今週は、相手に対して失礼になる表現についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 失礼な表現(3)>
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「余生」
今週は、相手に失礼にならないよう
気をつけて使いたい言い回しについて
取りあげています。
もうすぐ定年を迎える上司や知り合いに
「定年後はどうなさるのですか?」
「佐藤さんは定年後も悠々自適ですね」
といったやりとりを、メールや会話ですることがあります。
しかし、上記の一文に
「余生」という言葉が使われると
少し意味合いが違ってきます。
「部長、定年後の余生は何をなさるのですか?」
「佐藤さんは、ご夫婦で田舎暮らしをして余生を過ごされるのですね」
「余生」とは、盛りの時期を過ぎた残りの生涯、残された人生
を意味する言葉。
自分が歳をとってからの時間を、謙遜の気持ちを含めて使う表現です。
ですから、
他人が「余った人生をどうするのですか?」といった尋ね方をしたり、
相手の暮らしぶりや生き方に「余生」と使ったりするのは失礼なことです。
「好きな釣りをして、余生を楽しみたいと思っています」
このように自分自身で「余生」という言葉を使うのは問題ありませんが、
人に対して、特に目上の相手に使うのは慎む方がよいでしょう。
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