今週は、読者のかたからいただいた質問にお答えします。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法            < 読者からの質問(3)
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                          「ほんのさわり」

先週、配信したVOL.1222の「あとがき」について
いただいたメールです。

<読者からの質問>————————————————

今回は「間違いやすい言葉」のテーマだったので、ひとつ指摘を。

「あとがき」、いつも楽しく読んでいます。
今日は何の話題かな、と思いながら読んでいたら、
間違い(だと思われる)箇所を見つけました。

> >  まだ、ほんのさわりしか読んでないのですが
> >  印象的な一文があったのでご紹介。

ここで使っている「さわり」という言葉、
まだ「ほんのはじめの方」という意味で使っていませんか?

(読者 I.U様)
——————————————————————

上記の指摘をいただいて「しまった!」と思ったのですが
後の祭りでした。

でも、私の間違いをI.Uさんが
詳細に解説してくださっているので
続けてご紹介します。

——————————————————————
「ほんの」という言葉が前についているために、そう思った次第です。
「さわり」には、「最初の方」という意味はありません。

「ほんのさわりしか読んでいない」をそのまま正しい意味にあてはめると、
「ほんの名場面しか読んでいない」と言っていることになり、
意味が通じません。

「さわり」という言葉の意味は辞書サイトによれば、
「中心となる部分」「聞かせどころ」「見どころ」といった意味である
と書いてあります。

(中略)

「さわり」は、最近よくあるクイズ番組の中でも、
間違って使われる日本語として、よく取り上げられている言葉です。

ここに面白いアンケート分析が載っています。

言葉は生き物ですから、現在は間違いでも、そのうち、
「出だし」「はじめの方」という意味が正しい意味として
認められる日が来るかもしれません。

——————————————————————

上記のご指摘をいただいて、ふと気付きました。
自分でも、この「さわり」について本メルマガで取り上げたかも…と。

調べてみたら、ありました。

VOL.1124 「曲のさわりはどこ?」

自分で取り上げておきながら
間違えるなんて…。

I.Uさんには改めてお礼を申し上げます。

 
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今週は、読者のかたからいただいた質問にお答えします。
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 読者からの質問(3)
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                           「指示により」

間違えて使いやすい敬語表現について取り上げた
VOL.1210 について、いただいたメールです。

<読者からの質問>————————————————

VOL.1210「申し付かりました」は確かにおかしい表現で
まずいと思います。
が、「申し付けにより」、「言い付かりました」も
実際にはあまり使わないか、
使ったとしても、なんとなく仰々しい感じが私はします。

私は部下に対しては、「指示により」と書くよう教育しておりますが、
いかがでしょうか。
(読者 M.O様)
——————————————————————

この号で取り上げた「言い付かる」

実は、ある企業の担当者から、実際に送信されたメールに使われていて
私は最初、間違いだと思っていました。

ですが、調べてみると「言い付かる」という表現があると知り
驚いた次第。

言葉としては間違いでなくても、M.Oさんが書かれている通り
確かに仰々しい表現ではあります。

実際に、多くの職場で使われていて、自然なのは

「弊社総務部長の指示により、資料を添付いたします」

という表現のように思います。

ただ、使う場面はあまり多くはないかもしれませんが
「申し付けにより」「言い付かりました」という表現も
知っておいていいかなと思い、ご紹介してみました。

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今週は、読者のかたからいただいた質問にお答えします。
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 読者からの質問(2)
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助詞「が」を多用しない文章の書き方について取り上げた
VOL.1198 について、いただいたメールです。

▼違いに気づくには…< 助詞「が」の多用(5)>VOL.1198

<読者からの質問>—————————————-

 本日の本文中に以下のような文言がありました。

 こうすると、
 文章の流れが悪い箇所が自ずと分かるので、
 その個所の言葉や言い回しを変えて
 文章を整えていきます。

 二行めの文中に、「が」が二度ありました。最初の「が」は、
「の」の方が良いように感じました。

 次回は、ぜひ「の」の多用についてのメールにも
 期待しています。
 2つまでは許せるのでしょうか。
 でも3つになることもあります。

                (読者 ラーメン大好き男さん)
———————————————————–

『文と文をつなぐ接続助詞の「が」は、一つの文章にひとつが目安』

と、VOL.1196で述べています。

上記の文の場合は接続助詞の「が」ではないと思われますが
ラーメン大好き男さんのご指摘通り、
最初の「が」は「の」に置き換える方が読みやすいですね。
ご指摘いただき、ありがとうございます。

「の」の多用についてですが
幾つまでなら許せるというより
読みやすく文がまとまっていれば、それで良しと考えます。

ですから、「が」同様、
・省略、または、他の語に置き換える
・句点に置き換え、文章を区切る
という方法で整理ができそうです。

次の例文を整理してみましょう。

例)社内報の人気コーナーの「○○」の原稿の作成のお願い

多用されている「の」を省略したり、
他の語に置き換えたりすると…

・社内報の人気コーナー「○○」へ原稿作成のお願い

句点を使い、文章を区切ると…

・社内報「○○」への原稿作成をお願いします。
「○○」は社内報でも人気のコーナーです。

はじめに挙げた例文は極端に「の」を多用していますが
文章を長く続けようとすると、このようになりがちです。

「が」同様、「の」も一文に連続して使われていることに
気づいたら、「置き換え」や「区切り」を意識して
文を整えると、すっきりと分かりやすくなります。

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仕 事 の メ ー ル 作 法           < 読者からの質問
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                         質問の回答の結び

<読者からの質問>————————————————

私はメールオペレータをしております。

メールを作成する時に、いつも悩むのですが
専門的な問い合わせに対して、案内した後の
締めの言葉をどのよう書くか、悩みます。

お客さまに少しでも寄り添った内容のメールにしたいのですが
時候の挨拶以外に何か良い、フレーズはありませんか?

(読者 【しごび】ファン様)
——————————————————————

質問に対する回答を述べたときの結びの言葉として
私がよく使うのは

「以上です。ご参考まで」

です。これでは少々、素っ気ないと思う場合は「以上です」の後に

「ご参考になさってください」
「問題解決のお役に立てば幸いです」

という一文を添えています。

「お役に立てば幸いです」の応用表現としては

「~いただけると、うれしく思います」

懇意な相手には、よりカジュアルな表現として
下記のように書くこともあります。

「~いただけると、うれしいです」

相手に寄り添う一文としては、少し長くなりますが

~に対するご質問への回答は以上です。
 もし、不明な点がございましたら
 お気軽にお問い合わせください

という結びはいかがでしょうか?

「不明な点」は「分かりづらい点」
「お問い合わせください」は「お尋ねください」
と書き換えることもできます。

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