提を表す際に使う「が」が一文の中に幾つも出てくると、
文章全体が肯定なのか否定なのか、まとまりがつかないように思います。

話している時は気になっても直ぐに忘れてしまいますが、
メールは後に残るので、自分の書いたものや
他の方から届いたメールを読み返した時にヘンだなぁと感じます。

以上、よいアドバイスありましたら、よろしくお願いいたします。

(読者 N.Hさん)
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実は、当メールマガジンの読者の中にも中国人のかたがいます。
何人かの中国人読者のかたから、質問をいただいたこともあります。
確かに皆さん、勉強熱心ですね。だからこそ
日本語の微妙なニュアンスや言葉づかいに苦労されている様子です。

助詞「が」の多用についてですが
使いやすい言葉だけに、使いすぎると何を言いたいのかわからなくなる
というのは確か。

N.Hさんの質問にあるように
話し言葉ではなんとなく理解できても
書き言葉にすると、読みづらい、分かりづらいということが
よくあります。

アドバイスの1つめとしては
話し言葉と書き言葉は違うという点をまず理解することが
あるように思います。

日本語に限らず、外国語を習得する場合
会話から学ぶことは近道でもありますが

話し言葉は、書き言葉に比べ
意味を簡素化したり略していたりすることも多く
そのまま覚えて文章で使ってしまうと
よくわからない文章になりがち。

特に、メールは会話調の文章を取り入れることがあるので
日本語を勉強中の中国人のかたが
会話やメールや文書にある日本語表現を一緒にして
覚えてしまうと混乱してしまうでしょう。

話し言葉=書き言葉でないことを認識し
区別しておく必要があります。

今週は良いきっかけをいただいたので、上記の質問をもとに
「が」を多用しない、すっきりした文章の書き方について
考えていくことにしましょう。

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