今週は、気になる敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 敬語注意報 >
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「拝見できます」
今年も、関心の高い「敬語の使い方」について
継続してとりあげていきたいと思います。
「昨年の映像はこちらから拝見できます」
上記の文例は、どこがおかしいのでしょうか?
文末の「拝見できます」の使い方ですね。
「拝見する」は「見る」の謙譲語。
自分の動作をへりくだることで、相手に敬意を示す敬語なので
上記の文例のように「相手の動作」には使いません。
この場合は、「見る」の尊敬語
「ご覧になる」を使うのが適切です。
「昨年の映像はこちらからご覧になれます」
こうした謙譲語と尊敬語の取り違えを時折、目にします。
その違いを理解しておきましょう。
尊敬語 → 相手が主語(相手を高める)
謙譲語 → 自分が主語(自分の動作をへりくだって、相手を高める)
「聞く」
尊敬語「お聞きになる」
例)移転の件はお聞きになりましたか?
謙譲語「拝聴する」
例)先日の放送を興味深く拝聴しました。
「読む」
尊敬語「お読みになる」
例)あの作家の新刊はもうお読みになりましたか?
謙譲語「拝読する」
例)主任からお借りした本を拝読しました。
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