今週は、漢字と仮名の使い分けについてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 漢字か、仮名か?(3)>
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「下さい」と「ください」
漢字と仮名の使い分けについて取り上げます。
メールや文書で使わない日はないと思われる言葉の一つが
「下さい・ください」です。
日常的に「下さい」と漢字表記を使っているケースがほとんど
思いますが
これも「下さい」と「ください」では
意味の違いがあることをご存じですか?
相手に物や何かを請求するとき
「ちょうだいしたい」という意を表すときは
「~を下さい」「~を下さる」
と漢字で表記します。
例)少しお時間を下さい。
領収書を下さい。
一方、動詞の連用形に補助動詞として付く場合は
「ください」「~してください」
と平仮名表記にします。
例)ご検討ください。
お座りください。
止めてください。
漢字の「下さい」は、動詞「くれ」の尊敬・丁寧表現。
仮名の「ください」は補助動詞として、
何かをお願いするときや、敬意を表すときの尊敬・丁寧表現
という違いがあります。
例)飲み物を下さい。
どうぞ、お飲みください。