今週は、間違いやすい敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 敬語注意報(3)>
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「おられる」
今週は、敬語の適切な使い方について取り上げてきました。
読者のかたから質問がありましたので、回答します。
<読者からの質問>————————————————
尊敬表現について日ごろ気になっている表現があり、
正しいのかお聞きしたく、メールいたしました。
それは、「おられる」という言い方です。
例1 「明日、□□さんはおられますか」
例2 「○○さんは日々講演をしておられます」
「いる」の尊敬語は、「いらっしゃる」ですが、
たまに「おられますか」と言われることがあります。
「おる」は謙譲語ですし、間違っている表現だと
今まで思っておりました。
しかし、最近はテレビなどでも「おられる」という表現を
耳にする機会が多くなったように思います。
「おられますか」は正しい尊敬表現なのでしょうか。
(読者 T.O)
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「社内にいる」といった存在を指す「いる」の
尊敬語は「いらっしゃる」 → 例)社内にいらっしゃいますか?
謙譲語は「おる」 → 例)社内におります。
です。
上記の質問にある
例1 「明日、□□さんはおられますか」
は、正しくは
「明日、□□さんはいらっしゃいますか」
です。
「おられますか」の「おられる」は、
「いる」の謙譲語「おる」に尊敬の「~られる」を付けた
誤った使い方と思われます。
例2 「○○さんは日々講演をしておられます」
の「しておられます」の基の言葉は「する」。
「する」の尊敬語は「なさる」「される」ですから、この場合
「○○さんは日々講演をなさっています」
「○○さんは日々講演をされています」
とするのが適切と考えます。
質問にある「おられる」という表現は
謙譲の「おる」を尊敬語と混同した誤用ですが
口で言いやすいことから使われているように思います。
テレビやラジオで頻繁に使われている
「~させていただく」同様、誤用のまま広まっている
言葉の一つではないでしょうか。
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