今週は、文章を確認するときの参考情報を紹介します。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法    < 調べ、確認するために(2)
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                        文章整理の手引き 

 昨日は、新聞の統一表記の用語・用例集を紹介しました。
 今日は、出版社系の用語辞典をとりあげます。

 講談社校閲局の編集による
 「日本語の正しい表記と用語の辞典」
 です。

 内容としては
 共同通信社「記者ハンドブック」
 とあまり変わりません。

 ただ本書には
 「校正記号の使い方」のほか
 巻頭に「原稿整理の必要性とそのポイント」
 という項目があり

 文章作成後、どのような観点で
 文章を整理し、推敲するか
 分かりやすくまとめられています。

 それに続く「一般書表記基準」も
 新聞社系用語集のそれほど
 みっしり掲載されてなく

 基礎的なことが
 端的にまとめられているので
 一読をお勧めします。

 もちろん、一般の辞書でもよいのですが
 こうした用字用語集を推すのは
 ひとえに中身も仕様も実用的だから
 です。

 そして、大切なのは
 「実際に手でページをめくって調べる」こと。

 辞書や用語集は、インターネットでも
 調べはつきますが

 繰り返し、手に取り
 ページをめくって用字用語を「調べる」

 その一連の作業が
 語彙を増やすことに
 無関係ではないと思うからです。

 目で見て「ふむふむ」と納得するより
 その都度、「手で引く」作業をすることで
 頭の中に語彙は定着していきます。

 この作業を疎かにしてほしくないと思うのです。

 講談社校閲局 編集
 「日本語の正しい表記と用語の辞典 第二版」

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今週は、文章を確認するときの参考情報を紹介します。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法      < 調べ、確認するために
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                           確認の手引き 

 文章を書くとき、
 「この文字の使い方でいいのかな?」
 「この用語で間違ってない?」
 と疑問や不安に思うことはありませんか?

 そんなときに参考にしてほしいツールがあるので
 今週はその幾つかをご紹介していこうと思います。

 ひとつめは……

 おなじみのかたも多いと思いますが、改めてご紹介します。

 共同通信社「記者ハンドブック」
 
 当メールマガジンで繰り返し紹介している
 ハンドブックです。

 新聞の統一表記をまとめたものですが
 新書サイズのためハンディで、扱いやすいので
 私は事務所と自宅用に1冊ずつ持ち
 パソコンの脇に常備しています。

 例えば、「用字用語集」をぱらっと開くと
 「最小」と「最少」の意味の違い、用例が掲載されています。

 「外来語用例集」では
 「エンターテインメント」「コンピューター」など
 新聞表記で統一されているカタカナ表記を五十音順に紹介。

 「誤りやすい用字用語・慣用句」は
 「怒り心頭に達した → 怒り心頭に発した」
 のような、間違いやすい言葉がピックアップされていて
 便利です。

 そのほか
 「紛らわしい会社名」の一覧

 カップヌードル → カップ麺 のような
 「登録商標と言い換え」

 「新聞略語集」などが
 1冊にまとめられています。

 現在は、第12版が最新版です。

 一般社団法人 共同通信社 編著
 「記者ハンドブック 第12版 新聞用字用語集」
 

 ほぼ同じ内容で、朝日新聞社からも
 「朝日新聞の用語の手引」が出ています。

 こちらは、「記者ハンドブック」より
 ひとまわり版も大きく、文字も大きいのが特徴です。

 2冊持って比較してもよし
 どちらか好みの方を1冊持ってもよし。

 職場に1冊あると便利です。

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