今週は、なんだか変だな、と感じる表現についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法      < 気になる表現(2)
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お願いのメール

メールマガジンの相互紹介の依頼文です。

「もし、相互紹介をしてもいいと思っているのでしたら
お手数ですが返信してもらえないでしょうか?
もし、紹介してくださる場合、こちらの紹介分はこれでお願いします」

この依頼メールを受信した時、ツッコミどころ満載で
相互紹介よりありがたく思いました。

気になる点を挙げてみましょう。

1)「もし」の連続
同じ言葉が続くと、文章がくどくなります。
しかも、「もし」の後に続く文面がぞんざい。
了承を得る前から紹介文を送っていて、少々強引。

2)敬語の使い方が不十分
「思っているのでしたら」「返信してもらえないでしょうか」
は不躾な印象。敬語を使えばもっと丁寧に伝わります。

3)言葉がちぐはぐ
「こちらの紹介分」→「当方の紹介文」
「これで」→「こちらで」

▼ 書き換え例
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
上記の気になる点を踏まえ、次のように書きかえました。
一度に用件を済ませようと、すべての要望を詰め込んでしまうと
押しつけがましくなります。次のように段階を踏むことをお勧めします。

1)相互紹介の打診
「もし、相互紹介をご了承いただける場合は
お手数ですが、ご返信いただければ幸いです」

2)次のステップ
相互紹介の了承を得てから
「もし、よろしければ、こちらの紹介文をご利用ください」

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