今週は、気になる敬語の使い方についてです。
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  仕 事 の メ ー ル 作 法                 < 敬語注意報
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                          「拝見できます」

今年も、関心の高い「敬語の使い方」について
継続してとりあげていきたいと思います。

「昨年の映像はこちらから拝見できます

上記の文例は、どこがおかしいのでしょうか?
文末の「拝見できます」の使い方ですね。

「拝見する」は「見る」の謙譲語。
自分の動作をへりくだることで、相手に敬意を示す敬語なので
上記の文例のように「相手の動作」には使いません。

この場合は、「見る」の尊敬語
「ご覧になる」を使うのが適切です。

「昨年の映像はこちらからご覧になれます

こうした謙譲語と尊敬語の取り違えを時折、目にします。
その違いを理解しておきましょう。

尊敬語 → 相手が主語(相手を高める)
謙譲語 → 自分が主語(自分の動作をへりくだって、相手を高める)

「聞く」
尊敬語「お聞きになる」
例)移転の件はお聞きになりましたか?
謙譲語「拝聴する」
例)先日の放送を興味深く拝聴しました。

「読む」
尊敬語「お読みになる」
例)あの作家の新刊はもうお読みになりましたか?
謙譲語「拝読する」
例)主任からお借りした本を拝読しました。

 
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今週は、気をつけたい言い回しについてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  < 言葉づかい注意報(5)
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                           心ない言葉

 「だから、あのとき注意したじゃないですか」

 こういった、後出しじゃんけんのような言葉づかいをする人がいます。

 思わしくない結果が出たとき
 鬼の首でも取ったかのように
 「だから、あのとき」と過去のことを持ちだし批判する。

 それは結果が出たから言えることであり
 今さら指摘や批判をしても結果が変わるわけではなく
 どうにもならないことです。

 ほかにも
 背が低いとか、顔が長いとか
 容姿も自分ではどうにも変えようがないこと

 未婚であるとか、離婚経験があるとか
 既婚で子どもがいないといった立ち入ったことも
 他人がとやかく言うことではありません。

 相手がどうしようもないことを
 ちくちくとあげつらうのも人間関係を悪くするだけです。

 たとえ冗談でも
 相手を傷つけるような言葉づかいは避けましょう。

 口で言う以上に
 メールで書いたものは残り
 消去しない限りずっと目にすることになります。

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 【しごび】 か ら お 知 ら せ
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 昨日のラジオ出演後、
 行く先々で「ラジオ聴いたよ」と声をかけていただきました!

 でも、私ったら
 「県外の人も『ラジコ』から放送が聴けます!」
 なんて高らかに告知しておきながら

 あれって、やっぱり県内でしか聴けないんですよね。
 失礼しました。

 というわけで、
 昨日の番組の放送が、こちらのフェイスブックから
 聴くことができます。
 
 県外のかたや、昨日お聴きになれなかった方、幸子さんのトークをぜひ♪

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今週は、気をつけたい言い回しについてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  < 言葉づかい注意報(4)
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                           怪しいメール

 数日の間に「初めまして○○です」
 という同じ件名で、繰り返し送信されてくる
 勧誘メールがあります。

 自ら「数撃ちゃ当たる式に無差別に送信してます」と
 言わんばかりのメール攻撃。

 呆れて開いてみると、突っ込みどころ満載の文面だったので
 紹介します。

 ▼残念な点

 1)2通目、3通目のメールでも、件名は「初めまして○○です」

 「初めまして」が使えるのはファーストコンタクトの時だけ。
 何度も同じフレーズで送信するのは、明らかに手抜き。

 2)「ませんでしょうか?」の多用

 メールの文中に
 「もしよろしければ△△をつくりませんでしょうか?」
 「こちらのセミナーに一緒に行きませんでしょうか?」
 といった表現が散見。

 「~ませんでしょうか?」とう言い回しは
 一見、丁寧に見えますが「でしょう」はなくても意味が通じます。
 回りくどいうえに、繰り返し文面で使われていてしつこい。

 3)素性を明らかにした表記なし

 この勧誘メールの送信者、よほど知名度がある(と思い込んでいる)のか
 自分の素姓や、プロフィールを示す文面やURLは皆無。
 あるのは、携帯電話とパソコンのメールアドレスだけ。

