今週は、敬語表現の適切な使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法       < 謙譲語と尊敬語の混同(4)
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謙譲語か尊敬語に統一

「私のお知り合いに、保険会社の支店長をなさっているかたがおります」

上記の一文には謙譲語と尊敬語が混在しています。
整理してみましょう。

「お知り合い」
「課長のお知り合いの佐藤さん」のように相手の知人に対しては
尊敬の「お」を付けて「お知り合い」としますが

自分の知人のことを書く場合に、「お」は不要。
「私のお知り合い」という表記は、自分に対して尊敬語を
使っていることになるのでNGです。

「なさっている」
「なさっている」は「している」の尊敬語
(「する」の謙譲語=「いたす」)。

「方(かた)」
「方」は「人」を指す敬った言い方です。

「おります」
は「いる」の謙譲語(おる)です。

このように、一文に尊敬語と謙譲語がミックスされているので
どちらかに統一してみましょう。

▼尊敬語に統一
「私の知り合いに、
保険会社の支店長をなさっているかたがいらっしゃいます」

▼謙譲語に統一
「私の知り合いに、保険会社の支店長をしている者がおります」

「知り合い」に対し、敬意を示す場合は尊敬語を使い
「知り合い」を自分の身内と捉えれば、謙譲語を使い、
へりくだった表現にします。

もっと簡単に、尊敬語も謙譲語も使わず伝える方法もあります。

「知り合いに保険会社の支店長がいます」

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