 それなのに
 「是非一度あってみたいというのが本音です」
 「一緒に待ち合わせしてセミナーに参加できませんでしょうか?」
 という勧誘。

 会ったこともなく、素性も分からぬ人と
 なぜ、待ち合わせて一緒にセミナーに参加しなければいけないのでしょうか。

 自分の都合だけで、アピール全面展開。
 押しが強い割に、文面の詰めがことごとく甘く
 (ひらがな表記がむだに多いのも特徴)
 怪しさを増幅させています。

 わたしにとっては、恰好の「ネタ」になりましたが
 受け取った人の多くは警戒し、迷惑メールとしてゴミ箱行きでしょう。

 粗雑な表現例として、とりあげてみました。

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 【しごび】 の お す す め
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 言葉で断るより、効果的。

 おそらく、どんな営業本にも書かれていない
 “真実”いや、“現実”が
 今回のメルマガには書かれています。

 新年早々、切れ味鋭いっ!
 

 第45号 見えない敵 
 ————————————————–
  【 営業マン河村操はコミュニケーションする 】
 ————————————————–

 「営業活動に一番大切なもの」って何だろう・・・
 その答えが、このメルマガを読めば分かります。

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              今週は、気をつけたい言い回しについてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  < 言葉づかい注意報(3)>
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                         否定から始めない

 人に頼んでいたことができているかどうか
 を確認する際

 「○○はまだできていないのですか?」

 という尋ね方と

 「○○はできていますか?」

 という尋ね方
 どちらが尋ねられた側は受け入れやすいでしょうか。

 否定形で尋ねる
 「~できていないのですか?」よりも

 肯定形で
 「~できていますか?」

 の方がすんなりと返事ができます。

 「ない」が入るかどうかだけの
 ちょっとした表現の違いですが

 尋ねる側は何の気なしに使っていても
 尋ねられる側の印象は格段に変わります。

 最初から否定しない。否定から始めない。

 これを意識するだけで
 メールに限らずコミュニケーションの質が
 大きく変わってきます。

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今週は、気をつけたい言い回しについてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  < 言葉づかい注意報(2)
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                          「ず」と「づ」

 「つくずく」か、「つくづく」か。

 正しくは「つくく」です。

 痛切に感じること 例)つくづくいやになった。
 じっと、集中して 例)つくづくと写真を見る。
 のように使いますが、表記するときは
 「ず」ではなく「」。

 ちなみに漢字で書くと「熟」です。

 では、
 「こじんまり」か、「こぢんまり」か。

 正しくは「こんまり」です。

 小さいながら程よくまとまった様を指し
 「小ぢんまり」と書きます。
  例)小ぢんまりとした店

 このように
 「ず」と「づ」
 「じ」と「ぢ」

 は会話では気づきにくく
 書き言葉にして初めて、
 使い分けを意識します。

 「つくづく」も「こぢんまり」も
 過去にとりあげてきた言葉ですが

 思い込みやイメージで
 誤って使っている場合もあるので
 再度」、紹介してみました。

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今週は、気をつけたい言い回しについてです。
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  < 言葉づかい注意報
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 「新年明けまして」

何度か、当メールマガジンでも紹介してきたのですが
新年を迎えたこの時期、よく目にする言いまわしなので
とりあげたいと思います。

その言い回しとは……

新年明けましておめでとうございます

「明ける」とは「旧年から新年になる」という意のため、
「明けまして」だけでよく
前に「新年」が来ると意味が重なることになります。

「新年明けまして…」と一つのフレーズとして使ってしまいがちですが

新年おめでとうございます
あるいは
明けましておめでとうございます
が適切な使い方です。

正月の新聞の全面広告にも
「新年明けましておめでとうございます」
と使われていて、ちょっと驚きました。

語呂やノリで、なんとなく使い良いから
という言い回しは、ほかにも少なからずあります。

ですから、そういった「使いやす言い回し」が
主流になっていくのは仕方のないことなのかもしれませんが
折に触れ、本来の言葉の意味を知ることは必要だと思います。

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